◆ 目次
筆算とどう違うのか
[目次||次へ]計算の目的と過程と結果を比較すれば珠算と筆算は目的と結果は同じで過程に少し違いがあります。
それは筆算は桁の後ろから足し引きするのに対して珠算は前から足し引きするのが便利なぐらいの違いです。
割り算に関してはほぼ同じです。
ただ珠算の特徴は紙や鉛筆を使わなくても暗算で桁の多い計算が出来るということと
受験が終わればすぐに忘れてゆく知識だけではなく体を使い覚えるためたとえば
自転車の乗り方使い方のように一度出来ればほぼ一生使えるということです。
電卓があるのになぜ
[目次||次へ]たまに子供達から受ける素朴な質問の一つです。
私にはキーボードや自動車や船があるのになぜ字を書き覚えたり歩いたり自転車の乗り方を掴んだり水に慣れる
必要があるのかとも聞こえます。
珠算や算数の筆算などの計算力も後者の字や泳ぎなどと同じく人の資質の一つなのです。
受験に役に立つの?
[目次||次へ]直接的に役に立つのかと言われれば、土俵が違うとしか返答できません。
その一つに受験は計算問題ばかりではないということと
なにが出来るかというよりもどれだけ教科書の中の知識を持っているかと
いうことが中心になっているからです。
要するに記憶力のある人が有利なのです。
ですから昔より記憶力を高める右脳の開拓などという本がよく出版されていました。
裏を返せばそれこそ珠算の得意分野ではないですか
珠算には暗算という右脳の果実が実ります。
なぜ四則3桁も4桁も暗算でできるのか
[目次||次へ]声をだして読み、書くなどと同じように体を使って計算すれば忘れない時間の感覚や記憶や演算イメージが
スピードを伴って再現されます。
最初に頭の中に珠算の桁一桁、十桁、百桁・・などが代入されます。
次に桁の中にある珠(五珠一珠)が数字に置き換えられいままで手を使い計算してきたように頭の中で
(順序はどちらでも)再現することができるようになります。
もう少し上達すれば影や光、色珠などなどで計算していると本人でなければ体感できないような
ことを言う人もいます。
現に当教室で除暗算5段を習得した生徒に聞けば「なぜか解らないけど正解している」
などとただ神秘としかとれないような奇怪な言葉で表現している者もいます。
私にもある一部分のレベル程度までしか表現できませんことをご勘弁ください。
右脳開拓だけなら他でもできるのでは
[目次] 年代記憶などの写真的な記憶術に関しては沢山の書物が出版されています。
またいい国作ろうや火縄くすぶるバスチュゥだったですか(間違っていたらごめんなさい)
ごろ合わせ的に記憶するのも有効ですね。
ただそれらの静的画像的なものとは珠算(暗算)は少し異なります。
珠算は静的(数を形で表す)と同時にその数を頭の中で自在に変化させて演算する、
時間の経過を利用したアニメーションなものに近いと思います。
動かないもの(興味や意味のあるもの以外)より動くもののほうが強く印象に残るのではないでしょうか。
悩んだり怒ったり笑ったりみな時間の舞台の上なのでしょう。