人間の飽くなき欲求
さて、我々人間は今、何を求めて行動し
何を感じ何をよりどころに生きているのでしょう。
そんな普段、あまり考えないようなことを
観察、実験、データの質をまた調べたり
質のいいデータならばそのデータを統計処理したり
コンピューターでシミュレーションしたり
仮説を立てたり、脳波を調べさせてくれと哀願されたり、
そんな人間好き、実験用の猿好きが
心の実態を深くしつこく考えているのが心理学に生きている
愛すべき人達なのです。↓
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たぶん(そんな人達が身近に山盛りいたので)
冒頭から脱線しました。
人の最初の基本的な欲求とはなんでしょう。
この話はマズローの欲求階層説を基本として
それを童話で自分なりに解釈させていただいています。
朝、目覚めてあートイレ行きたい、歯も磨かなくちゃと
思いが頭をよぎったとき、
ほとんどの人はトイレを優先するでしょう。
深夜、疲れて仕事やテスト勉強していたりしたとき
それが大切なことは分かっていてもついうとうと眠りに
ついて朝を迎えたことってありませんか。
そう最初の基本的な欲求とは睡眠、食欲、排せつ欲
などの生理的欲求なのです。
これが満たされなければ人は生きて行けないのです。
<マッチ売りの少女>
アンデルセンさんの家庭は貧しかったそうです。
そのせいかアンデルセンさんの描く童話には
当時、自ら夢みたものがちりばめられています。
マッチ売りの少女は寒さに凍えた手でマッチを灯し
夢見たものは今ならあたりまえの温かいストーブでした。
二本目のマッチでは美味しそうなガチョウでした。
これは食べる直前にマッチが消えて逃げられました。
三本目はクリスマスツリーと美味しそうなケーキ
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そして残りのマッチをすべて燃やせば
子どもの頃ただ一人自分を可愛がってくれた
おばあちゃんが現れ、おばあちゃんに
温かく抱きかかえられ、光と喜びに包まれながら
寒さも空腹もマッチが売れなくて家に入れてもらえない
苦痛もない神様のみもとに旅立ったそうです。
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では生理的欲求が満たされた人々が
次に求めるものはなんでしょう。
それを三匹の子豚さんに見てみましょう。
三匹の子豚さんはそれぞれお家を建てたそうです。
一番目の子豚はわらで家を建てました。
二番目の子豚は木で家を建てました。
三番目の子豚はレンガで強力な家を建てました。
みんなよく頑張りました。
ところが近くにはオオカミさんが住んでいて、
子豚さん達が家を建てるのをずっと見ていました。
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どうなったかは、すでにお分かりになったでしょう
わらの家と木の家はオオカミさんに吹きとばされて
中の子豚さん達はあえなく食べられて
しまいました。
そしてオオカミさんはレンガで出来た家も
壊そうとしましたが、
これはもう強固に出来ていて壊れません。
三番目の子豚さんが生き残れたのは
手間暇かけても安心安全なレンガの家を建てた
からでしょうでしょう。
うんうん
生理的欲求が満たされた、またはその途中からはこんどは命を
脅かす危険から身を守る安全の欲求が生じてきます。
今は基本的な欲求の多くはお金で満たすことができます。
しかし次の欲求からは一筋縄ではいきません。
衣食足りての次に。
基本的な欲求が満たされても
まだまだ人の欲求は続くようです。
ここからは少し個人差はでてきますが、
例えば、<みにくいアヒルの子>
アヒルの中で産まれたみにくいアヒルの子は
アヒル達にとってはとても大きくみにくい子でした。
みんなからいじめられ孤立し、母と慕っていたアヒルからも
疎まれるようになります。
たまらずみにくいアヒルの子は、そこから逃げだしてしまいます。
しかしどこへいっても受け入れてもらえず寒く辛い日が続き
とうとう春になりました。
自らの成長を誰からも教えてもらえずにいたみにくいアヒルの子も
羽ばたけることを知りあこがれていた白鳥の集う水辺に向かいます。
ここでもまたいじめられるかも知れないと思っていました。
ところが
みにくいアヒルの子の近くになんと白鳥達が近づいてきて
笑顔であいさつまでしてくれるではありませんか。
喜びに余裕が生まれ、みにくいと思っていた自分の姿を水面に
写すとみにくいアヒルの子は初めて気づいたのです。
自分は白鳥の子だったんだと。
みにくいと思っていた自分の姿は白鳥としての特徴だったのだと
自らを認められる(自己肯定感)ようになり他者からも認められる、
愛し愛される家族や仲間や集団の一員となれたのです。
愛と所属の欲求が満たされたのです。
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さて人間はどれだけ欲深い動物なのでしょう。
愛と所属の欲求が満たされ慣れてくると
どこからともなく次の欲求が沸いてきます。
人から褒められたい、(他者承認欲求)
自分を特別に見てほしい。尊敬されたい。
頑張っているんだから大切にされたい。
自分の意見を支持してほしい。
よりよい自分になりたい。(自己承認欲求)
頑張っている自分を認めたい。(自己承認欲求)
自他ともに認められたい承認欲求が自らの
行動を突き動かしていきます。
ここまで来ると全体に占める割合も減っています。
そして心理学者のマズローさんはあと自己実現の欲求
(もっともっと成長して理想とする最高の自分になりたい)
を提示していますがここまで到達する人も少なく
また人口に占める割合も極端に小さくなるので
マズローの欲求5段階層説の構図だけ載せておきます。
第五層↑ 自己実現の欲求
第四層↑ 承認欲求_________
第三層↑ 愛と所属の欲求_________
第二層↑ 安全の欲求________________
第一層↑ 生理的欲求____________________
もちろんこの構図はすべての人があてはまるわけではありません。
おおよその全体としての説です。
なかには2つかけもちしている人や一つ戻る人
一段飛ばしの人もおられるでしょう。様々です。
眼も限界です。
では今宵このへんでこんな長文よんでくださった方
ほんとうに「ありがとうございました」
またお会いできれば幸いです。
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