アニマアニムス・時代背景編


真理の追究


数学者で近代哲学の父と言われたルネ・デカルト
(1596-1650)


9:00

(学校の数学で習ったあの有名なX軸Y軸の
デカルト座標を考案された方です)

例 y=f(x), y=2x+1 の変数 x
に任意の整数nを入れ一つづつ足してゆき
その地点(入力x 出力y)を線で結ぶと直線で
結ばれるということなどを
視覚化できるようになった。

副作用;
デカルトとニュートンがつるむと
砲弾の着弾点や弾道が
より正確に表せるよう
になってしまった。

副作用2;
ハエの近くに直交するX軸Y軸が
描かれているように見えた
(デカルトはハエの動きから
これを思いついたらしい)

迷走;
梶井基次郎はヨボヨボとしか
動かないハエにわが身を投影して
小説「冬の蠅」を書いた。



朝からまずいご説明で
ご迷惑をおかけしております
9:51


もう一方哲学的功績では

コギトエルゴスム(我思う故に我あり)

すべての知識を徹底的に疑っても疑っても

疑っている自分(我)の存在は疑い切れない。

そんな思考や感覚は疑えても思考や感覚を

働かせている自分(私)が

いるということは疑う余地がない。

故に私の存在は絶対の真理(第一原理)である。


そのへんで書くのやめておけ
10:50↑は無意識のエテコ


次に私の存在という最初の真理から

演繹的手法
(例えばA=B , B=C , ならば, A=C の三段論法など)
で次の真理を展開してゆく

なんと合理的な真理の追究でしょう。

もうこれで真理の最初の問題は疑う余地なく

解決したと思われた時代が長く続きました。


11:02 ボロがでるぞ

生きることは恥をかくことさ
11:07 朝は果物しか食べられないのだ



しかし、その絶対の真理の「我(私)」を根底から

揺るがした精神科医があらわれました。

合理的思考に代表される理性とか

これで解決だと、うるうるする感情などの

源となる我(わたし)の存在が成立するのは

氷山の一角の自分が考えている見ている

感じている意識の中だけの世界。

(まして解離性同一性障害(多重人格障害)
にとって我(私)とはどこの誰でしょう。)

叱られるぞ
11:25 既読


催眠や夢の判断、分析、自由連想など

依頼者を治療するうえでの手法を通じて

理性で考えている我(私)など

どうでもいい闇世界がある。

と言い始めた常識に縛られないユダヤ系

精神科医がいた。


無意識世界の発見 !

その名は創始者ジークムント・フロイト
(1856-1939)



その弟子カール・グスタフ・ユング
(1875-1961)



それに続くアルフレッド・アドラー
(1870-1937)



哲学から派生した心理学がとうとう哲学の真理

にまで重大な影響を与えるとは。



12:10(全てを受容する猿の土偶的大母)
あんたら!!ごはん、はよ食べえや
片付けへんやないの


12:55

さてと食後の後はユングのアニマアニムス

の話ですが、まずは、アニメのモチーフ

にも使われていた古今和歌集の小野小町の

和歌を一首どうぞ。


「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 
夢と知りせば覚めざらましを」

(あの人のことを思いながら眠って

しまったら、あの人が夢に出てきた

ならばこのまま目覚めなければ

よかったのに)・・・

小野小町です
14:08 見読


うーん、しばし瞑想していたいのですが

ここは夢の分析家ユングの世界

夢に出たあの人とは具体的な男性ですね

この場合は個人的無意識の中にあの人が

現れたのを夢が知らせてくれたと

いうことです。

これはアニマ、アニムスではありません。


小野小町さんが好きな男性A(女性でも)は

意識の中の人です。

それが寝て意識のない小野小町さんの

無意識の中に現れ

逢瀬(男女が密かに会うこと)をはたした
ということを

意識と無意識の架け橋役である

メッセンジャーの夢が知らせてくれた

ということです。


ユングの心の構図は大雑把に

表すと下記のこんな感じです。

意識
自我

個人的無意識

普遍的無意識
(集合的無意識)

<元型として>
シャドー、アニマ、アニムス
大母( 受容、育成、束縛、)
老賢者( 厳格、知識、権威
)他色々

16:25

そしてユングはこれらの心の全体を統一

しているものとしてセルフ(自己)があると

考えています。

これはフロイトの考える人の心のほとんどは

無意識が支配しているという考えかたとは少し

違うように思います。

その違いがどこからくるのかはわかりませんが、

フロイトは主にヒステリーのクライアント

ユングは統合失調症のクライアントを専門と

していたということで

このへんの違いかもしれません。


以上、ながれと表面上の話しか書けませんが

興味のある方はユングについて書かれた本など

読まれればもっと面白いことを知ると思います。


では次はいよいよアニマ、アニムスに

終止符を打ちたいと思います。


翌 00:35 眠たい

ここまで読んでくださり

ほんとうに、ありがとうございました。

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