Atenza体験試乗

インターネット上で、こんなキャンペーン を見つけました。Mazda の新型車、Atenza (海外名:Mazda6)が、他のレンタル料金と比較すれば手ごろな値段で 借りれる、体験キャンペーンです。それで、まんまと3特別時間コースで予約しちゃいました。そして、去る2002年6月23日、 いよいよ試乗してきました。今回利用するのは、マツダレンタリース府中駅前店。京王府中駅からすぐ、甲州街道沿いにあります。 そして、自動ドアの前に、このキャンペーンのチラシが。マツダグループ全体でのAtenzaへの力の入れようがわかります。

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メカニカルな部分の説明は、もっと詳しい方にお任せするとして、運転フィーリングについて。まず1点。現時点では、 AtenzaにはAT車しかないのですが、高級グレード車には、"アクティブマチック" という、なんちゃってシフトチェンジ 機能があります。たとえば、シフトを通常のDレンジに入れてるときは、…

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…と、こんなかんじなのですが、Dレンジの左側にあるシフトに入れて、進行方向に倒すとシフトダウン、逆に倒すと シフトアップという、擬似シフトチェンジを行うことも出来ます。なお、この際のシフトダウンは、4→3速、3, 2速→1速は 明示的に動作させるほかに、自動的にも実行されます。このアクティブマチック、MTみたいな運転はしたいけど、 クラッチワークに死ぬほど自信ない、というようなドライバー向けに設定されているのでしょう。

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かく言う私も、クラッチワークは、免許取得以降、一回もしてないです。で、コレを活用してどうかというと…。 別にDレンジで走っても、そんなに変わりません、最近のATは、ギアチェンジのタイミングも、それほどアレじゃないんで。 ただ、どうしてもシフトノブを動かさなきゃ気がすまない人や、シフトチェンジのタイミングによって、Dレンジ走行よりも 燃費を良くする自信が有るぜ、という方には、良いかもしれません。

で、貸し出し期間は3時間なので、府中から片道1時間半でいけて、面白そうなところは、ということで、陣馬高原に 行くことにしました。国道20号線→陣馬街道で。ちょうど、2車線の国道→1車線の国道→1車線の一般道→山道になるので。 この行程中、ずっと凄いと思ったのは、運転フィーリングに関するもう1点。マツダ車らしからぬ車内の静かさです。どれくらい 静かかというと、窓を全部閉めて走行中のデミオより、窓を全部開け放って走行中のAtenzaのほうが静かなくらいでした。 と思っているうちに、陣馬高原は和田峠に到着。

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碑と登山道入り口はパシャりと取ったのですが、あいにくの濃い霧、そして、時間の制約上、陣馬山頂へは行きませんでした。 そのかわり、駐車場(\600は高っ)にて、Atenzaの車自体を紹介するために、パシャり、パシャリ。まず、車体から。

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ノーズの部分は、先代の車種である「カペラ」を彷彿とさせます。テールの部分は、なぜか○ヨタの「○ルテッツァ」に そっくりな気がするのは私だけでしょうか。でも、それ以外の中身は、オール・ブラン・ニューです。上に挙げた2点の他にも、 車内の広さ、インパネのデザインなど。もうミレーニア要らないんじゃないんかくらい。

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で、一番の関心事は、リアハッチのでかさ! まず、開口部を御覧あれ。すごいでしょ。コレだけでも相当積めそうでしょ。

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さらに、MAZDA車には、この Atenza を皮切りに新型モデルに搭載していく "KARAKURIフォールド" というのがあります。 なんと、ハッチ内にあるレバーを軽〜く引くだけで、リアシートの背もたれ構えに倒れ、着座部分が沈み込み、簡単にフラットな 荷室が広げられるのです。上下の写真でリアシート部分を見比べてみてください。

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と、感心しながら撮影している間に、残り80分。ひえー。しかも、濃い霧が立ち込めてるし。ハイビーム&フォグランプで、 車1.5台分しかない山道を、対向車に気をつけながら降りていきます(一応都道です)。一応、対向車用の避難場所もあり、 そこで巧くすれ違うことが出来、無事に府中まで戻ってこれたのでした。

簡単なアンケートを書き、今回のミニ旅行は終了。アンケート項目になかったのですが、どうしても言いたいのは、 車というモノ自体は、いつもMazdaは結構良い「走り」をするモノを作るのだけど、特にこのAtenzaは、「走り」以外の部分を すっごい煮詰めたらしく。とてつもない良い車になっています。

ただ、「販売戦略がヘタレ」なのと、「ガスガズラーっぷり」は改善されていないようです。「ガスガズラーっぷり」について ですが、燃費は、走行条件が悪い(クネクネ山道&渋滞)のせいか、8km/L位でした。で、販売戦略ですが、日本では4速ATしか (この文章を書いている時点)売らないのに、海外では5速AT, MT, 4WDと揃えているのは、どうかと思います。また、エンジンの 排出ガス規制は、本当は☆3つ実現できたのに、あえて☆2つにとどめておいたらしく、あ、これは買うなら次期マイナー チェンジ以降だな、という思いを抱いてしまいました。でも、次期マイナーチェンジしたら、絶対買いたい。

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