高野山〜紀伊田辺〜串本 乗り継ぎの旅
山上の聖地から補陀落の海へ

 ★高野山から、高野龍神スカイラインで紀伊半島を縦断し田辺へ、海岸を伝い本州最南端の町、串本を目指す。

2007年7月30日(月)

番号 乗車 発時刻 着時刻 降車 運行会社 行先 乗車時間 運賃 景観 狭隘
高野山 10:05 11:05 護摩壇山 南海りんかんバス 護摩壇山(急行) 60分 ¥1800
護摩壇山 11:35 13:29 紀伊田辺 龍神バス 紀南病院 114分 ¥2630
紀伊田辺 14:16 15:09 奥志原 明光バス 日置駅 53分 ¥1100
奥志原 15:15 15:50 江住駅 明光バス 江住駅 35分 ¥1050
江住駅 17:05 17:45 串本駅 熊野交通 串本駅 40分 ¥760

1 高野山駅→護摩壇山
          (南海りんかんバス)


 夏休みであるが、平日ということもあり、全線他に乗客はなし。運転手さんによれば、以前は2台で運行することもあったが、年々乗客が減っているという。駅前からしばらくバス専用道を通り、高野山の寺々を抜けると、高野龍神スカイラインに入る。当初は有料道路だったが、交通量も少なく現在は無料化されている。人家は絶え、ひたすら山中を行く。視界はさほどよくないが、紀伊山地らしい深い山並みが見渡せる。

             高野山駅前

        

          駅前からのバス専用道

            高野山奥の院

            紀伊山地の山並み




武雄温泉駅のりば

2 護摩壇山→紀伊田辺(龍神バス)


 護摩壇山バス停横に、龍神ごまさんスカイタワーがそびえる。四方に素晴らしい眺望が広がる。ここから龍神温泉までは、急勾配急カーブで山を下っていく。途中、季楽里龍神ホテルの前でトイレ休憩あり。後半、県道29号線虎ヶ峰峠の山道からの眺望も素晴らしい。

             護摩壇山にて

            

          スカイタワーからの眺望

        龍神温泉に向けて山を下る

              龍神温泉

              虎ヶ峰峠




3 紀伊田辺→奥志原(明光バス)


 白浜駅を経由し、紀伊富田で国道42号線に入り、椿温泉の先、奥志原で乗り継ぐ。白浜までは、医療センターを経由するため複雑な経路を辿る。国道に入りしばらくして、ようやく太平洋が車窓に現れる。田辺市街でやや渋滞したが、くたびれた小型バスは、暴走気味に飛ばし、時刻通りに到着。志原海岸はなかなかの景勝地。

              紀伊田辺

            

            袋崎の静かな入江

            

               椿温泉

              志原海岸




県界にて

4 奥志原→江住駅(明光バス)


 奥志原始発の江住行き。1日3往復。再び小型のボロバスがやってきた。運転手さんに、終点までの乗車を告げると、一応案内放送をかけながら行きますのでと、この先乗客がないことを前提としたような口ぶり。果たして乗客は皆無だった。絶景路線だが、今後の存続が危ぶまれる。引き続き海沿いの国道42号線を行くが、日置川を渡ると、国道の旧道と思われる県道243号を経由する。複雑な海岸線を丹念に辿り、江須崎では、しばらく集落の狭隘路に進入する。

              奥志原

            

              日置川

            県道243号より

            

               江須




            江住

 江住は普通列車のみが停車する小さな駅。すぐに静かな海岸に出ることができる。海を眺めて約1時間の時を過ごした。長く海を眺めていると、実に様々な思いが溢れてくる。




5 江住駅→串本駅(熊野交通)


 小雨まじりの空からも晴れ間が覗くようになり、ようやく明るい太平洋となった。ここからは地形も落ち着いてきて、やさしい海となる。特に田子の浦の海岸は、小さな島々が浮かび美しい。有田港の漁船の列は壮観。高野山から約8時間。串本市街へ入る頃には、長い日も傾きかけていた。

              江住駅

            

            

              田子の浦

              有田漁港