津久井神奈交バス 相模湖〜高尾
雨の大垂水峠


2007年5月6日(日)

相模湖駅 8:39 → 高尾駅前 9:15 津久井神奈交バス 八王子駅行 八07系統

 ゴールデンウィークの最終日は朝から雨となった。中央線の臨時特急も空席が目立ち、相模湖駅に降り立ったのもほんの数人。発車の20分も前に扉を開け、外でタバコをふかしながら「今日はさすがにガラガラだ」と立ち話をする運転手も、連休の雑踏から逃れてほっと一息といったところ。発車間際に乗ってきたおじさんは、車内で傘を買っていた。お菓子まで売っている路線がある神奈中らしい光景。
 国道20号で大垂水峠を越えるこの路線は1日3往復のみ。大垂水峠は神奈川と東京の県境で、中央線の小仏トンネルより南側に位置する。降りしきる雨の中、2人の客を乗せて発車。駅前から左折するとすぐに国道に入り峠を目指す。傘を買ったおじさんはまもなく雨の中を無事に下車。代わりにおばあさんが乗り込む。八王子まで買い物に出かけるといった様子。深くなる霧の中、急坂急カーブが連続。大垂水のバス停を過ぎて東京都に入るとさらに山深くなるが、緩やかな下り坂となり新緑の壁の中を快走する。高尾山口で時間調整。この悪天候でも登山客がちらほら見える。ここからは次第に市街地となり、高尾駅前で下車した。
 30分余り、本格的な峠道を堪能できる。今や峠の前後で切れる路線が多い中、ここは貴重な路線となった。峠を越える心、これも我々が忘れかけている大事なことの一つ。トンネルでワープできなければ、あきらめてしまうのか。じっくり越えてみれば案外楽しいものなのに。

                    相模湖駅前

            三ケ木行が出発を待つ

       

        


次第に霧が深くなってゆく

峠に向けてエンジンが唸る

峠を下る

高尾山口駅前

京王・西東京・多摩バスが集結する高尾駅前