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発声法のメモ

ボイストレーニング
--イタリア古典歌曲の発声--

このサイトは篠崎先生の公式サイトとは全く関係ありません。一受講生である筆者(小林健三)が、メモとして掲載しているものです。たまたまリンクの場所に乗っているだけで誤解を招いているようですが、誤解無いようお願いいたします。

初版(2000年11月2日)
改定(2004年2月26日)
最終改定(2004年4月23日)



0.姿勢:(2004年2月26日記載)

姿勢は大切です。余り書いてこなかったけど、まずは、スポーツでやるのと同じようなストレッチが必要である。それを10分から15分程度は実施する。体全体の筋肉をほぐすことである。どこかに堅い所があると、その所が柔らかくなるまで待つ。

姿勢であるが、直立不動ではない。「きおつけ」の姿勢ではない。両足のひざの関節の、上のキャップを押し上げるような感じで伸ばし、同時に、お尻の穴を下に下げるような姿勢をする。このような姿勢は、お腹の「斜腹筋」をきちんと鍛えることになり、これで体全体の姿勢を保持することが可能になる。「斜腹筋」は、恥骨の部分から、左右の腰の横にまで、斜めに通る筋肉(一対)である。これについては、このサイトが非常に参考になる。この斜腹筋の鍛え方も書いてあります。是非ご覧下さい。

1.発声法(基本編)(2000年11月2日)(2001年10月6日追加)(2002年1月23日追加)(2003年10月16日追記

忘れるので篠崎先生の発声法をメモします。最近のメモを追記します。

  • 全体の流れと考え方:

まずは、息の流れを意識すること、そして、その息の流れを意識しながら、ブレスをします。息をうまく吐き出せば、自然と息は入ってゆきます。この意味で、息をきちんと吐き、それに伴う、ブレスのコントロールがまず一番大切。

息の流れを意識して、うまく息を吐き出すことにより、無意識の内に横隔膜をコントロールして、息の出し方を自由にコントロールすることが可能になる。以前は、横隔膜のコントロールを意識していたが、2003年10月現在の方法では、横隔膜を動かすということを意識しないで、ブレスのコントロールが出来る方法が提示されている。これが発声法の一番の始り。だから、ボイストレーニングでは、30分〜1時間をこれに使用する。この間、声はほとんど出さない。声帯を使わないということ。声帯を使わないで、ブレスがきちんとコントロールされるかどうかを訓練する。この間、“シー”と言う声帯に一番負担がかからない、息だけで息を出すよりも声帯に負担が楽になる、声らしきものを出すだけ。この、“シー”と言う音を出しながら、練習を始めましょう。

  • 息の流れを意識すること(おなかから息を出し、声帯を通り、のどの奥から、息を曲げて、前へ、前方の遠くへ息を出す)
  • この意識した息の流れに沿って、息を出し、自分の意志でこの息の流れをコントロールをする
  • 自分の意識通りに、この意識された息の流れに、声を乗せる(母音、いえあおう、あえいおう、うおあえい、...子音も音程を持った音です)
  • 横隔膜を意識して、これを動かすのではなく、上に述べたような息の流れに沿って息を出す練習の内に、横隔膜の動きのコントロールが自然と出来る方法をとる(息や声を出している間に、横隔膜をコントルールすることを意識しないで出来るので、非常に重要なやり方だと思う。詳細を下記に記す予定。)
  • レガートで歌うことを中心にする。だから、英語の歌のようなアクセントをつけるのはあまり良いとは言えない。
  • スケールの練習、オクターブ位までをレガートで、階段を意識する場合としない場合がある。
  • スタッカートは細かいスタッカートまで練習する。
  • 跳躍、オクターブ、オクターブ+3度位まで練習する
  • ピアノ、フォルテ、クレッシェンド、デクレッシェンド、強い声、弱い声、などなどを練習する。
声は、このコントロールされた息の上に乗って出される。声の出し方は、横隔膜でコントロールされた息を、喉、軟口蓋で響かせて、口の中で音を曲げて、前方に、遠くを目指して声を出す。[これがすべてですが、細かく記述すると次のようになります。]

まず、横隔膜を下げ、深く息を吸う。その息を、横隔膜の動きをコントロールして、「強く、中ぐらいで、弱く、長く、短く強く、レガートに、...」など自由自在に、息を出す練習が全て。途中で決して息の流れが止らないように、スムーズに、同じ調子で息を出すこと。

声はこのコントロールされた息の上に乗せるだけ。声の出し方では、母音の発声法と、子音の発声法がある。また、特にイタリア語では、単語や単語間の流れが途切れないように、連続して、あくまでもレガートに発声すること。英語のような発音は少ないし、相当に異なる。母音は英語のようなあいまい母音はない。「イ、エ、ア、オ、ウ」だけである。明るい発声と、暗い発声はあるが、それは歌により変わる。

アクセントのある部分は、英語のように極端に強くなるのではない。多少強く発音するが、同時に少し音符の長さより「長く」発声する。

“r”は巻舌で発音するが、母音の間に入る“r”は巻かないこと。[巻かないのではなく、軽く巻く。ほとんど聞き取れないだけ。]

子音の発声は、子音自体が音程を持つことは当然であるが、その子音を長く延ばしたり、子音-子音と繋がっている場合、その間に決して変な母音を入れないこと。舌の位置、口の形を変えて子音に相当する音を発声するが、その時に母音が入ることを極力排除するように。

  • 詳細の発声練習:
  1. 息の流れを意識して、声を出さないで、横隔膜の動きから喉を経て、軟口蓋で響かせる、息の流れをコントロールする。イタリア語で“ジラーレ”[曲げる]と言われるように、喉から軟口蓋にかけて息の流れを曲げ、口から前方に息を出す。前方の遠くへ、頭のおでこのあたりを意識して、そのあたりから声を前方に出すように、息を出す。
  2. 具体的には、まず、口をとがらせて、「ふー」という音を出すような気分で、お腹から、息を1.で述べたような流れで前方へ出す。自然と、お腹は自然と瞬間的にへっこみ、「ふー」という音には「アタック」が付く。「ふー」は、短いときは1秒程度、長くなると、2〜3秒の長さを出す。その間、知らない内に消えてしまうのではなく、自分でコントロールして、終了させるまで自分のコントロール下に置く。これを繰り返した後は、この息の流れに、「あぁー」音程的には、「どみー」ていどの音程で、同じように息の流れを自分でコントロールし、これに声を乗せる。あくまでも、息の流れを、歌を歌うときに出すような流れにして、声は一番簡単な「あぁー」を乗せる。
  3. せせら笑うときのような「ふん」というような声(鼻息のみ)をおでこの辺りから出す。非常に高い音程を、きちんと息をコントロールして出せるような練習である。この時も息の流れは、1.、2.と同様である。この息の流れの上に、音程の高い音を声は入れないで出す。これは毎日10回から20回練習すること。非常に重要である。
  4. ついで、「あぁー、あぁ、あぁ、あぁ」と、音程は2.と同様、「どみー」程度で、「あぁー」は、四分音符(1拍)、「あぁ、あぁ、あぁ、休符」を各々八分音符程度で、繰り返す。この速度は、最初はゆっくりと、だんだんと速くする。それで、スタカットの練習が出来る。
  5. 息を”シー”っと発声することで、喉に負担をかけないで、上で記述した種々な状況での息をコントロールして出す。
  6. 基本的に母音[イ、エ、ア、オ、ウの順]でこのコントロールをする
  7. 柔らかい声の出し方[声帯を強く使わないで、良い声を出そうと考えないで、とにかく柔らかい声を出す]
  8. スケールでレガートに歌う[基本はレガート、声に力を入れないこと]
  9. アクセントの練習
  10. スケールで跳躍をする
  11. オクターブの発声
  12. 母音を組みあわせての柔らかい声の出し方の練習
  13. 声帯を使って強い母音の出し方
  14. 遠くまで通らせる声の出し方
  15. 息の量を1/4程度まで押えて、長く、同じ勢いで息[声]を出す
  16. 強く息を使って、フォルテで声を出す
  • 宇宙を抱いて、”シー”っと発声。

    ひざを曲げ、両手を拡げまっすぐしゃがんで、そこから両手で宇宙を大事に抱き上げ、徐々に下から上の方へ抱き上げてゆく。その時、シー(shee)っと発声する。手のひらは上に向け、大事に宇宙を抱くつもりで。そして、この声を出している間、自分で声の流れをコントロールすること。これにより、無意識の中で、横隔膜の動きがコントロールできる。[うまく息を出せれば、すなわち、うまく声を出せれば、自然と横隔膜が広がり、息が取りこめる。]上記、「あぁー、あぁ、あぁ、あぁ」の練習の中でも、「あぁー、あぁ、あぁ、あぁ、あぁ、あぁ、あぁ・・・・」と無限に繰り返すことが出来るようにする。ということは、「あぁ、あぁ、あぁ」の「、」の間に、瞬間的に息を吸い込んでいることが必要である。それでないと、無限に繰り返すことは出来ない。

    コメント:しゃがんで、横隔膜をずっと引き下げる。一杯空気を吸い込んでそれを徐々に吐き出しながら発声(横隔膜をコントロールして、空気を吐き出すコントロール)する。だから、音は何でも良いが、シー(shee)が最適、最も易しいということ。

    • ”UO”の発声。

      発声で、口の形の動きの基本はIEAOUの順。Aが最も中間で、Iは最も口の形が横に拡がり、Uは口の形が最もとんがり前に突きだした形。この順で口の形が変わってゆく。本当はこれを一度につなげられるようになるのが良いのだが、まあ、徐々にやりましょうということで、まずは”UO”の発声。

      Uの発声は比較的難しくない。Uの発声で十分に上あごに響かせる。口の中を十分に上下に拡げて”U”と発声する。これだけ。上の横隔膜のコントロールでスムーズに”U”を発声する。

  • 母音を明るく、同じ場所で発声する。

    難しいんだよね。発声練習を文字で書くのは。でも、これは筆者の忘備録。忘れないように、毎日練習するように言われているので、それを実行する意味で書いている。

    • 明るい声で:

    これが難しい。ちょっと破廉恥なくらいに明るい声が大切。バス歌手など、ハンス・ホッターのような、暗く沈んだ声が良しとされる場合もあるだろうが、我々の練習では「明るい声」をだすこと、母音を明るく発声し、前へ、遠くへ飛ばせること。これを中心課題としている。のど声、口先だけの声ではなく、上にかいてあるコントロールされたブレス(息)の上に声(母音)を乗せる。そして、「いえあおう」を発声するのです。

    一番出しやすい母音は「いー」です。そして、「いー」が口、鼻の一番前で響きます。まず、自分の一番出しやすい音程で「いー」を発声してみましょう。その時、のど声にならない、極めて明るい声を出しましょう。ほおの骨を上げるように、目をむくようにしても良いです。良く私たちがやらされるのは、両手の平をほっぺたに当て、上に押し上げます。そうすると自然とほおの骨が上がり、目をむくような感じになります。その状態で「いー」を発声します。音量も自分の一番出しやすい音量で。Sol La Sol La Sol------の音程(絶対音程)くらいで、"Sol La Sol La" "Sol - - - - - - "の音程で、"i-i-i-i-" "i - - - - "を発声してみましょう。この "i-i-i-i-" "i - - - - " はレガートで、音程が変っても切らないで、滑らかに続けて発声します。

    声は、軟口蓋にひびかせます。軟口蓋から、息を曲げて前の方に、鼻腔(くう)の付近にひびかせます。声帯に無理を与えないように、軽く発声して、声はアクマデモ明るく発音します。これを続けると同時に、"i-i-i-i-" "i - - - - "を "i-e-i-e-" "i - - - - "(いえいえ、いーーー)に変えてみましょう。「い」と「え」が同じ明るさで発音できましたか? これが大切です。同じ明るさ、同じ場所(息の流れ、声帯のひびく所、そして、軟口蓋、鼻腔など、全ての共鳴部が同じ場所)で鳴るようにします。「いえいえ、いーーー」は未だ簡単です。口の開き方も比較的似ているからです。「えー」は落ち込んだ音にならないように注意が肝心です。落ち込んだ音にならないためには、はしたないような無邪気で明るい「えー」で練習をしてみましょう。あくまでも明るい声を出すための練習です。 "i-e-i-e-" "i - - - - "を発音する時も、レガートは変りません。 "i-i-i-i-" "i - - - - " が単に "i-e-i-e-" "i - - - - " に変っただけで、息の流れは全く同じです。

    • 同じ場所で "i-e-i-e-" "i - - - - "が言えているかのチェック方法

    上下の歯で左の人さし指を軽く噛んでみましょう。その状態で、同じ方法で発声をすると "i-i-i-i-" "i - - - - " となりますね。それが「い」の口の格好です。ですから、これが一番出しやすいのです。その口の格好で、 "i-e-i-e-" "i - - - - "を発音してみましょう。多分、きちんと「いえいえ、いーーー」とは聞こえないかもしれませんが、少なくとも、同じ明るさ、同じ場所(息の流れ、声帯のひびく所、そして、軟口蓋、鼻腔など、全ての共鳴部が同じ場所)で鳴るように聞こえると思います。これで良いのです。それが確認でき、何度も練習をして、指を噛むのを外します。そして、同じ発声をしてみましょう。声の場所が変りましたか? 変ったとすると、またやり直しです。 何度も何度も繰り返し、同じ位置で、 "i-e-i-e-" "i - - - - "が、同じ明るさ、同じ場所(息の流れ、声帯のひびく所、そして、軟口蓋、鼻腔など、全ての共鳴部が同じ場所)で鳴るようにします。

    • 母音の組合せを変える。 "i-a-i-a-" "i - - - - "を発音する。

    母音の組合せが、一番近い "i-e-i-e-" "i - - - - " で同じ位置で発音できるようになると、今度は、母音の組合せを変えます。それ以外は全く変化なしです。これが基本です。

    母音の組合せを変え、"i-a-i-a-" "i - - - - "を発音してみましょう。明らかに、「あ」は口を縦に大きく開く必要があります。ですから、きちんとした「あ」を発声しながら、「いー」と「あー」が同じ位置で発声されているように、口の形だけが違うだけにするのです。そのため、上下の歯で左の人さし指を噛みながら、「いあいあいーーーー」を発声してみましょう。いかがですか?場所が変りましたか? 変るとやり直しです。多分、「いえいえいーーーー」の時よりも難しいです。同じ位置で声が出るようになると、今度は、「あ」は明るく、口の前でひびかせながら、口を縦に大きく開いて発声させます。発声する場所が変ったと思うと、前に戻って練習し直しましょう。最終的には、同じ位置で発声して、口の形だけが異なり、明るい「あー」を発声させます。決して暗い音を出さないように。(2004年4月23日追記

     

2.応用編

  • 日本語の子音:促音というか、詰まる音、「って」などの「っ」は非常に重要。この部分で、自分の意識、感情を表現することが可能である。有声音、無声音、その間のどのような音にするか、自分の解釈、自分の意識で決める必要がある。
  • 「が:ga」「ぐ:gu」「げ:ge」などの、鼻濁音はきちんと鼻濁音とする。
  • 「...したて」の「」は、「shitak-te」「shitak-tte」か、「shitaku-te」のどれを使用するか、貴方次第。でも、本質的に「レガート」で歌うと、「shitak-te」になるのではないでしょうか。「したkuーて」となります。

3.歌の編

 

4.その他のヒント





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