◆ 2004年学園祭レポート 11月13日(土) その1 ◆
不安から目覚まし時計は3つセットしていましたが、期待値が大きいからなのか、緊張しているのか最初の目覚ましでばちっと目が覚めました。身支度を整えすぐに出発です。武蔵野線、乗り換えの伊勢崎線にもすぐ乗れました。
学祭期の朝早く、紺色の空が日の出とともにだんだんにうす青く、そして赤らんでいく朝焼けを眺めるのが大好きです。今回も伊勢崎線の車窓からきれいな朝焼けを見ることができました。高架になって眺めがよくなり東側の景色をずっと見ていました。新越谷から一駅、越谷駅で止まって、「次だな」と思いながら、ぼんやり外を眺めていると、あれ、だんだん景色が下がっていきます。えっと思うと「次はせんげん台」と車内放送が。寝ぼけてぼんやりして準急に乗ってしまっていたのです・・・。「朝からみっともないなぁー」と反省しながらせんげん台で引き返しました。
<朝焼けに見とれて>
朝一番の仕事は、前夜かけた青シートをはずすことです。30枚近くのシートがスズランテープでつながっているのでとても大きいですし、重たいです。隙間が沢山開いているので、机や、ダンボールなど迷路の中のでっぱりに引っかかります。あちらこちらに均等に人が入って出っ張りに引っかからないようにしたから持ち上げてシートを送ります。このときに大量の砂利をかぶってしまうのです。みんなもじもじ君のようにタオルや帽子やフードをかぶって作業します。
2枚目たてになっている写真は内壁グループを引っ張るすずめ君です。普段はじっと寡黙な男ですが、ハンドマイク片手に指示を飛ばしておりました。
まだ2重ダンが乗っていない机や、きつくしばれていないところはやりなおします。机のどのあたりに引っ掛ければ、ビールケースのどこを通せば頑丈にきつく結べるのか試行錯誤しての作業です。
2重ダンを机やビーケに結びつける作業と共に、迷路企画の品物が設置されていきます。スズランテープをカーテンのようにして目隠しにする「ジャンジャラ」を取り付ける部分や、暗幕に星などの模様を切り抜きセロハンを貼った「暗闇」の設置場所は強度が必要ですのでこの段階で作業を始めています。
<箱箱箱>
太陽も昇り青空が広がる良い天気になりました。青シートをひいて2重ダンの上に積んでいくダンボールを箱にしていきます。大きなものはトイレットペーパーやティッシュペーパーが入っていたダンボール、小さいのはちくわやおかしの入っていたもの、といくつものサイズの箱を一心不乱に作っていきます。
作った箱はなんとなくサイズをあわせてシートの端に並べていきます。こうやって作って並べて準備した箱を迷路の中に運んで机の上に積んでいきます。
<積んで積んで>
いっせいに箱を積み始めました。下にある箱より出っ張らない、引っ込み過ぎない適切なサイズのダンボールを探し出して、紙ガムで貼り付けていきます。さしずめ立体テトリスです。あちこちで銘柄指定、種類限定の箱を求める声が聞えます。「ペットボトルダンボ!」くらいならまだましで「クリーム@@@君」ありませんか、と商品名連呼していたりします。外壁の上では学祭委員長のつともさんが「これくらいの箱」と指名買いしてますね。
次第に壁が高くなっていきます。丁度良いサイズのダンボールが沢山見つかってずんずんずんときれいに積んで紙ガムでぴしっと頑丈な壁ができるととっても嬉しいものです。壁が高くて見通しが悪くなっているので、どんなサイズの箱が欲しいと外壁の上にいる人に伝えて持ってきてもらうのが一番です。背の高さくらいまで壁が高くなるとすっかり迷路になった感じになってきます。
<ゲート搬出>
共活の時になんだろう?とナゾだった大きな製作物を運び出します。高さ幅共に2メートル弱くらいでしょうか、聞いてみると「ゲートです」との事でした。グランドの入口に設置するようです。ダンボールと模造紙でできています。口を開けた忍びの顔?かしら。
<迷路オープン!>
1枚目、迷路がオープンするのを待ち構えて列を作って待つお客さんたちです。午前中のうちから何度も確かめに来ていたお客さんもいたようです。こうやって楽しみにしてもらえるというのはとても感謝すべきことですね。
作業を終えて皆迷路の外に出てきています。公演や、部会発表の準備で抜けているメンバーもいるので少し人数少ないようですね。オープンした後のシフトや仕事内容の確認をして、いざオープンです。その瞬間、僕はグランドにいられなかったのですがきっと並んでくれた子ども達と一緒にカウントダウンしてスタートしたのでしょう。期待に満ちた子ども達の顔を見てこの数日の苦労がぱっとはれる一瞬です。
<おはなしランド>
13時から図書館地下の児童室でおはなし部会の公演「おはなしランド」が始まります。641Rでお昼ご飯を食べてから子ども達を連れて図書館に向かいました。1時を大分回っています。地下に降りる階段の入口には看板が置かれています。
おりて行くと最初の演目、紙芝居「ブータはふとっちょチャンピオン」が終わるところでした。読むのは部会長のみすたぁウメラゲさん。ほとんど聞くことができず残念。写真はOBのアンビィ君が撮ってくれたものです。続いてのゲームから参加しました。「猛獣狩りに行こうよ」と「島が沈むぞ」の二つ。元気いっぱいな1年生じごろう君が子ども達を引き連れて猛獣狩りです。子ども達ものりのり。
ゲームの後に少し休憩です。あたりを見回すとOBOGもたくさんきています。お子さんを連れていらしているOBOGもいます。前日電話を下さったきたろう先輩は朝の随分早くに到着、迷路も一緒に作りました。いんぐりさんはお子さんを2人連れての参戦。かまーくら君は3年ぶりの学園祭だったとか。他にもOBOGではありませんが、あいのみ文庫に良く来ていておはなしや文学の公演にも毎年来てくれていたかつおさんがきてくれていました。彼女は子供のときにあいのみに来ていてそこで児文研の公演を聞いてくれた子です。高校に入った数年前から友達のわかめさんと毎年学園祭の手伝いに来てくれていました。彼女とも1年ぶりの再会でした。
休憩あけの演目は1年生のぽて君、「いちねんのりんご」。黒板を使ったペープサートでした。妖精がりんごの中から月を代表するアイテムが取り出して(3月ひなまつり、9月おつきみ)季節を作っていくというおはなし。子ども達は次は何月だろう、そして何が出てくるんだろうと、興味津々ぽてくんの語りに引き込まれていました。
そして最後は工作「牛乳パックでわにくん」進行ははクララさんともへぴぃさんの2人。僕ら家族は行列になっている迷路ができないと大変だと、ここで抜けてグランドに行ってしまいました。工作好きの娘はとても作りたかったらしく、あとでわにくん作っていました。きたろう先輩に教えていただいた模様です。
さて、グランドに行ってみると迷路に入りたいお客さんが長蛇の列を作っていました。最後尾に並んで待つことしばし、にんたまの心得をきき、忍法隠れ身の術を体得し迷路に侵入。スタンプ求めて急ぎ足の娘を追いかけて迷路をさまよいました。
ここで教わった「隠れ身の術」、我が家の子ども達は四六時中使って親を翻弄してくれます。両手の人差し指を立てて片方の人差し指をもう一方のこぶしでにぎると印を作ると体が見えなくなるとかたーく信じています。後日談でした。
ここまで書いて思い出しました。今朝は朝焼けにみとれて電車を乗り過ごしてましたが、前日金曜日にもっとひどい、痛い失敗をひとつしていました。
メインコンサートも始まり、その日の作業も終わろうかという時間、迷路にかぶせる青シートを広げているところを撮影しようとしたときです。邪魔しちゃいけないよなと壁際を歩いていて、次の一歩と左足を踏み出したその瞬間、左側頭部に衝撃が走りました。衝撃というか星が舞ったというかゴンと鈍い音が頭の中をひびいたというか、反射的に踏みおろした左足を持ち上げて遠くにまた一歩を踏み出して頭を抱えました。振り返ると金属製のトンボがフェンスに立てかけられていました。てこの原理でトンボの鉄棒がゴツンと頭にあたっってしまったのです。あまりの痛さにその晩は眠っちゃやばいかもと思ったとか思わなかったとか。今年一番の痛みでした。
痛い話も交えつつ、土曜日の前半のレポートはここまでです。まだ夜の部に続きます。
戻る