6月9日の宮城への道を忘れ○い 2

さて、席につきました。両チームの練習が行われています。

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バックスタンドから見て左側が黄色のエクアドル、右側が緑色のメヒコです。 ついに、ついに見られるんだ。日本VSロシアの陰に隠れる形の、しかも 宮スタの、もっというなら、下馬評の決して高くはなかった2チームの 対戦とはいえ、やっぱり、自分の国で4年に一度の国際試合を観られる、 しかもこうして生で、肉眼で。なんだかんだ言っても、生まれてきて良かった。 と、感慨に耽っているうちに、ヴァンゲリスのアンセムが流れてきました。 まず、フェアプレー旗の登場。

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続いて、両チームの選手および審判団の入場。ここから先、ぶっちゃけ、 「シャッターを押す」という行為は、忘却の彼方に消えました。いっけない。

両国国家の演奏のあと、ほぼ定刻にキックオフ。たぶんメキシコペースで 試合は進むのかな、とおもいきや、なんと前半5分、エクアドルのデルガド選手の ゴール。エクアドルが先制しました。エクアドルゴール裏。今までそんなに 潜んでたの!?、というくらい、黄色い波が拡がります。しかし、メヒコサポも これで俄然ヒートアップ。「メヒコ・メヒコ・ラ・ラ・ラ」で囃し立てます。

この世界的にも有名なフレーズによって甦ったかのように、それ以降は、 徐々にメヒコがボールポゼッションを増やしていきます。で、30分に 差し掛かろうかという頃、メヒコの同点ゴールが決まりました。まさかシュートを 狙うシチュエーションとは思えなかったので、見逃しかけましたが、ボルゲッティ 選手が決めたようです(場内アナウンスで確認)。その後も8割方メヒコの ペースのまま、前半終了。

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ハーフタイムになって、ふと、写真撮らなきゃ、と思い。メインスタンド側を 移すことに。当時、散々ニュースにもなっていましたが、バイロム社の 不手際以外の何物でもない不手際によって、完売のはずが空席、という 現象が "日本の会場では" 多々起きてましたが、ここもご多分に漏れず、 ゴッソリ空席になってるブロックが目立ちました。でも、ゴール裏はわりと マシかも。撮してみよう。

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やっぱりエクアドル側は若干少なめかな。と思っているうちに、ドレッシング ルームから審判団や選手たちがフィールドに出てきました。後半開始です。 後半立ち上がりも、やはりメヒコが優勢。イケイケな時間帯が続き、後半10分過ぎ、 トラド選手のゴールが決まり、メヒコは逆転に成功しました。

実は、メヒコサポの方々、ゴール裏はもちろん、このバックスタンドにも多々 おられ、日本の観客にも「いっしょに応援しようゼ」的な身ぶり手振りと実演を してくれていたのですが、この前後から、わりと多くの日本の観客が、 「メヒコ・メヒコ・ラ・ラ・ラ」を口ずさむor張り上げるようになりました。 もちろん、僕も。さすがに赤白緑のボディペイントはしてませんが。

で、逆にエクアドルはというと、逆境に立たされただけあって、 こちらもおなじみ「シ・セ・プエデ(意訳すれば、為せば為る)」の シュプレヒコールが、一気に強くなった感がありました。その事と、 交代で入った選手が効を相したことも相まって、試合終盤は互角。 しかし、そのまま試合終了の笛。メヒコはグループリーグ突破を確実に、 エクアドルは敗退が濃厚に、と、明暗も別れてしまいました。

でも、この会場・このカードという、最初の先入観以上の、 大満足を得ることが、僕自身は、できました。

帰り、誘導係のミスで、シャトルバス乗車の8列のうち、1列だけべらぼうに 長く並ばされていて、っていうか、まさに僕はそれに巻き込まれました。 他の人もこれにはブーイング。で、暇潰しにシャトルバスがどれだけ待機してるか 撮っていたのですが、中にはこんなラッピングバスも(右下)…。

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出たー、カニトップ。さすが仙台(の隣町)。つか、

この想像を絶する脱力感 : priceless
これを見た後だと、さっきの試合、ブランメルvsベガルタのようにも思えてきた。 しかしまあ、泉中央駅とココとの空間的隔たり(含むバス)は忘れて(忘れたい)、 非常に充実した旅でした。日本vsロシアの時分には、福島県・栃木県を疾走して ましたが、帰りの東北道の、車少ないこと。みんなおうちにこもって、 生でTV観戦してるんだろうな、と思いながら、ぬうわ(自粛)。

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