◆ 工作再開 ◆
8月後半に入ってから手を動かすまた時間が増えてきました。明らかにJAM国際鉄道模型コンベンション効果です。会場でたくさんの作品を間近に見て、その作品の持つセンスや雰囲気を味わい、山ほどの刺激をもらってかえってきました。その刺激を反芻しつつ、ちまちまとお気楽工作を再開しました。
<最近の参考書>
買うにしてもまだ先のつもりでいたのですが買ってしまいました。「ライブスチームのシェイをつくろう」と「ナローゲージ・ブック2」の2冊。どちらも読み応え十分ですが「ライブスチームのシェイをつくろう」は別格。横綱級のすさまじさです。ここに書かれているような工作ができる日が来るとは今の僕にはちょっと考えられないですが、いつかできるようになったら相当楽しいと思います。
もう一冊は表紙だけで即買いした「鉄道模型趣味」。水野良太郎さんのトラムレイアウトの記事があります。模型ライフを楽しんでいらっしゃるのが伝わってくる事が多く、この方の文章は好きです。
車両もレイアウトもまったく手付かずのまま半年近くが過ぎていました。ほこりがうっすらつもって天然のウェザリングが施されたのが唯一の変化でしょうか。工作時間は作れませんでしたが、機関車を走らせてはいました。パソコンに向かうとすぐ手の届くところにポーターの蒸気機関車も、ガスメカも置いてあるので、帰宅してWWWサイトを巡回している時や、メールチェックの時に、その日の気分で動力車と貨車を組み合わせて走らせて遊ぶのです。
真っ赤なカブースは午睡軽便鉄道で唯一のボギー車両ですが、半径17センチくらいの急カーブも曲がってくれます。一時カーブを通り過ぎるときに後輪が引っかかるようなこともあったのですが今は大丈夫なようです。暑くなってレールが膨張して16.5mmの間隔が歪んだのかなと少し思いましたが、引っかかっていた頃より今の方が暑いですからそれも違うのかなと思っています。
<On30のレジンキット>
海外にBoulder Valley ModelsというOナロー(On30)のキットを多く出しているメーカがあります。On30で遊んでいる方のサイトを拝見するとここのキットを作ってらっしゃる方が多く、いつか作ってみたいと思っていました。皆さん海外通販で入手しているようで、敷居が高いなと感じていたのですが、日本で販売しているサイトを発見。「ナローガレージ」というサイトです。
春過ぎにサイトを見つけて、余裕が出来たら買うぞと思っていたのですが、いざ買い物ができるとなるとどれにしようかすぐには決められないものです。サイトの写真を見ながらしばらく悩んでしまいました。全部欲しいくらいですが、今回は動力車を1両と貨車を2種類で我慢することにしました。数回のメールでのやり取りの後に注文。リプライも商品の発送も早くて良い買い物をしました。2枚目はキットと一緒に買ったバックマンのHOの車両。これをばらして、動力装置をキットで使います。
<ライブスチーム乗れず>
国際鉄道模型コンベンションの翌々日です。自宅の近所の児童館にミニSLが来るので行ってみようかという話になっていたのですが、雨が降り出してしまいました。出勤前にさっと行こうと思っていたのですが家を出るのが億劫になり僕はパス。雨がやんだ午後に妻と子ども達で行ってきたそうです。
帰宅してから妻に話を聞くと予想していた電気機関車ではなく、蒸気機関車(ライブスチーム)だったそうで、面倒がらず早くに行って乗りたかったと大後悔。写真を何枚も撮ってきてくれ、それを見ると、線路は5インチ、機関車は小川精機の「Super−6」の模様。先頭にアンパンマンのお面をつけ、息子には大好評だったようです。うーん、また来てくれないかなぁ・・・。
僕が大型の乗用鉄道模型に興味津々だという事を知ってか、こんな写真も撮ってきてくれました。乗用トレーラーの連結部分です。左側からのトレーラーからは2本、右からは1本棒が延びて連結されています。左の三角は恐らく固定で、右の1本のバーがカーブなどで動くようになっているのでしょう。なるほど、と思いましたが普通こんな写真撮らないですよね。妻に感謝。
<オアカー組立>
帰省したり、旅行したりで1ヶ月ほど寝かしてしまいました。一番容易に作れそうなオアカー(鉱物車)から作り始めました。同じデザインの小さな貨車が2両作れるキットです。まずはパーツを洗うところからのスタート。プラスチックモデルとは違って離型剤が残っている場合があるのでレジンキットは始めに洗った方が良いそうです。ナローガレージさんからアドバイスいただきました。
台枠と床板、妻板の押さえはレジンのパーツ、妻板は本当の木のパーツでした。2液のエポキシ接着剤(5分硬化)で台枠と床板を接着、A液とB液を混ぜた直後はさらさらで接着しようとしてもちっともくっつかないので位置決めに苦労しました。手で押さえているといつの間にかずれているので、硬化するまで洗濯バサミで押さえる事に。
翌日です。写真では良く見えませんが、半透明に黄色くはみ出したエポキシが格好悪いです。妻板押さえのパーツ(細かい)を16本切り出しました。ばらばらにしてから、塗装を終わらせてからにすればよかったと後悔。妻板とそれ以外は色を変えて2色塗り分けにしようと思っていたためです。
さらに翌日レジンのパーツにプラモデル用サーフェーサー吹きました。ばらばらにしてしまった側板押さえの小さなパーツはセロハンテープにくっつけて並べました。塗装できない面ができてしまいますが他のパーツと接着してしまうので塗装の必要は必要ありません。これが乾くのを待っていよいよ本塗装です。どんな色に塗ろうか手持ちの塗料を眺めて考えるのが楽しい時間です。
<動力取り外し>
バックマンのHOの動力車を分解しました。荷台のバラスト(金属製で重りになっています)を取るとモーターが見えます。少し堅いですが、爪を広げるとモーターが動かせます。配線を切らないように注意してモーターをはずしました。モーターが外れると荷台や運転台などもはずせ、機関車の下半分が姿をあらわします。
鉄道模型の動く仕組みというのは面白いもので、車輪からレール経由で集電してモーターをまわしています。回っている車輪が動きつつモーターに電気を送っているという仕組み。動力も2枚の歯車を経由してモーターの回転を90度ずらして車輪に伝えています。
板の上下にモーターと車輪がついているシンプルな仕組みです。しかしモーターが歯車が車輪が連動して動いている姿に「生」というか「技術」でしょうね、を感じます。完成品で遊んでいるだけではわからない部分ですが、根が単純なのでおぉと感動してしまいました。
ストラクチャ(建築物)のキットはとても高く、他に欲しいものが多く、手が出せなかったのですが、VOLLMER(フォルマー?ヴォルマー?)という海外メーカの割引セールに偶然出会えて購入することが出来ました。もっと簡単なつくりだろうと思っていましたがパーツも多いし色分けもされていて、接着するだけで完成する親切キットのようです。高いのも仕方ないかと思えました。縮尺はOナローではなく、HO(87分の1)サイズのキットです。そのうちと思って車両だけある欧州風市街地レイアウトに使いたいと思います。
書籍や雑誌、インターネットで車両やレイアウトの製作記事はたくさん読むことが出来ますが、それ以上に自分で手を動かして何かを作るというのは面白いです。9月に入っても時間を作ってこつこつ遊びたいと思います。
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