第ニ回『リバティ・ランドの鐘』
作者名 「秋元完」 出版元 「ソノラマ文庫」
第二回目は『リバティ・ランドの鐘』。
本当は第二回目は別の本の予定だったが読んでみてむちゃくちゃ気に入ったのでその
思いが薄れぬうちに、ということで急遽第二回目を変更。
いきなり余談に入ってしまい恐縮極まりないのだがあえて横道にそれさせていただく。
良い本というのはどんな本のことを言うだろう?
笑える本、泣ける本、共感できる本、etc、etc……
どんな内容であろうとも心に残る本、そう言う本こそがきっと良い本なんだと思う。これは
本だけに言えることではきっと無い。ゲームであろうが音楽であろうがドラマ、演劇……な
んでもいい。きっと心に残るものこそが良いものだと思う。
さて本題に移ろう。
『リバティ・ランドの鐘』だ。
この作品の主人公達は人間では無い。
「アニマトロイド」というロボット達だ。
人の存在はスパイスのようなものに思える。ただし絶対に無ければならないスパイス。
人が中心に見えるし脇役はロボット達、そう読めるがそうでは無い(武陵がそう思ってる)。
話の主だった内容は「リバティ・ランド」に侵略してきた「ナパージ」との戦いの内容を書い
たものだ。
とはいえ「リバティ・ランド」はただの遊園地、攻めてくる「ナパージ」は戦争のプロ。
戦いは当然「ナパージ」優勢だがそれを奇想天外な作戦で打ち破っていく、そんな内容だ。
戦争なのだから当然、人死にがあると思うだろうが人は本編中では一人も死なない。その
代りにロボットたちが死んでいく。いや本編中の表しかたであればオフされていく。
その彼らの姿に悲壮感は無い。
ではちょっとだけ本文より…
「私達は死んだのではありません。壊れたのです。痛みも恐怖も無い、ただのオフです。
私達の設計図はロッサムインダストリーズ社が保管しており、将来いくらでも生産できます」
ロボット達はこんな感じなんですが、この態度がまた人としての悲壮感をあおります。
最終的にはズタボロになります。
そんでまた本文より……
「みんな、覚えてます。わたしたちのメモリが壊れても、みなさまのことは
あいつらが聞いて、見て、残しますだ」
と言った展開になり、最後の幕引きが行われます。
「いつかきっと……あなたたちも、いつか必ず聞くわ。リバティ・ランドの鐘の音を」
電車の中とかで読んでたんですけど、いや〜目がうるうるして大変でした。
すごく良い本です。
絶対に読んだほうが良い本の一つに武陵的に認定。
さぁ、本屋へGOです!!
『ようこそ、リバティ・ランドへ!』
百聞は一見にしかずに戻る