有田鉄道バス〜驚愕の超狭隘路線〜

2004年7月27日(火)

高野山 12:05 → 花園 12:55  花園行

 高野山から南へ下り和歌山に至るこの路線の存在は『登山・ハイキングバス時刻表関西版』(山と渓谷社)で知った。全国版時刻表には載らない無名の路線。高野山〜花園が1日3往復、花園〜和歌山市が2往復、その他花園〜金屋口(藤並)が5往復(休日4往復)の運行。花園で接続がいいのはこの便のみ。有田鉄道「高野山」バス停は、南海りんかんバスの「千手院橋」と同じ場所。但し一の橋方面に1本のみ立ち、花園方面は道路を渡った向かいの郵便局前で待つ。ルートは、「大門」から南下。国道480号に合流するまで2車線道を行く。480号に当たると、相ノ浦まで一度北上して折り返し「花園」まで下る。この間ほぼ全線にわたり1車線の隘路が続く。高野山は観光客で賑わっていたが、小さなマイクロバスに乗り込んだのは一人のみ。乗客がいることがよっぽど珍しいらしく、早速運転手さんに行き先を尋ねられ、よく乗ってくれたと再三感謝された。さらに詳しいガイド付きで楽しめた。谷が深く、沿線の集落もわずかで、運転手さんもほとんど人影を見たことがないという。

高野山バス停

相ノ浦付近

花園行



花園 13:05 → 清水 13:40  藤並行

 時刻表は、和歌山市行直通の形であるが、実際には藤並行に乗り、「清水」で乗り換える。ここから藤並までの道は広く、小型車に変わる。素直に480号を行かず、川沿いの裏道をしばらく走る。

藤並行

花園営業所



清水 13:40 → 和歌山市駅 15:35  和歌山市行

 清水で待ち構えていたのは、再びマイクロ。しばらく2車線の480号を行くが、右折し国道を離れると、突然あぜ道のようになり、崖をよじ登り始める。県道180号線に入って札立峠を目指すが、道路というより徒歩用の登山道のようだ。途中改良区間が多少あるものの、1時間近く延々と超狭隘区間が続く。慣れた運転手はこの道をかっ飛ばしスリル満点。峠を越えてなおも狭いが、右手に大パノラマが広がる。峠の麓の「小川宮」で5分のトイレ休憩。超狭隘区間はここまで。国道370号に入り海南を目指す。

札立峠への道

札立峠への道

札立峠への道

札立峠付近からの展望

小川宮・左に見える道を下りてきた



<時刻表>

一の橋 8:07 12:02 16:57
高野山 8:10 12:05 17:00
花園 9:00 12:55 17:50

花園 6:55 13:05
清水 7:30 13:40
小川宮 8:25 14:35
海南駅 8:57 15:07
和歌山市駅 9:25 15:35

和歌山市駅 9:45 16:10
海南駅 10:13 16:38
小川宮 10:45 17:10
清水 11:40 18:05
花園 12:15 18:40

花園 7:00 10:20 15:20
高野山 7:50 11:10 16:10
一の橋 7:53 11:13 16:13

2004年7月現在。詳細は『登山・ハイキングバス時刻表関西版』(山と渓谷社)参照。