2002年夏、日帰りで大井川鉄道に乗車しました。ローカル私鉄の 中では、ストーブ列車を走らせている津軽鉄道と、SLを走らせている ココは、国内ツーリストにも有名なほうで、かつ、大都市や数多の 中核都市からも近い(というか、終点は一応静岡市内。)ので、 あえて今回、紹介するのもあれかな、とおもうのですが、 「コンテンツの端境期」という単なるサイト側の都合で、 軽く紹介させていただきます。
まず、始発はJR東海道本線で、掛川から東へ2つめにある、JR金谷駅。 列車で来られる方は、この駅から乗車します。僕もここからSL急行に 乗車しました。発車してすぐ、隣の新金谷駅に停車。ここには、大井川鉄道の 本社があるらしく、また、駐車場も完備されているので、金谷町内まで 車で来られる方はここから乗車するケースが多いようです。
で、SLなので、煙が出ます。大井川鉄道は、山間を走行します。 というわけで、トンネルの手前に差し掛かるたびに窓閉め作業がいっせいに 開始されるわけですが、なかには、そんなこと意に介さず開けっ放しに する御仁もいたり、その他の人も、そのうち飽きたりで、終点に つくころには、煤けた顔の人数知れず。そして、SL急行の終点、 千頭駅に到着。これがその車両たち。
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千頭からは、井川線に乗り換えます。この井川線は、別名"アプトライン"といいます。 理由は後ほど。車両は、やや小ぶりなトロッコ形式です。
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千頭を出発した列車は、6駅目の「アプトいちしろ」駅で、「アプト式機関車」 を先頭に増結します。アプト式というのは、日本の普通のレールの間に、 歯車用のレールを通し、専用機関車が歯車を回して、その力で急勾配を 上っていく方式です。それが「アプトライン」の愛称の由来です。 その連結作業はこちら。
アプト式機関車を連結して再出発。隣の「長島ダム」駅まで、確かに階段かと 見紛うばかりの急勾配。標高があっという間に変わるので、目に入ってくる景色も 急変します。これは、その車中から見た長島ダムの姿。
アプト駅機関車は一区間でおしまい。再び「アプトいちしろ」方面へ帰っていきます。 ここで、いよいよ本格的な奥大井へ。今までも山間だったのですが、ここからは、 それに加え「高原+森林」。沿線に人家があることも稀となります。そのぶん、 景色は最高。訪れたのは夏ですが、一番の見ごろは紅葉の時期だそうで、 その頃だと、この小さなトロッコ車両もギュウギュウになるようです。
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で、風景に見とれながら、終点、井川駅に到着。ここは中部電力のダムの近くで、 冒頭でも述べたように、こんな山奥でも静岡市内。本数は少ないものの、 静岡駅行きバスもあるようです。
帰りも同じ列車で、千頭まで。でも、けっして飽き飽きしませんでした。 なぜかというと、風景もさることながら、車掌の観光案内トークがユーモラス だから。地域がら、三河漫談の影響を受けているのでしょうか。それと、 夏に訪れてうれしかったのは、トンネルが涼しかったこと。こればかりは、 秋ではなく夏でなければ味わえない。と強がっていると、山を下るにつれ、 下界の熱さが少しずつ戻ってきました。再び千頭に到着です。
帰りの列車を待つ間、千頭駅で別のSLを見ました。
果たしてこれは是か否か、微妙である。つか、絶対これは乗れない。