エアクリーナエレメント清掃


エレメントとクリーニングケミカル
清掃前

 不調は特に感じていなかったけど、新品に交換してからの走行距離が3000kmを越えたのでジェベルのエアクリーナエレメントを洗うことにした。オフロード車に多い湿式のエレメントはスポンジに含ませた油分に空気中のゴミを付着させることで取り除く仕組みで、洗って再利用が可能。乾式はろ紙のため基本的には使い捨て。

 エレメントの汚れは少しずつ進行していくので、感覚が慣れる余裕があるためその変化に気付きにくい(ハズ。僕の感覚が鈍いだけ?)。また、ある程度汚れが溜まって吸気効率に影響するようになっても全体に吹けが悪くならずにアイドリングが落ち着かなくなったり、全開時の吹け上がりが悪くなったりという局所的な症状を示すことが多いので、つい他に理由があるような気がしてしまう。そこで色々と試しても状態は変わらず、エアクリーナボックスを開けてみてエレメントが真っ黒になっていたということがたまにある。
 優先度の高い整備だけど、ノーマルの場合雨への対策もあってタンクやシートを外すのは当たり前という位置にあるためチェックすら大変なのでつい忘れてしまう。状況によって変わるけど基本的には距離管理下で問題ない整備項目なので、定期的に整備できるようにしたい。

 ジェベルの場合、エアクリーナボックスは左後ろのカバーの内側にあるのでカバーを外してボックスの蓋を外せばエレメントを取り出せる。ドライバー一本でアクセスできる整備性の高さはありがたい。
 今回はダートをそこそこ走ったので汚れているのがはっきり分かるけど、中古車などで最初の状態を知らないとエレメントによっては見ただけだと汚れが分かりにくい。
 余計なことだけど、ジェベルをレッドバロンで買ってからしばらくしてエアクリーナをチェックしたら経年劣化だろうけどエレメントが触っただけでぼろぼろ崩れてしまった。少なくともあの店の規定納車整備にはエレメントの清掃は含まれていないし、査定項目にも入って無いようです。レッドバロン規模のショップがオープンで質のいい整備・料金体系を全国の支店で同じように展開すれば怪しげなショップがずいぶん減ると思うのに・・・。

袋の中で揉みしだく 湿式エレメントは灯油などで洗えるけど、廃油の問題があるので僕は水に流せるWAKO'Sのエレメントクリーナを使っている。
 洗い方は手洗いと同じで容器にクリーナーを張ってエレメントをつけてやさしく揉んで、汚れと油分を流すのが一般的。これだと後始末が大変なので、僕は昔雑誌で見たビニール袋にエレメントとクリーナーを入れて袋の上から揉んでやる方法で洗っている。これだと手も汚れないし、汚れたクリーナーを処分するのも楽。
 袋の中で軽く絞ったらエレメントを取り出して染み込んだクリーナーを完全に水で流す。クリーナーは水と反応すると乳化して白く濁るのでエレメントから流れる水が透明になったらクリーナーが切れたことが簡単に分かる。

洗った後、ピンクっすオイルは赤
左が洗った後のエレメント。右がオイルを吹いた後。

 洗い終わったら、軽く絞ったり乾いたウエスに挟んで押したりしてエレメントを乾かす。力を入れてしまうとエレメント−スポンジが潰れてしまうので慌てず自然に乾くのを待つ方が無難。
 完全に乾いているのを確認したらエレメントにエンジンオイル等を染み込ませる。ここではWAKO'Sのフィルターオイルを使っているので、エレメントの外気側表面にだけスプレーする。
 エレメントにオイルを含ませたら元通りエアクリーナボックスに取り付ける。ここで意外と汚れているボックス内部の汚れを拭き取っておく。以前読んだ雑誌にはボックスの内壁にオイルを塗っておくとそのオイルに空気中のゴミが付着する、とあったけどそれほど効果は無かったので今はそこまでしていない。

 エレメントを取り付けあとに乗ってみると・・・ぜんぜん違う。最初のほうで変化に気付きにくいとは書いたけど、これは気付けよ!と自分に言いたくなるくらい軽く吹け上がるようになった。



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2002年06月22日作成
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