◆ 2004年学園祭レポート 11月15日(月) ◆
何回か前のレポートで書いた「どこがはじめたのか分からないフライドアイス」ですが、山岳部がはじめたもののようですね。児文研(ワンダーキッズ)の掲示板で同期のオジンガーZ君が教えてくれました。どうもありがとうございます。
さて、学園祭最終日、片付けの月曜日のレポートです。前日の予報通り朝から雨、それも随分激しい降り。グランドには入れるのだろうかと気にしながら大学に向かいました。朝一番からキャンパスに来ている団体はほとんど無く、冷たい雨が降りしきる中ワンダーキッズの青いジャンパーがひときわ目立っておりました。
翌日火曜日からは通常の授業が始まります。グランドの備品は全て片付けなければいけませんし、沢山借りた机やいすも今日のうちに全て返却しなければなりません。つらい一日になりそうです。
<冷たい雨>
雨の中プー管の前に続々と集合します。青ジャンの上にレインコートを着て、帽子をかぶってこれからの作業に備えます。2つか3つのグループに分けて、グランド担当、教室担当などのチームに分けて作業開始です。
グランドに向かうとご覧の状況。教室ごとに並べて青シートをかけた机の上には水がたまり、地面にはかなり柔かくなっています。
自転車のダンボールや大きなダンボール、2重ダンボを使って作業用の通路をまず作りました。ここを歩かず、地面の上をそのまま歩くと、すぐに地面がぐしゃぐしゃになってしまいます。今後もグランドでの発表を続けるためにも気を使う作業です。
雨が激しくなるとすぐに雨宿りして降りが弱くなるのを待ちます。この日の雨は強くなったり弱くなったりの繰り返しでなかなかまとまった作業時間が取れません。体育館に上がる階段の下でグランドチームが固まります。ここでじっとしているとどんどん体が冷えていくので皆、ゆらゆらと体を動かしています。
グランドチームの作業の手順は、ダンボールで通路を作ると次に、机の上の青シートをはずし、速やかに机をグランド出てすぐ、体育館の階段の下に運ぶ、それを今度は6号館の入口前までもって行って、階段チームに机を引き渡すという順番でした。
<机運び>
躍動感あふれる一枚になりましたが(写真が下手なだけとも言いますが)階段チームもなかなかにつらい作業です。6号館1階からバケツリリー式に机を上に上げていきます。後者に入れる前に机の脚を拭いて、泥や汚れを持ち込まないよう気をつけます。
教室に運び込むと今度はまた別のチームが、机の天板や脚、机の中などをきれいにもう一度拭いて並べていきます。数を合わせるのも重要な仕事です。
<ズブヌレズ>
作業の進行具合や、雨の降り具合に合わせて休憩が入ります。6号館1階の教室が休憩所です。エアコンを入れて(これがあるのはこんな天気のときにとても助かります。)冷えた体を温めます。
グランドチームも休憩。担当は順番でかわっていくので、みんな一度はビショヌレズに仲間入りします。あんまりずぶぬれで大抵ハイになります。妙に元気一杯。
作業を進めるうちに通路はどんどん広くなります。校舎に運ばなければいけない机はまだまだ沢山あります。青シートをかぶっているものが全部そうです。
<降り止まぬ雨>
お昼少し前の風景です。雨はまるで止む気配がなく、いつまでも降り続いています。天気予報では、午後には上がるといっているそうですが、本当に止むのか確信を持てぬところ。今年の学祭委員はここで1つ賭けに出ました。雨が上がることを期待して、長めの昼食休憩を取ることにしたのです。午前中から皆で集中して気持ちの乗っている早い時間に勢いにまかせて終わらせてしまった方が良いのではないかとおじさんは思っていたのですが、この賭けがどちらに転ぶか・・・。正直心配でした。思わず長い休みになったので、のんびりご飯を食べました。
2枚目の写真は、この休み時間に乾かしてしまおうと、たくさんのレインコートが抜け殻のように並べられているところ。エアコンのおかげで短い時間で乾いてくれます。僕も上から下まで一式並べて乾かしました。休み時間の終わりのほうには下宿生がドライヤーを持ってきて強制乾燥部隊も出動です。
ちょっと思いついて何枚かとりました。今の現役が来ているユニフォーム集です。青いジャンパーというところでは統一されていますが、並べてみると何種類もあります。歴代のユニフォームをいくつか。ここでは3種類とりましたが、もう少しありそうな気がします。青ジャンの前の緑のパーカー(みどぱー)、その前の水色のトレーナーなんかも写真があるといいですね。(水色のトレーナーは先輩にもらったものを持っていますが、寝巻きに使ってものすごくぼろぼろになてしまってお見せするにはちょっとみっともなかったり・・・・・)
<晴れました!!>
晴れました、晴れました。予報どおり、雨はスパッと上がりきれいな青空が広がっています。学祭委員の読みが見事的中!!
雨も上がり晴天の中、作業が再開されました。机を全てもとの教室に運び込み、数を確認して、きれいに並べたり、迷路に使ったダンボールをリヤカーを何台も使ってごみ収集場所まで運んだりという作業が集合後行われましたが、皆で一気に作業したため記録が残せませんでした。いやいや晴れた喜びもあって、皆非常に高いモチベーションで作業出来ました。効率も一気にアップです。2枚目の写真はダンボールなども全て回収していただいて、最後に地面に散らばった小さなゴミを拾い集めている様子です。小さな細かなものまで見過ごしていませんでした。
ビールケースはグランドから出された後、いったんプー管に運び込まれます。写っているのは一部ですが、ここで数を確認して、後日きれいに洗ってからお借りしたところへ返却に行きます。2枚目は、大量に使った青シートをリヤカーで運んできたところ。年々増え続け今では何十枚持っているのでしょうか、青シート。
そんな作業をしていると時間はどんどん過ぎて行き、日も次第に傾いていきます。ふと視線を上げるときれいな空が広がっています。作業の手も自然と止まり、皆でこのきれいな空を眺めていました。
<今年もどうもありがとう>
4時前にはグランドの備品(ゴールポストなど)も元通りになり、プー管や部室にテントや青シートなどなどを運びはじめました。片付け終了まであと少しといったところでしょう。残念ながら夕方から仕事があるため、4時を少し過ぎたくらいで職場に向かいました。陽はもう随分西に傾いています。金曜日から仲間に入れてもらった今年の学園祭もこれで終わりです。出津橋から西の方を望むとここ数日の疲れを癒してくれる本当に見事な夕焼け空が広がっていました。2004年のレポートはこの夕焼けで終わろうとこの時決めて、最後の1枚を撮りました。
2004年の学園祭は数年振りに共活から現役の仲間に入れてもらいました。1ヶ月前の10月半ばから北越谷に何度か通う内に現役時代の気持ちを思い出しながら楽しい思いをさせてもらいました。これまで学祭の準備中に雨が降ったり、発表中に雨が降ったりという事はありましたが、片付けの日に雨が降ったという事は無かったように思います。学祭期間中のどこで雨が降っても大変な事に変わりはありませんが、発表も終わり、必ずこの日のうちに片付を終わらせなければいけないというプレッシャーの中、疲れもピークに達しているこの日の雨というのはまた特別に辛いものであっただろうと思います。それでも学祭委員を中心に皆で協力し無事に全ての作業を終わらせられたという事は本当にすばらしいことだと感じました。
毎年毎年それぞれ形は違うものの、これまでずっと変わらないものは、1つの目標に対して色々なものを犠牲にしてひたむきに頑張る学生たちの姿です。学園祭での発表というのは一晩頑張れば終わるという短期間のものではありません。何ヶ月も前から計画的に準備を進めていかなければ出来ないなかなかに大きなプロジェクトです。意見のぶつかり合いもあるでしょうし、自分を抑えていかなければ場面も数多くあることでしょう、そういうたくさんの障害を乗り越えて出来上がる多くの発表は、見に来てくれたお客さんだけでなく、それを作り上げた自分たち自身の大きな喜びと自信につながります。そんなひたむきに頑張る学生たちの姿を見て毎年多くの力をもらって帰っています。僕の年間スケジュールの中でも非常に重要な数日間です。今年も本当に楽しい日々でした。本当にどうもありがとう。
随分とかかってしまった2004年のレポートもやっと今回でおしまいです。写真を眺めるたびに北越谷で過ごした楽しかった数日間を思い出していました。これまでに無く学園祭の事を反芻した数ヶ月でした。
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