自作エアクリーナリッド


自作蓋

 国内仕様のカタナで排気系を変更してノーマルのエアクリーナを使用すると、そのままでは吸気量が足りなくなってしまう。これへの対策は大体決まってる。

 一番手軽な方法だとエアクリーナリッド、要するに蓋を取っ払ってしまえばそこから空気を取り込めるので吸気量の問題は解決する。もっともこれでは少々広すぎるのでガムテープで何割かを塞ぐことになる。お金があれば国外仕様のエアクリーナボックスを買ったり、神戸ユニコーン製のエアクリーナリッドを買ったりするだろう。神戸ユニコーンの目の付け所は流石だと思う。エアクリーナボックスはひとつの部品なので、蓋だけ、あるいは吸入口のゴムだけを買うことができないのだから。

 僕はといえば当然余計なお金は持ち合わせていないのでエアクリーナから蓋を取りガムテープで塞いでいたが、これが意外とよろしくない。問題点をざっと挙げてみる。
・ガムテープが簡単に剥がれる(フィルタに張り付く)
・雨天走行時に少しだけど水が入る
・シートを取り付けるときシートの出っ張りがエアクリーナエレメントに接触する
・ゴミ、おもに砂が良く入る

 どれも深刻ではないので9,500円も出してユニコーン謹製の蓋を買おうとまでは思わなかったが、見ているうちに「こんなの簡単に作れるじゃん」と思ったので実際に似たようなものを作ってみた。

 用意した材料は200×200×1(幅×高さ×厚さ、単位mm)のアルミ板と防滴の隙間テープ。あわせても千円以下。道具は金切り用のこぎり、ニッパーと電動ドリル。

 まず本来の蓋をアルミ板の上において型を取って鋸で切る。曲線部とか鋸が引き難いところはニッパーとかペンチでぐりぐりやれば所詮1mm厚程度のアルミなので簡単に切れるし、切り口を整えるのも普通の鑢で削れます。上下の突起は折れる分やや長めに残しておくと良いです。

 形ができたら前にボルト用の穴と空気を取り込む穴を開ける。最初は四角く切り抜いて網でも張ろうかと思ったけど、面倒臭そうな上に余計なコストがかかるので止めました。穴は整列して空けたほうが良いです。僕はなにも考えずに穴を空け始めてしまったので上の画像みたいになってしまいました。

隙間テープを張ったところ

 最後に左の画像のなような防滴の隙間テープを縁にぐるりと貼る。このテープは建付けの悪い家なんかで襖等によく使われてる背中に1cm厚のスポンジが付いたテープの防滴になっているもの。防滴になると屋外で使用することも考えられているので丈夫でテープの粘着力も十分です。

 とりあえずこの蓋を使うようになってから先に挙げた問題点は一応改善された。ゴミが入る事に関しては以前よりかなり少なくはなったけどノーマル時に比べると当然多い。これは形状の問題で仕方が無いと思う。

 安い電動ドリルなら3000円程度からあるので、それを買ってもユニコーンで買うより半分以上安いです。漱石先生くらいの手間賃で作っても良いですよって誰も欲しがらないか。でも予備で買ったアルミ板が一枚余ってるんだよなぁ。



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2003年11月15日作成
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