東北デミオ旅行記 竜飛

竜飛に着いてまず立ち寄ったのは、岬の上にある青函トンネル記念館です。記念館は、もちろん青函トンネルの構造や 建設計画、建設ドキュメント等が展示されていましたが、ここの一番の目玉はなんといっても体験坑道でしょう。 体験坑道には、記念館からケーブルカーに乗って海面下140メートルまで下ります。

ケーブルカー

乗り心地まで、当時のまま再現したかのようでした。いろんな意味で、営業用ではなく作業用。海面下140メートルに たどり着くと、係員によって、体験坑道の案内と説明が始まります。坑道とは、トンネル工事のために、トンネルの横に 平行したり、地上に向かって伸びている空間です。体験坑道は、実際に使われた坑道のうちの一つを、観光用に展示のために 改装したものです。体験坑道には、実際に使われた運搬車両やコンクリート吹き付け機などがありました。

体験坑道A 体験坑道B

また、この体験坑道<->青函トンネル記念館のケーブルカーは、体験坑道に繋がるJR竜飛海底駅からの緊急避難用にも 使われることを想定しているそうです。実際、ケーブルカーの路線の横には、階段もありました。

青函トンネル記念館を出て、岬の突端のほうへ向かいます。竜飛岬は風の岬といわれるだけあって、このひも凄い 強風でした。この強風を利用した風力発電機が、竜飛岬のあちこちにあります。

風力発電機

竜飛岬には、もちろん下のような碑や、岬だけに灯台もあるのですが、この岬の一番注目すべきものは、 これら以外にもあります。

岬A 岬B

それは、「階段国道」です。国道339号線は、小泊から竜飛岬の上までくると、そこからは「階段」となって、 岬に下まで降りていきます。そこから国道は、三厩村の市街地へと南下するのです。下がその写真です。

階段国道A 階段国道B

とくに、岬の下にある階段国道出口は、普通の民家の裏道に続いている、という点にも注目すべきでしょう。 と、いうわけで、岬の下まで降りてきました。岬の下のほうには、ここにも太宰治の文学碑があります。やはり小説『津軽』で 竜飛岬を訪れたときの描写が書かれています。

文学碑

というわけで、今回の津軽半島めぐりはこれで終わりました。デミオも今回の旅程の4日間で、1,600kmは 走ることができましたし。都市部では考えられないような、まるで10/15モードのような燃費も記録できましたし、 津軽を回るには車がイチバンってことでしょうか。階段国道は車で降りられませんが。

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