◆ 2004年学園祭レポート 11月12日(金) 準備編 その1 ◆
今年の学園祭は金曜日の朝から参加しました。前日木曜日には仕事もそうそうに切り上げて帰宅して、荷物の準備をしました。軍手、はさみ、カッター、ゴミ袋は必需品です。荷物の準備ができたら、今度はサイトの手入れです。
11月に入ってからは、OBOGからのメッセージ集の更新が主な仕事でした。WWWと同じものを冊子にしたのですが、冊子のほうは11月の初旬までの到着分で締め切ってしまいました。冊子ができた後も毎日数通ずつOBOGからのメッセージが届いていましたから、出発前にメッセージ集の最後の更新をしました。冊子には間に合わなかった方からのメッセージも、WWWサイトでは読むことができます。
全部済ませて就寝したのが1時半くらい,いよいよ学園祭かと思うとわくわくして30分くらい眠れませんでした。が、5時にはばっちり目が覚めました。普段なら絶対に考えられないことです。人間自分の好きな事のためならたいていのことはできる好例かと思います。まず気になったのが雨でした。カーテンを開けて表を確かめます。残念ながら明け方から降っていました。次にPCの電源を入れて越谷市ピンポイントの天気予報をチェックしました。昼過ぎまでは雨はあがるという予報を信じて北越谷に向かいました。
<始まりは雨>
大学について最初に会ったのは、学祭委員長のつともさんでした。プール管理室でひとり働いていました。当初の予定では朝一から迷路の作業の予定でしたが、雨のため午前中のうちしばらくは部会ごとの準備の時間にした、といわれました。そこでまずは人形げき部の講演会場、6号館1階の615Rに足を運びました。
615Rの黒板のある側にけこみ(舞台のことをそう呼びます)をたてて練習を始めていました。先月来たときには会えなかった1年生にも紹介してもらい、やっと人形げき部は全員顔と名前が一致しました。1年生が3人、2年生が6人で今年の公演を演じます。
今年の演目は「ぶたのたね」と「ひるねのぽんた」の2作品。最初に「ぶたのたね」の練習を見せてもらいました。足が遅くていつも好物のぶたに逃げられている狼が、「ぶたがなる」という種をもらい育てますが、さて、ぶたを食べることはできるのでしょうか、というおはなし。木にぶたがなる、という設定がシュールです。
区切りのよいところで615Rをちょっと抜け出して、今度は631Rへ。ここでは子ども会部会の部会発表「キッズパラダイス」の会場です。ここでとても嬉しい人に会えました。子ども会部会OBの「かくかっと」君です。遠路九州からの参戦。何の違和感なく現役となじんでいましたので、なかなか気がつきませんでした。
かくかっと君は土曜日の夕方までいられるとのことでしたので、積もる話はあとにして、今度は643R教室へ向かいました。お話部会と文学部会はここで練習していると聞いていたからです。
643Rをのぞくとちょうど文学部会が練習をしていました。今年の1年生の作品をペープサートにした「うみとお星様のおはなし」です。絵も音効もばっちり決まっていて、とてもすてきな作品でした。本番で、子ども達がどんな反応をするのか楽しみ。昔の劇部の前けこみはここでも使われています。
<作業開始>
11時前に雨が止んで、グランドでの作業が始められそうだと連絡がまわりました。部会ごとの練習を終えて、プー管前に集合しました。かくかっとくんも写っていますが、保護色でどこにいるかわからないでしょ。
学祭委員のほっぺこりさんの指示のもとグランドに移動します。2枚目の写真が雨上がりすぐのグランドです。あちこちに大きな水たまりができています。まずこの水をスポンジですいとる作業です。地道ですが効果は大きいです。ある程度吸い取れたら、踏み荒らさないようにダンボールを敷いて、ひもしばりの開始です。
あれ、1枚目はフレッシュマンオンリーですね。迷路の壁になる部分に机とビールケースが運び込まれています。これを動かないようにピーピーローブで結びます。机の面がずれないように、上に1人乗っての作業です。机の天板には、防水と泥除けのために透明のビニール袋がかかっています。
机の置き方も、長辺と長辺をくっつけたり、長辺と短辺をくっつけたりとあります。また、1つのブロックに机は多くても3つまでとなっています。机の使用量を抑えるためですが、キャンパスの改築が進み、昔ながらの机が減ってきているせいもあるようです。わからなくなると迷路設計図を持っている学祭委員に聞きます。ちょこぽまるさんが設計図を見せてくれました。
<ひもしばり>
3人もしくは4人1組で作業が進みます。上に乗っている人は机がずれないように抑える文鎮役です。1枚目、ワンダーキッズ即席合唱団の皆さんです。ずっと歌っていました。「手のひらを太陽に」、
「大地讃頌(だいちさんしょう)」や合唱曲を2声で、ときには3声で歌っておりました。「大地讃頌」は僕もバリトンで参戦。久しぶりに歌いました。このグループに対抗して、あちこちに即席合唱隊ができ、なんだかゆったりまったりムードのつくえしばりでした。
奥の方に背中のプリントが白と黄色の2色使っているユニフォームが見えます。あれ、ユニフォームを青いジャンパーにしたいっとう最初の頃のデザインです。それまでは緑色のパーカーでしたが、僕が3年生のときに、青色のジャンパーに変えました。それからもう10年経ちます。デザインは少しずつ変わっているとはいえ、「青い」、「ジャンパーっぽいもの」がずっと続いているのがなんか嬉しいなぁと、今、この文章を書きながらふと思いました。
ところどころぬかるんでいたりして、決して良いコンディションのグランドではありませんでしたが、みんな楽しそうに作業しています。雨が上がって、雲の切れ間から青空も見えてきたりして、「よしっ明日オープンさせるぞっ!」という気分が広がります。
作業、終わってなかったんですけれども、「写真撮るよ」といったら、近くにいたグループがみんな集まってきました。作業中の真剣な表情はなかなか撮らせてくれません。(「撮るよ」なんていわなきゃ良いのですが)
内壁グループが合唱団を形成しつつある中、迷路の外に目を向けると、黙々と作業する1つのグループがありました。外壁用机のひもしばりです。上下2段に多くの机を接続する上に、作業中、迷路がオープンしてからは、この上に立って、迷路内部の様子をうかがったり、歩いたりと堅牢性も要求されます。ですから結ぶ手も真剣です。ひとつひとつ、ぐらついていないか、ゆるくないかしっかりチェックしながら進んでいきます。
外壁グループも作業中の記念撮影を一枚。学祭委員から後から聞きました、「もー、みんなピーピーロープ使いすぎー」、その心は、「今年のひもしばりは例年以上に厳重だった。ピーピーロープが予想していた量ではまったく足りなかったし、どこもかしこもこれでもかというくらいしっかり結んである。」です。あんまり消費量が多いので、担当だったチャーリーさんとコガタルトさんの2人が勝手にロープをもっていかれないようにしっかり在庫管理をしていたほど。ほんとどこも頑丈にしばってあって感心しました。
2枚目は部長のばんぞう君。結び終わった外壁の上に立ち、外壁パート内壁パートの進捗を確認してからポーズ。
ご飯の準備ができたようだとの連絡がまわってきました。4年生からの差し入れです。一息入れるために周りを見回して、キリのよいメンバーが迷路の外に出て、他を待ちます。外壁の机は1段目が終り、2段目もほどんどしばり終わり、内部の机も、ほとんど終了というところで、6号館に向かいました。
あんまりおなかがすいていたので、一足先にグランド入り口についてしまいました。振り返ると、まだ迷路の中で作業してますね・・・。迷路左には児童文化研究会と入ったテントが見えます。また右手前にビールケースが積んであるのが見えます。あれの投入もまもなくです。雨が止んでからはだんだん暖かくなってきて、作業もしやすい気温になりました。
<炊出し>
4年生がお昼ご飯の差し入れをしてくれました。あちこちで作ってきてくれたのでしょう、シチューと、キムチ鍋、おにぎりが5種類くらい、デザートにお菓子もついて豪勢な食事でした。おにぎりなんか、にぎりこぶしくらいの大きさでしたから、とっても食べでがありました。ご馳走様でした。
突然、昨年卒業したOB1年生が入場してきました。ほとんどが大学院や、専攻科に残っている面々です。彼らからも差し入れがありました。
ご飯を食べているとき一番のサプライズは、1本のビデオでした。1996年の学園祭の様子をうつしたビデオが上映されたのです。96年というと今から8年前、僕がOB1年目の年でした。準備の時に大雨が降って土曜日に迷路が完成せず、日曜日の数時間しか開場できなかった、非常に印象に残っている年です。準備総会や、共活の様子、ヒーローショーの練習の様子などとてもとても懐かしい作品でした。撮影は当時4年生のかまーくら君、編集をかまーくらくんと当時2年生のかくかっとくんが行った力作です。
<外壁装着>
お昼を食べて休憩したのちに作業再開です。青シートの上に共活でつなげた自転車ダンボールを広げます。この巨大なダンボールの板が迷路の外壁になります。せいので机に立てかけると、固定を始めます。ダンボールにぐさぐさと穴をあけて、外壁の上下2段の机の脚とピーピーロープで結び付けます。加えて上段の机の天板と布ガムテープでびじびちっと張り合わせて完了です。
なにせ大きな板状のものですから大人数で作業をしました。上の写真は、部長のばんぞう君が作業の確認をしているところ、彼、前回の共活と髪の毛の色が違います。学祭期間中は桜木花道仕様でした。
全体の半分が外壁の取り付けを行っている傍ら、残りの半分は迷路の内部の作業を始めます。通路の土台になる机が堅く結び付けられたので、今度はその机のブロックをビールケースでつなげて行くという作業です。ビールケースは200個前後くらいでしょうか、机との接続用に開口面にスズランテープがついています。
学祭委員のちょこぽまるさんが外壁の上に立ち、設計図片手に、指示を出します。仕事に没頭している姿を撮ろうとカメラを向けたのにさりげなく左手がピースしています。それを知ってか知らずか、他の面々はビールケースをどんどこ迷路内部に運び込みます。
<まだまだ続く>
午前中は雨に降り込められてしまいましたが、お昼過ぎからごらんのようにとっても良い天気になりました。日が傾き始め夕焼けがきれいです。迷路の作業はまだまだ序盤の中盤といったところ、まだまだこの日の作業は続きます。
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