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京都芸術大学 Kyoto University of the Arts (KUA)
通信教育部芸術学部 芸術教養学科 
2022/10 3年次編入学 - 2024/9 卒業

  • 卒業研究レポート 「豊島区立熊谷一守美術館の価値~空間造形とデザインの視点から~」 (PDF表示:パスワード管理) PDF表示
    「豊島区立熊谷一守美術館の価値~空間造形とデザインの視点から~」というタイトルで、美術館に訪れて絵画を鑑賞することの価値を探求することを目的に、外観のデザイン、独特な展示空間、来館者の体験(各階の平面図、美術館訪問の時間の流れ、美術館の比較表)で特筆の詳細を述べ、東京の住宅地にひっそりと佇む永井潔アトリエ館と比較、今後の展望として、来館者の過去の訪問履歴や好みによるパーソナライズ機能を用いて、再び美術館を訪れるためのしくみとして、SNSの拡張、美術館におけるガイドツアーアプリの提供、来館者が、日常の喧騒から離れ、美術館の展示室の作品を鑑賞することにより、精神的な癒しや新たな芸術的視点や創造的なアイデアを得ることができることを考察しました。

  • 感想
    ・レポートを完成させないと足りないところがみえてこない。
    ・初めから高尚な問いを立てるのは無理。1次情報をまとめる中で少しづつ問いが進歩する。
    ・事実と論理立てを成立させるのがたいへん。どんどんポイントが絞り込まれる。(書きたくても事実と論理立てができないものは採用できない。)
    ・図や表などを実際に描いてみるといろいろな視点でみることができる。

  • 在校生へのアドバイス:
    ◆テーマ決め:自分が興味を持ち続けることができる、モチベーションを維持できる、1次情報を集めることが苦にならない、テーマや切り口を整理する。
    ◆参考になるレポート:卒業研究でどんなレポートにしたいか。先輩たちのレポートをいろいろみてみる。じっくり読むことで、書いた人のたいへんさがみえてくる。
    ◆作成期間(私の場合、卒業研究だけで3ケ月間。):期間を確保。できれば、ほかの科目は完了させておく。
    ◆演習でいただいたコメントをもとに改良する。

  • おまけ(生徒向け)
    ◆Chat-GPTを校正などに使う。 テーマ決めのアイデア出しの際に興味深くなるか、深い考察になるかどうか、事前に試してみる。 タイトルを決める際に、同義語をあげさせる。 文章の改善点をあげさせる。 タイトルをもとに、論文を書かせる。

  • お世話になった教科書
    ことばと表現、アートとしての論述入門
    ■芸術教養シリーズ:
    ◆私たちのデザイン(デザインへのまなざし、時間のデザイン、空間にこめられた意思をたどる、編集学、協創の場のデザイン)の5冊、
    ◆伝統を読みなおす(日本文化の源流を探る、暮らしに息づく伝統文化、風月・庭園・香りとはなにか、文化を編集するまなざし、人と文化をつなぐもの)の5冊、
    ◆日本の芸術史:造形篇(信仰・自然との関わりの中で、飾りと遊びの豊かなかたち) 文学上演篇(歌・舞・物語の豊かな世界、近世から開化期の芸能と文字)の4冊、
    ◆アジアの芸術史:造形篇(中国の美術と工芸、朝鮮半島・西アジア・中央アジア・インド) 文学上演篇(中国の伝統文芸・演劇・音楽、朝鮮半島・インド・東南アジアの詩と芸能)の4冊、
    ◆西洋の芸術史:造形篇(古代から初期ルネサンスまで、盛期ルネサンスから十九世紀末まで) 文学上演篇(神々の世界から市民社会の幕開けまで、ロマン主義の胎動から世紀末まで)の4冊、
    ◆現代の芸術史:造形篇(欧米のモダニズムとその後の運動、アジア・アフリカと新しい潮流) 文学上演篇(20世紀の文学・舞台芸術、メディア社会における「芸術」の行方)の4冊