仙スタ/ORO観戦記 盛岡競馬場

最終日、盛岡競馬場に向かいました。通称 ORO PARK。 盛岡競馬場の前身は、黄金競馬場といい、黄金をイタリア語で "oro" と言う事から、この愛称がついたようです。

この盛岡競馬場、現在の施設は1996年に開場。日本一の敷地面積を誇りますが、そのほとんどは、約3000台駐車可能の 駐車場です。それは、競馬場が市街地からかなり離れたところにできたので、来場するには、シャトルバスを利用するか、 マイカーを利用するしかないからです。ただ、それでも来る価値はあります。入場門をくぐると、瀟洒なスタンドが 迎えてくれます。このスタンドの外観だけでも、日本のどの競馬場より綺麗です。

スタンド

内装も、スタンド以外の施設(飲食店街・遊具)も、ギャンブルから連想される 3K のイメージからは程遠いです。 そして、肝心のコースですが、この盛岡競馬場には、いわゆる地方競馬場としては唯一の特徴が2つあります。一つは、 スタンド側の直線に坂が設けられていること。もう一つは、ダートコースの内側に芝コースが設けられていることです。

コースA コースB

これらの効果により、近年、岩手県競馬からは全国級のスターホースが生まれるようになりました。フェブラリーSを含む 統一GI三勝し、アブクマポーロとの死闘で一時代を築いたメイセイオペラ。JRAの芝マイル路線で有力馬の一つに数えられる ネイティヴハート。そしてこの日のメインレースに出走する、"ポスト・メイセイオペラ" の呼び声高い トーホウエンペラーです。

この日のメインレースは、マイルチャンピオンシップ南部杯。歴代勝ち馬には、トウケイニセイ、ライブリマウント、 ホクトベガ、メイセイオペラという名だたる馬もいます。また、この競走のために、1周1,600mのダートコースにもかかわらず、 「マイル(1,600m)の競走で、コーナーを4回も回るのはアカンやろ」ということからか、2コーナーに引込み線を設け、 その奥からスタートすることで、コーナーを回るのは2回だけにしました。歴代勝ち馬と、コースのフェアさ、 その2つおかげで、この競走は統一GIに認定され、下半期ダートマイル王決定戦になっています。

メインレースのほかに、この日は金沢競馬場の統一GIII、白山大賞典も場外発売されていました。 このレースは、ミラクルオペラとタマモストロングで鉄板、ということで、迷うことなく早めに購入。メインレース南部杯の パドックを見ようと駆けつけます。着いたときには、まだパドックに馬はいませんでした。

パドック

やがて、パドックに馬が登場。メンバーはJRA勢4頭と、地元勢5頭の計9頭と数的にはさびしいですが、JRA勢4頭全てが、 統一GI勝ち馬。僕は迷った挙句、アグネスダジタル、ウイングアロー、トーホウエンペラーのBox買いにしました。 まず、白山大賞典が発走。予想通り、ミラクルオペラ -> タマモストロングで決まって、1勝。

そしていよいよ、南部杯発走の時間。場内のヴォルテージは最高潮に。いや、最高潮になったのは、最後の直線。 1番人気、アグネスデジタルが4コーナーで先頭にたつと、地元の雄、トーホウエンペラーが追いすがる。約400mの たたきあい、結果は、アグネスデジタル優勝。トーホウエンペラー2着。やったー。盛岡競馬場で当てたのも初めてなら、 1日に2レース当てたのも初めて。帰りのシャトルバスにホクホク顔で乗り込み、今回の旅程を終えたのでした。

 

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