◆ 休憩中 ◆
5ヶ月ぶりのレポートです。とはいえ、On30のレイアウトは休憩中。前回から進展はなく、機関車、車両、地面や草木に埃がうっすらつもり、ぴかぴかのきらきらの新品から、どことなく使い古された車両のようなくたびれた面持ちになってきたくらい。
森博嗣さんの「欠伸軽便鉄道広報部」で氏がJAMに出展することを知りました。よし、名刺交換だ!とミーハー気分で8月20日、国際展示場へ行ってまいりました。今回はそのレポートです。
<事前準備>
前日の晩、名刺を作りました。プライベートの名刺を作るなんて初めてですが、これはこれでなかなか面白い。自己紹介するだけよりも記憶に残るような気がします。表は文字だけで幾分淋しかったので裏には、パイクの写真を入れました。苦労したわりに位置合わせに失敗してわずに残念。
<5インチ体験乗車!>
お昼頃に到着してまずは、「八木軽便鉄道」のブースで「親子体験運転列車運転」にチャレンジしました。子どもを置いて僕1人で行くつもりだし、申し込み締め切りを過ぎてしまったしとあきらめていたのですが、金曜日の晩に八木軽便鉄道のサイトを見るとエントリーが当日午前3時までに延びているではないですか。「やっぱり乗ってみたかったぁ」と行って後悔するよりも恥は一瞬、乗ってみたいぞの気持ちが勝って、えいやっと深夜にエントリー。
運転同意書をブースで提出すると市川さんから許可証をいただき、体験運転へ。座面が低いため想像以上にスピード感があります。半径2mのカーブをスムーズに曲がるのもなかなか難しいです。走行用線路の内側には半径1mのミニパイクもありました。お子さんと一緒に作ってらっしゃる様子がブログでレポートされていた力作です。
初めての乗用鉄道模型の運転はとっても楽しかったです。ぐるぐる運転させていただいて、庭園鉄道に進出したい気持ちがこれまで以上に大きくなりました。5年以内にはなんとか。
<欠伸軽便鉄道>
続いて森博嗣さんの「欠伸軽便鉄道 弁天ヶ丘線」のブースへ。プーリップやブライス人形が存在感を放っています。会場の中でもが一際目立っていたような気がします。後ろの壁には庭園鉄道の走行中のビデオが流れていましたが、撮るのを忘れました。森さんにメインはこれですと云われたのに・・・。
レポートやブログ、掲示板で作品の製作状況は知っていましたが、実物は小さな写真を眺めているのとはやはり違います。素材の材質感、細かなところまで良く見えます。AB20も木曽森林風カブースもとても紙で出来ているようには見えません。表面の仕上げは大切だなと改めて思いました。
持参した名刺をお渡しし、特別乗車券をいただくことが出来ました。乗車券にははさみも入っており、うれしい仕掛けでした。
<星野公男さんと井上昭雄さんのブース>
森さんのブースの隣は星野公男さんと井上昭雄さんのブースでした。右半分はブリキの(おそらく)アンティークのコレクション、左半分はいろいろな動力で動くオリジナル車両でした。ゼンマイで走る機関車も見せていただき、結構な速度でギコギコ可愛らしく走っておりました。大人の工作読本に載っていた井上さんの車両も発見。
両氏のブースで一番気に入ったのがこの機関車。動力はスターリングエンジンだそうです。他にもブタンガスやCO2エンジンで動く車両もありました。いずれもシンプルなデザインが本当に素敵でした。
<木曽モジュール倶楽部>
「木曽モジュール倶楽部」のモジュール群も他を圧倒するディティールで見応えがありました。樹木や、川、谷、大きな木造橋・・・一つ一つが本当に細かなところまで作りこまれなおかつ、全体の情景に統一感や、ストーリーがあってため息。
樹木の表現も多種多様で、自分の作った大味な樹が情けなくなるほど。レイアウトの素材に自然素材を多く使っているのもこの倶楽部の特徴ではないかと思います。
<トロッコモデリング>
Kraft Creek Model Designの 小泉宣夫さんの「氷取沢鉱山濁河線」をナローゲージジャンクションのブースで見つけました。僕がレイアウトを作り始めたときに1番の参考にした、書籍「トロッコモデリング」で製作されたレイアウトです。またTMS2004年8月号「アリアケセントラル」も大いに参考になったのですが、これは展示されていなかったようでした。
バックマンの機関車だけでは物足りなくなってきて、一番最初に見よう見まねで作った貨車が、この小泉さんの貨車をまねたものでした。
Oスケールの地面や緑の表現は、これくらい細かくやらないとダメなんだなぁとしっかり目に焼き付けてきました。フィールドグラスをどこにどれくらい使おうかじっくり考えたいと思いました。
<モロズカン>
「モロズカン」でHOナローの可愛らしいレイアウトや車両を発表してらっしゃる諸星さんの作品もナローゲージジャンクションのブースに展示されていました。これは今まで雑誌などでも見たことのなかった新しいレイアウト。かばんの中に納まってしまうそう。デフォルメとウェザリングが独特だと思います。
諸星さんでもう一つ目を引いたのがこのミニミニ機関車。ゼンマイトロッコと名づけられていました。動力は赤い下回りの貨車の中に仕込んであって、ゼンマイのついている一見動力車は、押されてゼンマイをまわしているだけというもの。ジコジコ回っていました。
<銀河鉄道!!>
今回の展示会で、これまでWWWや雑誌で見たことのない車両やレイアウトの中で一番すばらしいと感じたのがこのレイアウト。「汽車は闇を抜けて」と999のオープニングが頭の中をよぎりました。走っていたのは蒸気機関車ではありませんでしたが・・・。
<ライブスチーム>
屋外会場ではライブスチームの模型が煙を上げて走っておりました。その大きさに目を見張ったのが1枚目の「羅須地人鉄道協会」の実物車両。2枚目は市川蒸気鉄道クラブのライブスチーム車両の中から1枚。運転手の乗る座席車なのでしょうが、しかしこれが一番気にいっちゃいました。小川精機のロケット号用の運転台車だそうです。(八木軽便鉄道の市川さんが教えてくださいました。ありがとうございます。)
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