◆ 2004年学園祭レポート 共活編 その2◆
僕が現役だった頃の共活と言えば、何を作るにしても木材という印象があります。のこぎり、トンカチ、釘、ペンキ、を駆使して、色々なものを作りました。部室前や、1号館と2号館の間のスペースでパートごとにスタンプ台や、見晴らし台、格子戸、ゲートを作っていたり、暗くなったり雨が降ると、大時計のある11号館の通路の下で作業をしていたものです。不慣れな木工作に学祭期間を通じて部会員が皆親しんだものでした。その11号館も数年前になくなってしまいました。正門に立ったとき正面に大時計が見えないキャンパスはまだ少し違和感を覚えます。卒業してからの時間を否応なしに感じさせられるからでしょう。
10月頭の1週間くらいをかけて、学園祭のお知らせをハガキや電子メールで600通弱送りました。3日後くらいから全国から続々返信が戻ってきました。大半は、北越谷に訪れるのは難しいというものでしたが、学生たちに送るメッセージには、学園祭への思い出と、現役たちへのねぎらいと励ましの言葉がたくさんつまっていました。懐かしい方からのメッセージも沢山あって、そのページ作りをしながら次に共活に参加する日を楽しみにしていました。
10月15日の後、なかなか時間を作れませんでしたが、学園祭1週間前の11月7日の日曜日、短い時間でしたが、再び北越谷を訪れてきました。共活に多少なりとも参加する学祭は本当に久しぶりです。助走期間を体験すると、その分、本番12日からの4日間が楽しみになるものです。
<部室詣で>
大学にきたら、1号館入り口の自動販売機でコーヒーを買い、そのまま1号館の中を通って部室に行くのが習性です。ピークが日文でロッカーも1号館入ってすぐのところにあったので、もうずっと大学に来るとこのコースを取ってしまいます。今回もあんまり長くはいられないのに、最初に部室に行ってしまいました。なんか落ち着くんですよね。
部室の扉の上には、それぞれの部活やサークルの名前が書かれているのですが、われらのサークルはどうかと言えば。今はこんな感じになっています。この裏には、「児童文化研究会」と書かれているはずです。下の面には、改名したときの3年生がサインを残しています。
扉を開くと、ダンボール集めのシフト表の脇にこんな張り紙がありました。今は2回もご飯の差し入れしてくれるんですね。学祭期間が始まって、忙しく時間を過ごしていると一番ないがしろになるのが食事の時間です。そこを、4年生が補ってくれるのでとても助かるのだと思います。これも随分まえから続いている恒例行事ですね。
部室の机の上にお宝を発見しました。学内に貼るのか土活のときに配るのでしょう、ワンダーキッズの発表内容の紹介ポスターです。各部会から聞いてはいたのですが、これを見てしっかりプログラムがわかりました。
<プー管侵入>
現役たちは、プー管前で作業をしていました。どもどもと挨拶もそこそこに、プー管に侵入。いつものように、シャワー室の辺りに山盛りにダンボールが詰まれていました。腰洗い漕の脇にはコの字がたの赤い大きなものが立てかけられていました。ダンボールをつなげて作られているようです。その前にもなにやらダンボールで作った小道具がおかれていました。これらはいったいなんでしょう。
今年のプー管での発見はこれ。なんと貴重品入れの電子金庫ができていました。赤いライトがピカピカ光っていて、とっても都会的。
<外壁>
プー管出て右側の広いスペースでは、迷路の外壁を作っていました。自転車ダン(自転車をいれるためのダンボールがあるのです。大学入るまで知りませんでした。)を開いて、布ガムテープで貼り合わせて長くつなげていきます。高さ2メートル弱x幅6メートル弱のものを4つ作ります。かなり巨大なもので、初めてでは、これがどんなパーツになるのか、良くわからない巨大な板です。
今年は1年生が25名も入部してくれたようで、サークルネームが覚え切れません。もともと忘れっぽい性質ですから、4年生だって怪しいくらいです。事前に現役の名簿を作って持っていって、チェックしながらの共活でした。プー管前で名前を聞いて、6号館前でコーヒー飲みながら、げ、2年生だった。とかやるわけです。
中庭の木が紅葉をはじめており、落ち葉と青空のコントラストがとてもきれいでした。6号館自販機の脇は、工事をするのか、足場が組まれていて、お!と思い写真撮りましたが、あんまり面白い写真にはなりませんでした。難しいです。
<ドダイ改>
気を取り直してプー管前に戻って、今度はダンボールの袋詰めの作業を手伝います。頑丈な2重ダンボはスズランテープを通して机や、ビールケースのすぐ上に結びつけて固定します。しかし今年は、ビールケースの数が足りなく、2重ダンボを直接地面に置かなくてはいけない箇所がある。湿気対策としてビニールをかけることにしたそうです。
まずは、箱の角にスズランテープを通す穴を開けます。はさみで開けることが多いです。スズランテープを角ごとに通してから箱にします。最初の2枚はその穴あけ、紐通し箱作りの班です。みかんや、りんごやなしなどの果物系の箱に頑丈なものが多いです。
こちらは、上の班が作ったダンボールにビニールをかぶせる作業中です。まず一枚かぶせて、きれいに包装してセロハンテープでくっつけます。1枚では心もとないので、もう一枚ビニール袋をかぶせて貼り付けます。机と結ぶためにスズランテープが箱の中を通っているので、一部ビニールを切って、スズランテープを外に出します。切って穴になった部分をセロハンテープでできるだけ再度くっつけて1つ完了。手間取りながらだったので1個仕上げるのに20分くらいかかりました。出来上がると2枚目の写真のようになります。
大体3人か4人くらいでグループになって、セロハンテープを共有していました。どこまできれいに包装してテープをはるかというあたりに個人差が出てきて、性格が表れます。みんな丁寧だなぁというのが正直な感想。一つ一つの作業がとても丁寧という所が、今年のかなり際立つ特徴ではないかと感じました。
<いまはもう>
何年か前に高架工事が完了して北越谷駅はすっかり様変わりしました。駅前左側に大きな駐輪場があったのを覚えている方も多いでしょう。その駐輪場がなくなったと思ったら、大きなタイル張りの広場に変わっていました。そしてその広場に向こうに、僕等の頃は二次会御用達の「77 セブンティセブン」があったのですが、今はもうないようです。テナント募集の張り紙が淋しく光っておりました。おばちゃん、元気かなぁ。
この店には随分たくさんの思い出があります。児文研全体でコンパをやるようなときの二次会は必ずこのお店でした。1次会ですっかり出来上がった状態でやってくるものですから最初からみな上機嫌です。大声で騒ぎ、カラオケの音量を上げると外に響くからとおばちゃんに音量下げられ、カウンターの止り木に座って、飲みなれないウィスキーなんかを格好つけて頼んでみたり、夜中の1時くらいまで大騒ぎしたものです。もうありません。
少し寂しい気持ちになって帰途につきました。次に北越谷に来るのは、学祭期間が始まる来週11月12日です。天候にめぐまれることを祈りました。
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