琉球バス・南部循環線 〜最南端の狭隘路線〜

2005年11月3日(木)

糸満バスターミナル

 糸満バスターミナルは,糸満ロータリーから500メートルほど西に入ったところにある.目の前はすぐ港.右手に琉球バス,左手に沖縄バスが並ぶ.琉球バス最後の730車である11-33号車が一番奥に鎮座していた.

730車

琉球バス

沖縄バス


糸満バスターミナル 13:10 → 喜屋武 13:45 琉球バス 107系統 南部循環線

 糸満から大里・真壁・米須・ひめゆりの塔・喜屋武(きゃん)を経由し糸満に戻る循環線.逆廻りの108系統もある.大里集落,真栄平〜真壁小学校前で狭隘路に入る.特に宇江城から真壁入口にかけての県道250号と県道7号を結ぶ区間は,サトウキビ畑の中の狭隘路で美しい.

宇江城〜真壁入口間の狭隘路を行く

真壁付近の狭隘路

喜屋武バス停で折り返し糸満に向かう

喜屋武バス停

喜屋武バス停近くの民家と岬への道標



喜屋武岬

 喜屋武バス停から岬までは徒歩で30分ほどかかる.道標が各所にあり迷うことはない.喜屋武の集落には瓦屋根の沖縄らしい民家が多く残る.10分も歩くと人家は途絶え,一面の草原の向こうに輝く海が浮かぶ.喜屋武岬はその絶景からは想像もつかないが,戦時中多くの人が身を投げたという悲劇の岬である.道が狭く大型バスは入って来られないので観光客はまばら.その歴史に思いを馳せながら静かな時を過ごした.ひめゆりの塔などよりも,よっぽど静かにその悲劇を噛みしめることの出来る場所だ.

喜屋武岬への道

喜屋武岬への道

喜屋武岬


喜屋武 15:42 → 糸満バスターミナル 16:17 琉球バス 108系統 南部循環線

  行きの逆廻りの108系統で同じ道を辿り糸満に戻る.先の狭隘路は順光の中さらに美しく展開した.

喜屋武に進入する108番

真壁付近の狭隘路

真壁入口〜宇江城の狭隘路を行く