◆ 用地取得 ◆
今回のレポートは2004年9月のおおよそ1ヶ月間の記録です。工作らしい工作は全然しておらず、眺めて楽しんでいてばかりの一ヶ月でした。仕事から帰ってくると、パワーパックの電源を入れてスローでエンドレスを走らせ、朝起きるとハンドルをくっとひねってまたぐるぐると走らせ・・・・。ただひたすらに走る姿に見とれておりました。
職場近くの本屋が模型など趣味の分野の品揃えも多く、そこで見つけた「アリアケセントラル」の小泉宣夫さんの「Oナローゲージ トロッコモデリング」や「ナローゲージ・ブック1」、オークションで見つけた「ナローゲージ・モデリング」などを眺めているうちに小さなレイアウト(パイク)が作ってみたいなぁと段々に欲が出てきて、書籍や、材料を買い出し始めた1ヶ月でした。
<散漫線開通予定地>
2週間ほど机の上に直接レールを置いて楽しんでおりました。レール同士もジョイナーを間に挟んでいるだけ接着していませんのですぐに外れてしまいます。特に給電部分はKATOのNゲージ用のジョイナーを無理やりはめていましたので、毎日数回外れてしまっていました。早くジョイナーや給電に気を使わなくても良くなりたいなと思っていましたので、まず手始めに近所のホームセンターで土台になるベニヤ板を買ってきました。
机の奥行きは70センチほどありますが、ミニコンポのスピーカーに20センチくらいとられています。奥行きは45センチほど、横幅はデスクトップPCのキーボード入力に邪魔にならないぎりぎりまでを確保して60センチくらいかなと見当をつけてから出かけました。60cmx90cmの板が置ければ大分広いのになと思いながら用地に合わせて45cmx60cmx5mmのベニヤを購入。
帰宅後すぐにR170?180?くらいのエンドレスをベニヤに乗せて亀の子を走らせました。机の上にレールを置いていただけの時と走行音が違います。ジョイナー部分を車輪が通り過ぎるときのガタンガタンという音が聞えます。本物みたいだと1人感動してしまいました。
その状態でまた何日も楽しんだ後、あまっていたレールでもっと急なエンドレスを作ろうと思い立ちました。R120くらいだったでしょうか。継ぎはぎしながら、枕木も飛び飛びでつけた状態です。レールが少々足りなくてエンドレスにはなっていません。
機関車とカブースを走らせているだけではだんだん物足りなくなってきて、家にある人形を出してきました。ドイツのおもちゃ「プレイモビル」の小さな人形達です。小さいとは言っても背丈は7センチくらいありますから、25分の1くらいの縮尺です。43分の1から48分の1のOn30の機関車に対してはちょっとオーバースケールです。プレイモビルの人形達は数年前から少しずつ増え続け今では50人くらいいるでしょうか。あんまり一生けんめいは買っていないので、コレクタと比べると全然人数はいませんが、全員は出してやれる広い場所は無く、最近買った幾人かだけが写っています。
奥のほうにいる青いパトカーはプレイモビルではなくて、息子にとどなたかからいただいたお古のミニカー。これは多分45分の1くらいで、On30には丁度良いくらいのサイズだと思います。上に写っている黄色いミニカーはビットチャージのS2000で、やっぱりちょっと小さいくらい。色も黄色ですし、「これはビートだ」と自分に言い聞かせればちょうど良いサイズに見えるような気もします。
<自作貨車2両>
家にある人形が1人も機関車に乗り込めないので、貨車を作ってそこに人形を乗せることにしました。「トロッコモデリング」で紹介されている無蓋車を大いに参考にして、タミヤのプラ板で箱を作っていきます。Pカッターで、木の板目をつけて、80番くらいのサンドペーパーで表面を荒らして木材の表現をしています。最初に「トロッコモデリング」でこの方法を読んで「なるほど!!」とものすごく感心しました。ガンダムなどのお手軽プラモデルしか作ったことがありませんでしたから、自分で考えて作るのがとても新鮮でした。
感動しているほど難しい作業ではなく、切って、やすりをかけて、色を塗って接着したら出来上がりです。塗装はプラカラーのオレンジイエローという色にしました。良く見ないで買って来たのですが、光沢でした。半光沢やつや消しの色の方がしっくり来ると思います。
プレモの子ども人形を乗せていますが、子どもなら2人。大人は1人乗車できます。しかし、問題が一点。箱は出来たものの、車輪も台車も連結器もありません。レールの上を走ってくれれば大満足なので、安い車輪や台車がほしいのですが、どこで買えるでしょうか。また、連結器はどんなものがあって、どれくらいの値段がするものなのか、ちっとも分かりません。線路を買った近代模型で聞いてみようと決めてしばらく時が流れるのでした。
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