一体型ETC(JRM-12)の盗難対策


 先日、2ヶ月の予約期間を経て取り付けた一体型ETC JRM-12だけど、正直ここまで入手困難だと本体が盗まれる危険性が高いと思われる。実際自分は過去にバイクにロックを複数つけた状態で、ヘッドライトやウィンカーといった点灯系の部品だけ取られたことがある(当時はBanditに乗っていて、ウィンカーやミラーのデザインが良かったのが理由だろう)。パーツ泥というのは確実に存在する。

 対策としては盗るものが無いのが一番なので、取り外し可能にしてしまえば良い。JRM-12はバイクから電源だけ引いていて、すべての機能は本体に収まっているのでこのケーブルを抜き差し可能にしてしまえば良いわけだ。逆に言うと盗む方はカッターがあればケーブルを切ってしまえば持って行ける。本体は普通にネジ止めされているだけだろうし。

 まず配線だけど、JRM-12から出ているケーブルに4本のケーブルが束ねられている。実際にバイクまで繋がっているのは+−だけなので、残りはダミーというか何かの共通パーツを流用した余りと思われる。今回は調べるのが面倒なのでこの4本を全部取り外しできるようにする。

 調べてみると車やバイク用のその手の部品を扱っている配線コムから4P用の防水カプラー(ETC本体の近くで取り外しがしたいので)を2つ注文。

 自分カタナの場合、ETCのケーブルはメインハーネスと一緒にカウルのところまで来ているのでその先で切ってしまう。電源側にオスのカプラーを取り付ける。このとき電線と端子の接続にカシメ工具が無いと厳しいです。特に半田付けしない場合、ペンチとかではしっかり圧着できないので端子からケーブルが抜けやすい。自分はなぜかカシメ工具を持っているので、半田無しで取り付けた。本体側にはメスのカプラーを同じように取り付ける。

 それぞれの配線の位置を間違えずにカプラーに接続したら、ETCそのものはこれで取り外し可能になる。JRM-12本体はステーに取り付けられていて、これをさらにヨシムラのデジタルテンプメータ用のステーにドリルで穴を空けてネジ止めされていた。これを取り外しがしやすいように蝶ネジに変更して工具無しでもできるようにした。

 これだけではJRM-12を外している間はカプラーが剥き出しになり雨などで錆びてしまったり埃が入ってしまい使えなくなってしまうので、もう一つ買っておいたカプラーのメス側の電線の穴をグルーガン(樹脂を溶かして接着するもので接着力はそれ程高くないが、溶かすため充填や防水に使える)で塞いでしまう。カプラー自体は防水なので、穴を塞いだものを取り付けておけばキャップ代わりになる。

 自分の場合、JRM-12本体がステーに貼り付けられていて大きいので持ち運びはちょっと不便だが、ツーリング以外で高速を使うことはまず無いので、このくらいのものを入れられるバッグは間違いなくつけているのであまり問題にはならないだろう。

最後に今回かかった経費はこんな感じだった。

金額
4P090型MT防水カプラ×2 1,680円
蝶ナット(ステン、2個入り) 148円
蝶ボルト(メッキ、2本入り) 128円


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2009年06月14日作成
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