天才達の贈り物五話



今年も暑かったですね、ほんとそこらの道路で
玉子焼きができそうな勢いでした。

そのうち南極の氷と永久凍土がポタポタと溶けだして
海面すれすれのわが地域は水没するかもしれませんよ

そしてもっと暑かったジュラ紀のように
街にはシダ植物がびっしりと繁茂して街路樹は巨大なスギナ、

公園ではソテツの下で持ち寄ったアンモナイトの壷焼きで憩い、
向こうで噴火中の生駒山はもくもくと煙をあげて
空にはあーぎゃぁと始祖鳥が飛んでいる。

そうして禁をおかして潜ってはいけない地域の海中に潜った
ダイバーが眼前に見たものは海底に広がり眠る通天閣のある
昔の巨大都市。

猿の惑星のラストシーンのような光景ですね

実はこんな景色になる前に
そこに住んでいた人達はジュラ紀や白亜紀の墓を荒らし
そこにとうとう便利なアークを見つけてしまった
のです。


古代の通天閣の下には大きな将棋の駒が飾ってありました。

大切なことはその下に石板が置かれてあり
その石板には十の戒めが書かれていました。

一つ、この液体のアークに火を灯すな
二つ、このアークを決して地表に置くな
三つ、このアークを奪い合いしてはいけない
四つ、このアークで文明を築いてはならない
五つ、このアークに胡坐をかくことはならない
六つ、このアークに換わるものはまずない
七つ、ゆえに日々精進せよ
八つ、そしていつかやってくる逆境を克服せよ
九と十はあなた自身がかきこんでゆくものである

最後にこの戒めを守れ、さもなくば
人々の争いは絶え間なく続き、
山は火を噴き
太陽は怒り、大地はメキメキと裂け、大洪水が
大地を呑み込むであろう、

やがて地球の未来はアークが作られた
時代に遡ることになるであろう

そしてアークはまた地下に封印される運命になる。


妄想ですよ。







はいはい分かりました。


さてそれでは天才達の贈り物をいただきにまいりましょう。

フランクルの地獄の体験を記した著書と彼が生涯を費やし
提唱したロゴセラピーについて楽して机に座りながら知り得た又は
感じた話を語っていきたいと思います。

フランクルの最初の妻はベルゲンベルゼン女性収容所で
父はテレーゼンシュッタット
母はアウシュビッツのガス室でそれぞれ命を絶っています。

それをフランクルはダッハウ収容所からアメリカ軍により
解放され紆余曲折を経てウイーンで知りました。

ダッハウ収容所から解放されたフランクルは
同じ地を故郷とする仲間達と国境封鎖されたウィーンに
いろんな国の人と交渉の末なんとか辿り着いたというのが
実態のようです。

防壁というべきか緩衝地帯の海に囲まれている日本からは
想像しがたい話です。


このような耐え難い辛苦を嘗め尽くしたフランクル
(ちなみにストレスの耐え難さのレベルでは
最上位に
愛で結ばれていた(←ここは重要)配偶者の死、子ども、
親、祖父祖母など人間と愛のカテゴリーです、
そうして順に関心度の低い人や出来事層になってゆく
お金にまつわる事(失業・貧乏など)は中の上程度です。)

これらの人全てを失ったことを知ればそれは
筆舌に尽くし難い苦痛だったことでしょう


それでは想像するよりもフランクルの
本物のロゴセラピーを一つ紹介しましょう。

これはテレビ(etv)のアーカイブの引用で以下は
フランクル自身がロゴセラピーの
分かりやすい説明ですと語っていた事例です。

<ロゴセラピーの実例>

ある医師がいた

その医師は妻の死の痛手から2年間も
立ち直ることができなかった。

私は(フランクル)はそう訴える医者に
なにも言わずただ質問しました

もしもあなたの奥さんでなく
あなたが先に死んでいたとすれば
奥さんはどのような気持ちになっていた
でしょう。

すると彼は答えました。
可哀そうに私の妻はひどく悲しんで
いたでしょう。

そこで

私は彼に言いました
ほらあなたの奥さんはその苦しみを
味わずにすんだのですよ、
あなたが彼女をその苦しみから救った
のです。

あなたは今、あなた自身の味わっている
苦しみを乗り越えることで亡くなった
奥さんも報われるのです。

するとその医者は立ち上がって
私に手をさしだし無口で立ち去りました。

後に
彼は視点を変えて考えてみる
つまりはコペルニクス的転換をはかること
によりやがて元気をとりもどしました。
彼の苦しみにはその瞬間に妻を苦しませずに
済んだと言う意味が与えられたのです。

このように生きる意味を問うのが
ロゴセラピーの考えかたです。
と述べている。

<受けた感想>

痺れるような話でした。

経験のない頭だけの想像でも難しいことですが

この苦しい医者の立場だったら自分にはこのフランクル
からの話はとても救われた気持ちになることでしょう

自分が生きることには意味があるんだ
自分が生きていることによって
妻を今の自分のように悲しませずにすんだ

ならば自分が生きることは妻への報いなのだと
この自分の苦しみを乗り越えることは
妻への報い、自分の生きる意味なのだと

フランクルの話では自身の生きる意味に
気付いた医師は元気になったそうです。


改めて思い出す
「人生が私たちに何を期待しているかを重視して
どのような状況でも
未来への希望をもって生き抜くよう
努力することの意義」を説いた。

--ヴィクトール・フランクル--


<フランクル自身も>

解放されウィーンで家族全員が
亡くなったことを知った
フランクル自身もこんな極限の苦しみを
乗り越えようと
与えられた仕事(精神科医)に没頭したそうです

すると、フランクル42歳の時、
後に彼の言う究極の意味のように
偶然とは思えない彼の二番目の妻エリーが
現れたのです。

アドラーが嫌われる勇気なら
フランクルは苦悩する意味を内面の成長と
苦悩の克服、そのことにより物事を見抜く力を得られ
世界を見通す力を得ることができる

苦悩への勇気が大切だと言っている


さて次は

<夜と霧・目次>

解説、(七から七十四ページまで)

一、プロローグ
二、アウシュヴィッツ到着
三、死の蔭の谷にて
四、非情の世界に抗して
五、発疹チブスの中へ
六、運命と死のたわむれ
七、苦悩の冠
八、絶望との闘い
九、深き淵より

の二、アウシュヴィッツ到着は前回の話で
三の死の蔭の谷にてですが
これはフロイトとの
興味深い考えの相違がありますので
次の機会にいたしたく思います






んっ、なにか圧を感じる ?
















ハイハイ 静かに待っていてくれたんですね
でもこの絵面(えずら)だけでも賑やかですね

もの言わないキャラさん達でも
私だってそれくらい分かりますよ
出番待ってたんですね



では本日は大弁論大会を開催しましょう
裏テーマはカクテルパーティ効果とアドラー心理学です

なお弁論テーマは一人一人こちらでお出しします


<青少年キャラ大弁論大会> 押すな押すな


それではエントリーナンバー1は
うささんです、持ち時間は3秒です

テーマは「戦争と平和」です

1秒経過
2秒経過
3秒経過

その瞬間

決着つけたれ

大変な熱弁ありがとうございました



それではエントリーナンバー2は
能面さんです、持ち時間は無制限です

テーマは「目には目を歯には歯を」です

私はうかつにもうたた寝をしてしまいました
すると目の前のあった私のお菓子がなくなっていました

3年後、私は弟からお菓子を取り返しました

歴史的な快挙、おめでとうございます



それではエントリーナンバー3は言わずもがな

私はひとの評価は気にしません

パチパチ、ヒューヒュー、ピーピー

おまちかねのあのねさんです

テーマは「金魚すくい」です

為せば成る
為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり

?
ではテーマを変えて
「宇宙は2つある」についてお願いいたします


あのね^^ 最初に申し上げておきます私には承認欲求は無縁です エヘン



為せば成る
為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり



はい もうけっこうでございます

ようするに今ここで懸命になっているということですね

なんやて しゃべってるだけですやん


ではお集りのみなさまご自由にごくつろぎください



ワイワイ ガヤガヤ



ひそひそそれでねうちのこったらねそもそもちゅ
ひそひそごくのぎょうざねあのこなんかへんねそ
ひそひそうそうあすだからきみはまちがっている
ひそひそんだよまああんなにおおくのからすのわ
ひそひそたしはやはりあああついなんだなんだそ
ひそひそひそひれでねけっちゃくつけろのほうが


ドドドーー ガガガーーー



なんやと


こんなに騒がしいのに自分のことはしっかり聞こえてるんや 

パーティ会場のような騒然とした場所であっても
自分のことや自分の関心のあることは耳がかってに拾って
それに反応するという、それを認知心理学者が
名付けてカクテルパーティ効果といっています



ワイワイ ガヤガヤ



ひそひそそれでねうちのこったらねそもそもちゅ
ひそひそごくのぎょうざねあのこなんかへんねそ
ひそひそうそうあすだからきみはまちがっている
ひそひそんだよまああんなにおおくのからすのわ
ひそひそたしはやはりあああついなんだなんだそ
ひそひそひそひれでねけっちゃくつけろのほうが


ドドドーー ガガガーーー



それがどした


自分についての評価はやっぱり気になるんや

そういえばアドラーさんが言っていたわね
全ての悩みは対人関係の課題
欲望を捨てた仙人でさえも実は他人の目を
気にしているんだ だって



ではお時間を頂きありがとうございました 
続きを更新してゆくつもりです
またのお越しを楽しみにしています
ありがとうございました


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