2002.09〜10「僕とSSと」
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2002年10月

なにはともあれ無事免許を取得しディーラーショップでCB400SSの黄色を購入。
妥協して購入したようにも思えるが悩んだあげく妥協し選んだバイクだから後悔はまったくなかった。
(購入後1週間で新色発表!黄色はカタログ落ちし黒とシルバーが追加、黒シブイ・・・ショップの人在庫片付けたいのはわかるけど教えてくれてもいいじゃんか)



2002年9月下旬

いよいよ教習も2段階となり卒業も見えてきた、しかし一向に納得の行くGBTTは見つからない、古くてもサビていても手を入れてやればそれなりに乗れることは知ってはいたが教習以外でバイクに触ったことのない素人にそれができるか不安だ。
「やはりCB400SSか・・」
2001年に発売されたホンダの現行車で唯一400cc単気筒のロードタイプバイクのCB400SS、名前こそCBだが中身は2000年まで販売されていたスクランブラーCL400のマイナーチェンジ版、マイナーチェンジといっても詳しく無い人に見せるとマフラーとタンクの色以外どこが違うのかわからない程度のもの。
だからといってヤマハSR400は嫌だった、SR400はすばらしいバイクだがヤマハが嫌いなのはどうしようもない、CB400SSしか無いように思えてきた。
CB400SSも良いバイクだ、しかしGBTTの完成度(と感じるもの)、スタイルにくらべると何か物足りない、ぱっと見は良いが全体的に商品としてのツメが甘いように感じるバイクだった。


2002年9月上旬

教習所に通いはじめて1週間、このままの調子でいけば10月までには卒業できそうだ、もちろん免許をとったらすぐにバイクに乗りたかった。
バイクは決まっていた、「GB400TT」1985年レプリカブームのさなか英国の旧車を意識したスタイルで発売されたホンダのスポーツシングルで20年近くたった今ではほんとの「旧車」に片足を突っ込んでしまっているようなバイクだ、日本の景気のよかった頃の製品で機能的に作り込まれたように見えるそのスタイルが好きだった。もちろん機械に詳しく無い僕の感想なので見た目だけの話し。
しかし当時不人気車でわずか数年で姿を消しているバイクで状態の良いものを短期間で探すのは難しく、運良く在庫があったとしてもエンジンを回してもらったところで状態の善し悪しの判断などつくわけもなく、各部をサビさせ不定期なアイドリングをくり返すGBTTたちは疲れた肩を震わし咳き込んでいるようにしか見えなかった。


2002年8月

バイクを買おうと思った。
以前から乗りたかったが教習所へ通うのが面倒でもう何年も実行に移せないでいた、それを何が後押しとなったのかは わずか半年くらいの時間しかたっていないのにはっきり思い出せない、誰もいない134号を走りたかったからなのかもしれないし自由を一つのカタチとして手元に置いておきたかったのかもしれないし、女の子を後ろに乗せたかっただけなのかもしれない、ただ今いるその場所から逃げ出したかっただけなのかもしれない。
・・おそらくはそれらが厚さ0.07mmのあまり健康的でないサランラップのような想いがペタペタとはりついて全身をおおい後押しというカタチになって滲み出たのだと思う。

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