◆ 2004年学園祭レポート 11月14日(日) その1 ◆
千石湯という銭湯が北越谷駅のそばにあります。らぽーれを使うようになるまでは大体毎年、そこに夕飯の前に風呂をあびに行くのが恒例でした。現役の頃は先輩に連れていってもらいましたし、卒業後には後輩と一緒に行ったりもしました。風呂から上がると番台脇の100円のマッサージチェアに座ってイチゴ牛乳飲んだりしたものです。夕飯はそのまま近くの「木村屋」でラムステーキ定食食べることも多かったかしら。去年から駅から遠いですが泊まれることもありらぽーれを使うようになりました。時間を気にせずのんびりできるのが良いです。去年は1人でしたが、今年はきたろう先輩と一緒になりました。この朝も早起きして風呂につかりすっきり眼を覚まします。7時に出る北越谷駅行きの1バスに乗って大学に向かいました。
学園祭の発表も今日の夕方でおしまいです。午前中からグランド、各部会の発表も予定されており、盛りだくさんの1日になるでしょう。集合時間の少し前にプー管に着いた頃には学祭委員は管理室の中で、今日の予定を確認しているところでした。皆真剣です。
<気合一発>
1日の流れを説明した後、作業に取り掛かる前のお約束です。委員が前で大声を出して気合を入れます。1日頑張りましょう。ほっペコリさんの前にバナナの箱が見えますね。さすがに随分減りました。明日の片付まで持つか心配を始めたのもこの頃からでした。
<朝一番>
今日も朝一番の仕事は迷路の上にかかった大量の青シートをどかすことでした。外壁の上や、迷路の中のシートとシートのつなぎ目など要所要所に人が入っていきます。泥除け砂利除けで皆「もじもじ君」のような格好をしています。
1枚目の写真は外壁の上に立ったちゃおず君。外壁の上で立ったり座ったりしている姿が巨大なてるてる坊主のようでした。その瞬間は腹をかかえて笑えるおかしさだったのですが写真をみるとちっともそんな感じはしませんね。幾分ハイだったのかもしれません。
2枚目は無事青シートが迷路から外れてグランドの上に広げられたところです。全員でいっせいに取り掛かったので向こう側に一列に並んでいます。もうトンボ踏んで負傷しないようフェンス際を通って写真を撮るときは要注意です。
<ぱっちり>
天気は良いし、おなかは膨れているし、皆朝からばっちり本調子です。カメラを向けると我先にニコニコしてピースサインをする余裕があります。あみちゃんさんが首から提げているのは内壁の補修用の紙ガムです。2枚目は外壁に「にんじゃ」の切抜きを見つけてパチリ。こういう細かいところ、あちこち凝っています。
もうくたびれておんぶされている人もいますが、お芝居でしょう。
元気が有り余っているOBが2人、レバ600君とのびちゃ君の2人。彼らは3年前、2001年にも同じように鉄棒で遊んでいるところ写真に撮られています。変わっていないのね。
<忍者部隊>
今年のテーマは「江戸」江戸の闇にうごめく忍者部隊の登場です。背中に背負う太刀を持ってポーズを決めています。1枚目は上段の構えがさまになってる「こしょうしょうしょう」さん。2枚目は、真剣白羽取りに失敗、このあと無残な最期を遂げるでしょう、みすたぁウメラゲさん。
そして忍者部隊最後を飾るのは、きたろう先輩です。フードをかぶり仁王立ちになって刀を抜いているポーズがかなり似合っています。
<用意周到?>
今日のお客さんを迎える前に各パートで壊れたところや、弱くなったところはないかチェックを始めています。屋根のかわらになっているのは、以前の共活のレポートで僕もお手伝いしたダンボールです。僕が書いたところは少々歪んじゃいましたが、ちゃんと屋根がわらに見えていますね。
のれんや、入口付近の装飾品が可愛らしさを添えます。地面そばのわんちゃんは「らんまる」君というそうです。
入口で再び忍者部隊参上です。先ほどとは一部メンバーが違っておはなし部会の3年生諸君。
2枚目は迷路に入る前に挑戦するミニゲームの打ちあわせ風景。こっそり撮ろうと思っていたのに、レッド君に気づかれてやらせ写真になっちゃいました。
<文学部会公演 どうわのへや>
文学部会がリハーサルをやっているというので児童室をいってみました。カラフルで可愛らしい看板が出ていました。階段を下りて児童室に入ると、けこみが見えます。数年前から文学の公演でけこみを使ってくれています。これ、昔の劇部が使っていた前けこみで、OBのエンペラー深田くんや、やえん君が現役の頃に使いはじめてくれたものです。袖板は彼らが自作したもの、背景は移動黒板に暗幕を張ったものです。
丁度練習の合間だったので、けこみの中を見せてもらいました。ねこっとロビンさんの作品「うみとお星様のおはなし」のペープサートと脚本が置かれています。2枚目は脚本のアップ。カラーペンでいろいろと書き込みがしてあります。
続いては、ゲーム「ダンボールパズル」の練習風景。ダンボールの箱を立方体のまま二つに切り分けてあるものを組み合わせて元の箱に戻すものです。NHKのわくわくさんでやっていたもののようです。かなり難しいです。
OB二人(むっしゅぴよ麻呂君、エンペラー深田君)が子ども役になって、反応を出しながら練習を見守ります。たまに子どもらしからぬ台詞を言って、現役を困らせもしますが、公演ではどんな反応がお客さんから出てくるか分かりません。臨機応変に度胸一発で勝負できるようにならないとね。
リハーサルはお客さんが入っていないだけであとは本番さながらに公演すべてを流す練習です。演目と演目の間にちょっとした確認や声かけもありますが、基本的にはじめから終りまで一気に流します。
ゲーム後の作品の準備をするあいだに司会の2人が前に出てきて進行します。文学部会長のシエスタさんと1年生のねこっとロビンさんの2人。今回の司会はシエスタさん操るイルカの人形が要所要所で登場しては作品を紹介してくれます。
準備が整い次の作品が始まります。シエスタさんの作品「丘の上のようふく屋さん」です。スケッチブックにいろいろと仕掛けが施してある自信作。文学部会のメンバー全員で演じます。
おばあさんの作る100枚の洋服のうち3枚だけが突然の風に飛ばされてしまいます。小人たちがそれを探しに行くお話し。飛ばされる洋服や、飛んでくる妖精たちがスケッチブックの上を動き回ります。全員の息もしっかり合って楽しいお話でした。
最後にゲーム「ぴよぴよさん」えれみるぴか君と山水君の男チームが進めます。子ども達がひよこになって親鳥の2人「こんなことこんなことできますかー?」と飛んだりはねたり踊ったりするまねをするゲーム。家に帰って2歳と5歳の2人の子ども相手にやったらもう大喜び。学園祭から3ヶ月たった今でも遊んでいます。
リハーサルですっかり楽しんで今度はまたグランドに向かいます。もうじきお昼、とっくに今日の迷路もオープンして沢山お客さんが遊んでいることでしょう。
<入るまでにも難関が>
今年のグランド発表を疑似体験していただきましょう。くーじんさんと、まかのりさんが写っています。まずは体育館階段脇にある受付で周遊券をもらいます。グランドには運動靴で入ること、飲食禁止厳守ですよという事の説明をうけてグランドに入ります。
グランドに入ってもすぐに迷路に入れるわけではありません。迷路に入る忍者のたまご「忍たま」の資格があるかどうかの口頭試験を受けなければなりません。たとえば「次の名前で忍者じゃないのはどれ? 1・服部半蔵。2・両津勘吉。3・石川五右衛門」というようなもの。しかしこの口答試験をクリアしてもまだ先があります。
口答試験に続いて忍法の実技試験があります。「隠れ身の術」、「伝えるの術」、「変化の術(だったかな)」、のうち1つを選んで術を教わり試験官と戦います。僕と娘は「隠れ身の術」を選びました。人差し指を握り印を結ぶと姿が見えなくなるのです。うまく隠れ身の術をしながら試験官のそばにおいてある宝物を取って来るという試験です。
試練を克服するといよいよ迷路に突入です。
<いよいよ突入>
迷路の入口前に今年の学園祭のマスコット江戸の姫(名前ついてるのか聞いてくるのを忘れました)が出迎えてくれます。非常に衣装が凝っています。女性限定の衣装です。彼女に迷路の中で果たすべき使命を教えてもらいます。迷路の中に隠された5つのアイテムを見つけてその見つけた証拠を取ってきなさいというものです。お姫様に見送られて、出発進行です。
2枚目は本当は迷路の中で忍タマたちの邪魔をしてなければいけないモアイ君。ここ数年、毎年のように登場しています。息の長いキャラクターです。今年のモアイはなんとちょんまげつきです。
<スタンプ求めて>
5つのアイテムを求めて迷路の中をさ迷い歩きます。アイテムを見つけた証拠に「スタンプ」を周遊券に押すようです。あっちでもない、こっちでもないと道に迷った子。角を曲がってきて「あれ?」と不思議そうな顔をしている子、「ダメだ、行き止まり」と叫ぶ子、みんな楽しんでくれています。アイテムを見つけると、「あったー」と歓声をあげてスタンプを押しています。
結構かかりましたが4つアイテムを見つけることができました。「しゅりけん」、「かたな」、「くない」、「ばくだん」の4つです。しかしまだ1つ足りません。
くらやみの中に最後のアイテムがありました5つ目は「まきもの」です。この暗闇は暗幕に星型や丸型の穴を開けてカラーセロファンを外側から貼ったもの。随分昔からあるように思います。天気が良いと足元に可愛らしい模様が浮かび上がって特にきれいです。この日は曇っていて足元に像は写りませんでしたが、それでも中に入ると暗い中にほんのり明るく雰囲気が良いです。
出口を抜けると、立派な装束を身に着けた忍者がいます。すべてのアイテムを見つけてスタンプを押した周遊券を見せると、合格のスタンプを押してくれます。これでみんな忍タマ卒業、立派な忍者です。
<迷路装飾すべてっ!ではない>
スタンプ以外にもたくさんのしかけが迷路のなかに施されています。外壁に眼をやると江戸情緒を盛り上げる?たくさんのアイテムを見つけることができます。それらをご紹介しましょう。
まずは迷路に入る前の口頭試験の試験官が持っている問題集。次に迷路内で目隠しの役に立っている暖簾。表は大きならんまる、裏は「忍の心得 三カ条」「其の一 足音を立てるべからず」「その二 敵にうしろを見せず」「その三 時には退けるも戦法なり」なかなか立派です。
次に行き止まりをいくつか。「あーだめだ」と後戻りされてしまうどん詰まりをただの袋小路に終わらせないアイテムです。「間違い探し」や、「らんまるを探せ」など遊べるようになっています。
これも行き止まりアイテムですが、ちょっと仕掛けがついています。「あけてみて」と書かれている箱を開けると、大判小判がざっくざく。刀や巻物もが隠されています。
<ちょっと一息>
早足で紹介しましたが、ここまででまだ11時になるかならないかという頃合です。子ども会部会のキッズパラダイスは10時からもう始まっていますし、11時からは文学部会の、13時からはおはなし部会の、15時からは人形げき部会の公演が次々と始まります。こんなに公演が目白押しの学園祭は初めてのことではないかと思います。子ども達も「次は・・へ行こう」と忙しそうです。
日曜日のお昼近くとなると毎年、時間も出来て他のサークルや部活の売り物や出し物を見にいったりする暇が出来るのですが、今年はワンダーキッズの出し物を全部見ようと思うとお昼を食べている時間はなかなかありません。あっちこっちでぱちぱち写真を撮りながらそのせわしさを存分に楽しんでおりました。朝ごはんがとっても軽かったのでもうすっかりお腹も減ってしまいましたが、もう少しだけ我慢して先ほどリハーサルをのぞいてきた文学部会の公演を見にいきましょう。
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