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ヨンサン徹底検証!


ヨンサン分解写真


この、写真見覚えないですか?
そうです!SEPC2の広告はこのような分解写真でした。
この写真を見てヨンサンを分解しようとした人も多いのではないでしょうか?
今回はなかなか分解の難しいヨンサンの中でも特に質問の多い「デフギア」&「ナックル」の写真を公開します。

注・ヨンサンの分解は非常に難しく、元通りにならない場合がありますので、自信のない方は分解しないほうが懸命だと思います。


ついにヨンサンの全貌が明らかになりました!
インドアレーサーRC43(SPEC2) アイソメ(図面)PDFファイル
製作:10バンドおやじさん


デフギア編

デフギアをはずす場合、写真の右側の車輪をはずす必要があります。
基本的には引っこ抜くだけなのですが、無理に抜くとシャフトが曲がったりホイルに傷がついてしまうので、慎重に取り外してください。

 
取り外すと、このようになります。(写真左)
右側の写真はデフギア部分(左写真の左タイヤ)のホイルをはずしたところです。
こちらは簡単に外れます。
シャフトを見るとぎざぎざになっていますね。
このぎざぎざで、はめ込んだホイルを滑らないようにしているのですが、何回もつけたりはずしたりするとホイルの穴がなめてしまいこのぎざぎざが引っかからなくなるので、気をつけてください。

 
ホイルをはずすと、モーターケースからデフをはずせます。
ここまでははずした方も多いのではないかと思います。
ここからはいよいよ、デフの分解です。

 
デフギアは矢印のストッパー部分の位置で調整するようになります。
ストッパーの動かし方ですが、デフをきつくしたい場合は
ストッパー部分を下にして、ストッパー部分を固定して上の銀色の部分をたたきます。
(写真右側参考)


緩めるときは、デフギアを下にして写真の銀色の部分が通る程度の穴の上におき、反対側のシャフトを軽くたたいてください。


デフギアのパーツ一覧。(見にくい画像でごめんなさい。)

デフの調整は以上です。

最後に重複してしまいますが、ホイルにシャフトを取り付ける際は、十分に注意してなめないように気をつけてください。
この部分のパーツはなかなか手に入りませんので・・・


ナックル編

カーペットの上で使用しているとナックルのシャフトにごみが絡み付いてきてだんだん動きがわるくなってきます。


基本的には矢印部分をカッターナイフなどで丁寧に掃除をする事により改善されます。
しかし、どうしてもそれだけでは直らない場合もあります。
その場合は、ホイルからシャフトを抜き、ごみを完全に取り除くのが効果的です。

まずはこちらをご覧ください。

ナックルのパーツはこのようになっています。
ホイルにシャフトをはめ込んだだけの構造です。
ですから理論的には、ホイルを抜くだけのことなのですが、パーツの大きさが小さいので分解は結構難しい作業になると思います。

シャフトの抜き方はこれといった正しいやり方が確立されていませんので、分解にチャレンジされる方は細心の注意を払って取り組んでください。


掲示板でデフギアの調整法のカキコがありましたのでご紹介します。
はりけんさん、ご協力感謝します。


デフギア調整法

文:はりけん

今回ギアデフの引っ掛かりについて多少改善がありましたので報告したいと思います。

やり方自体は簡単でギアデフを取り出して(ここが厄介ですが)出来れば分解と掃除をしてからフッ素系のコーティングをしてから組み立ててギアデフのクリアランスを調整するというものです。

一応断っておくのですがこの調整は僕のマシン1台のみ試してみた結果です,同じようにすれば全てのマシンで同じ結果が出るかどうかは判りません。

まずギアデフの分解ですがあさばあさんが分解の解説をアップしてくださいましたのでこれを参考にします(解説が楽になってとても助かります)因みにギアデフ反対側のホイールは僕の場合ピンセットをシャフトをはさむように挿し込みクサビの要領で押し込んで外しました(わかります?)フロントのホイールもこの要領で外せるのですがここで注意です!ピンセットを押し込む際に力の加減に注意してピンセットの先に指を持っていかないようにして下さい。

この文書いてる最中にふと思ってフロントホイール外してみたのですが思いっきりピンセットが指に刺さりました(泣)鼻血みたいに血がポタポタ出てビックリ。

他に良い方法を知ってる方がいましたら教えてください。

上手く分解できましたら中のゴミを取り除きHPIの出しているプラスチック系用のコーティング剤”スーパーコーティング フッ素配合ドライタイプ”を塗布します。
2〜3回ほど重ね塗りしたら組み立てます,組み立てる際にギアデフ内のクリアランスを調整しますが慎重にギアデフをシャフトに打ち込み今までの”ちょっと引っかかりがある”より幾分きつめにします、あまりきつくするとギアデフが渋くなるのでその場合は緩める側に慎重に打ち込んでください。

僕は中のクラウンギアとベベルギアの隙間がほとんど無いくらいにしました。

上手く出来れば結構スムーズに動くギアデフになります,が,完全に引っ掛かりが無くなる訳では無いようですし左右のコーナリング特性も多少よくなるくらいの効果しかないようです。ちょっと残念ですがそれなりにスムーズに動くギアデフは精神衛生上よろしいかと思います(^^; やはりボールデフか…

フッ素コーティングはしばらくすると効果が薄れてきますのでその場合は分解せずにギアデフの隙間から流し込めばよいようです。

前輪もホイールが外せれば(これで血が出た)シャフトとナックルにコーティングをすることでスムーズに回るようになります。
こちらはどのマシンでも再現性が高いと思うので書きますが,かなりスムーズになりますよ。