第5回P1グランプリ
2002年初のP1グランプリは3月10日(日)に行なわれました。
前回の第4回大会では、雨でぬれていた路面を参加者で必死に排水作業をしなんとかレース成立に向かい頑張り、通常のコースの半分を使用して強行したのですが、1レース途中で再び雨が降ってきてしまい1レース目のウイナーの脇さん(チーム3倍速)が優勝という形で幕を閉じました。
その第1レースのマーシャルはP1GP3連勝の王者あさばあだったのが残念でした。
その両雄がいよいよ今回激突します!
P1GP新旧王者対決にご期待ください!
今回の舞台も和光市公園サーキット。
前回とは違い非常に良い天気になりました。
このコースは一般の公園内にあるため基本的に貸切は出来ません。
そのためコース使用者が少ない開園と同時にレースを始めて、出来る限りほかの利用者の邪魔にならないようにしなければならないため、基本的に遅刻は厳禁です!
その思いが届いたのか今回は集合時間にはちゃんと参加者全員が集合しました。
今回の参加人数は6人
アイルトンたけ選手が今回から運営に専念することになったので、マーシャルなしの毎回6人でのレースとなりました。
そんなわけで普段ならば、マーシャルの回数によってレース数が決まりますが、今回は全員の相談によりレース数が決定しました。
多数決の結果、今回は6レースでの勝負となりました。
ここで参加者の紹介です。
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ジョニー・アサバート(あさばあ) M03L(Bb) P1ランキング1位 RTペガサスHP管理人 |
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ミカ・ワッキネン(脇さん) M03L(Bb) 前回優勝! 今大会も優勝の最有力候補! |
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ルーベンス・ばしチェロ M04L(ホンダS2000) 前回2位:昨年度タミヤGPミニクラス最高位2位、麻婆塾1期生 |
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デーモン・汁(S・だいすけ) M04M(ユーノスロードスター) だれか彼の暴走を止めてくれ! |
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中ム・ラウダ M03L(Bb) 麻婆塾第2期生 ヨンサン魂をみせてくれ! |
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アレッサンドロ・ナオーキ(アツシの兄貴のナオキ) M03(ミニ) 猪突猛進!最大積載量:女房子供が食えるだけ。 注目!好きな芸能人:メロン記念日 |
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アイルトン・たけ 今回はレースに参加せず運営を担当。 |
まずは、ドライバーズミーティングを行ないます。
レース進行をスムーズにする為に全員に本日の予定を説明します。
(熱心に説明するアイルトンたけ(リーダーたけす氏)
そして、優勝カップの返還。
前回優勝の脇さんよりRTペガサスを代表してデーモン汁氏が受け取ります。
今回こそ、ペガサス流失を防げるのか?
さらに、今回は車検を行ないました。
前回優勝の脇さんのマシンを入念にチェックするアイルトンたけ氏。
なかなか本格的ですね。
さあ、いよいよレース開始です。
P1GPはタミヤGPの練習も兼ねているので全車一斉スタートとなります。
この密着した状態からのスタートは非常に緊張感があります。
そして右側の写真が第一コーナーです。
6台のマシンがいっせいに第一コーナーへ飛び込むのはタミヤGPの練習としては最高の練習です。
ここをきちんと抜けられるかどうかで、決勝に残れるかどうかというだいじなポイントになるからです。
この練習が出来るだけもP1GPは価値があるといえます。
さあいよいよ第5回P1GPのスタートです。
第1レーススタート!!
全車いっせいに綺麗なスタート。
本来スタートはMRのM04勢が速いのですが、今回からM04は19枚ピニオンになってしまったため直線で伸びきってしまいM03に追いつかれてしまいました。
中でもあさばあのM03L(Bb)は抜群の速さを見せ第一コーナーをトップで通過します。
しかしバックストレートへ入るコーナーでいきなり縁石に乗り上げ転倒!
マーシャルの助けを待ちます。
しかし、同時に転倒したデーモン汁選手のユーノスには気が付いたマーシャルのたけすでしたが、なんと僕のマシンに気が付いてくれません・・・
僕が声をかけたときにはトップはすでに1周が終了していました。
Mシャシーのレースはラップタイムに大きな差がないため一度大きな差をつけられるとほとんど巻き返しが不可能になってしまいます。
(そこがおもしろいところなのですが。)
僕も何とか頑張ったのですが、結局5位にあがるのが精一杯でした。
第1レースの結果は
1位 ワッキネン
2位 中ム・ラウダ
3位 ナオーキ
4位 ばしチェロ
5位 アサバート
6位 デーモン・汁
でした。
早くもワッキネンが連勝へ向けて地盤を固め始めました。
次は第2レースです。
このレースでは波乱がありました。
スタートは今回もあさばあが飛び出しました。
2位にはワッキネンが追う展開。
しかし、このレースのワッキネンはまったく安定せずミスが多かったです。
しかも最後にはタイヤが外れるトラブル。
リタイヤとなってしまいました。
そして、第3レースは1位ワッキネン、2位あさばあと無難に終了しました。
ここまでの結果はこうなっています。
1 | 2 | 3 | 計 | |
J.アサバート | 2 | 10 | 6 | 18 |
M.ワッキネン | 10 | 1 | 10 | 21 |
R.ばしチェロ | 3 | 4 | 1 | 8 |
D.汁 | 1 | 3 | 2 | 6 |
N.ラウダ | 6 | 6 | 4 | 16 |
A.ナオーキ | 4 | 2 | 3 | 9 |
あさばあVSワッキネンの2強かと思いきや、なんと中ムラウダさんが抜群の安定感で3位につけています。
上位3人、下位3人がはっきり分かれる結果になりました。
ちなみに、上位3人は全員Bbを使用&ヨンサン選手権参加者です。
M04勢はピニオンの19枚使用というレギュがそうとう響いているようですね。
そして、今回あさばあのマシンが非常に直線が速いのが目立ちました。
これは、フロントタイヤが極限まで薄くなっている為、遠心力で膨張したタイヤがトップスピードを伸ばしている為だと思います。
さらに、アンプの差も大きいと思いました。
あさばあ(KCM製デジプロMAX)
ワッキネン(キーエンス製A07R)
いよいよ後半戦に突入します。
第4レース
今回もあさばあのマシンがトップで通過します。
しかし、縁石に乗り上げ転倒!
いっきに最下位まで落ちてしまいます。
しかし今回はすぐに先行車に追いつきます。
目の前には、ばしチェロ&中ムラウダさんの麻婆塾コンビです。
この2人より明らかにラップタイムが速い僕はプレッシャーをあたえつつ、抜くチャンスをうかがいます。
そして、インフィールドで開いたスペースに飛び込んだのですが、なんとばしチェロが予期できないラインを取ってきたため僕のマシンが弾き飛ばされてしまいました。
その結果、なんとこの大事な局面で僕は最下位になってしまいました。
第4レース結果
1位 ワッキネン
2位 中ムラウダ
3位 デーモン汁
4位 ルーベンス・ばしチェロ
5位 アレッサンドロ・ナオーキ
6位 ジョニーアサバート
ここで早くも僕の自力優勝が消えてしまいました。
最終レースに持ち込ますため、なんとか第五レースを勝たなければいけなくなってしまいました。
第5レースはあさばあVSワッキネンの壮絶なバトルとなりました。
直線で勝るあさばあがスタートこそ前に出ましたが痛恨のミスでトップを奪われてしまいます。
その差は約1秒!
しかしその1秒ははてしなく遠いものでした。
レース中、たった一度ミスがあればトップが入れ替わるという差だったのですが、最後までその差が埋まることはなくレース終了。
最終レースを待たずして優勝が決定してしまいました。
しかし、最終レースは2位以下にとっては最終レースは非常に重要なものになってしまいました。
2位争い
あさばあ 25P
中ムラウダ 26P
4位争い
ばしチェロ 13P
ナオーキ 12P
デーモン汁 13P
大混戦です!
2位争いは師弟対決!
そして最下位には罰ゲームつきという厳しい戦いになっています。
その最終レースですが、結果的にはあさばあがトップゴールを決めました。
今回は第5レースと逆で、ラップ差1秒でワッキネンが追う展開。
最後の最後までもつれましたが、あさばあの逃げ切り。
最終2レースは非常に見ごたえのあるレベルの高いレースになりました。
そして最終結果はこのようになりました!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 計 | 順位 | |
J.アサバート | 2 | 10 | 6 | 1 | 6 | 10 | 35 | 2位 |
M.ワッキネン | 10 | 1 | 10 | 10 | 10 | 6 | 47 | 優勝 |
R.ばしチェロ | 3 | 4 | 1 | 3 | 2 | 2 | 15 | 5位 |
D.汁 | 1 | 3 | 2 | 4 | 3 | 3 | 16 | 4位 |
N.ラウダ | 6 | 6 | 4 | 6 | 4 | 4 | 30 | 3位 |
A.ナオーキ | 4 | 2 | 3 | 2 | 1 | 1 | 13 | 6位 |
以上のように決定しました。
後半崩れてしまったナオーキ選手が最下位に沈んでしまいました。
彼には恐ろしい罰ゲームが執行されました。(詳細は内緒です(笑))
というわけで、今回の優勝はミカ・ワッキネン選手の連勝となりました!
優勝カップ授与&トップ3の撮影(あさばあはマシンのみ参加)
今回一番驚いたのは中ムラウダさんの成長ぶりですね。
ヨンサン選手権がはじまってから麻婆塾に入門して、僕からいろいろタミヤGPのこつを聞いたり、ヨンサン選手権でもまれているとはいえ、今回の成績はかなり脅威です。
2位3回。3位3回
優勝こそはありませんが、僕&脇さん以外の選手には一切先行を許さなかった辺りに強さを感じました。
これは今年のタミヤGPに期待が持てそうですね。
ますは初の盾獲得に向け頑張ってほしいです。
ワッキネンには、P1チャンプとしてタミヤGPでもきっちり成績を残してもらいたいです。
そのほかの選手もポイントこそは上位陣に届きませんでしたが、スタートがうまくなったことや安定感など確実にレベルアップは果たしていました。
この成果をタミヤGPで発揮してもらいたいです。
そして、僕たちがレースをしているときに協力していただいた和光サーキットの利用者の皆様には非常に感謝いたします。
ありがとうございました。
撮影:あさばあ
第5回P1GPチャンピオン
ミカ・ワッキネン(脇さん)
M03L:トヨタBb