グラスウール交換


アコスタフィル

少し前から排気音が気になりだしたので、調べてみたところ多少道具は必要だけど頼むより安く上がるし個人でもできるようなのでマフラーのグラスウールを交換してみた。

グラスウールの交換の用意で一番面倒なのが、サイレンサーのパイプを固定しているリベットの入手だ。ハンドリベッターはホームセンターなら千円前後で簡単に手に入るが、普通サイズならともかくマフラーに使われている座金の大きなリベットはまず売ってない。個人で購入できるものの、単位が百とか千とかなので必要な数の100倍くらい買うことになってしまう。

オークションをチェックしてみたら、大量に購入した人がバラで出品(30個で何百円か)していたので今回はそれを購入した。グラスウールは安いものもあるけど扱いが難しいので今回はちょっと高めだがキジマのアコスタフィルを使うことにした。これは性能も良いらしいが、何より飛散しにくいので素手で作業できるらしいので。

ドリルでリベットを外す

バイクからサイレンサーを外してドリルでリベットの座金を飛ばす。今回は4.2mmのドリルを使用したらちょうど良いサイズだったようで座金はすぐに外れた。座金が外しただけではリベットはまだ固定されている状態なので、ハンマーなどで打ち込んでサイレンサーの中に落す。自分のは固かったのでそのままドリルで押し込んだ。


リベットを全て外したらカーボンの筒から排気口を外す。長年の使用で劣化し粉末となったグラスウールが隙間にたまって固くなっていたため、引き抜こうとしても一向に動く気配が無い。何かでこじって外そうにもカーボンはそういう力には弱いので、周囲をプラスチックハンマーで叩いて詰まったグラスウールを少しずつ砕きながら排気口を外していく。外れるまで一時間ほどかかってしまった。

粉がすごい

BabyFaceのサイレンサーの中は劣化しているもののグラスウールがぎっしり詰まっていた。他のものではほとんど飛散してしまっている場合もあるようなので、これが他のメーカーより静かな理由だろう。とは言え固くなり、スキマに煤煙や自身の粉末が詰まっているので吸音効率は落ちているだろうが。サイレンサーのメッシュパイプとグラスウールを引き抜く。パイプにはスチールウールが薄く巻かれていて、煤だらけになっていた(この辺から粉だらけで汚れてしまったので写真を撮る余裕なし)。


パイプをパーツクリーナーでざっと掃除してスチールウールを外し、グラスウールを巻いていく。使ったことがある人は少ないと思うけど、グラスウールはその名の通りガラスを綿状に繊維にしたものの塊りなので、少し触るとぱらぱらと崩れてしまい、しかもそれがガラス繊維なのでチクチクするという扱うのが厄介な代物だ。それがアコスタフィルの場合、見た目タオルのようで使い勝手もタオルのように普通に使えるというスグレモノで、正直ちょいと感動した。サイレンサーの全長が46cm弱だったので40cm幅のものを購入したが、3cmほど足りなかった。これだとグラスウールを巻いていない部分から音が洩れてしまうので、端の方を切って別に巻くことに。幸い普通に巻いてサイレンサーに一杯になるほどだったので多少切っても足りないということは無さそうだった。

外したリベットがサイレンサーの中に残ってないことを確認したら針金でグラスウールを固定してサイレンサーに突っ込み、元通り排気口を被せる。パイプはきっちり嵌ったんだけど、何度か転倒して歪んでしまったのか排気口がぴったり嵌らず排気口とサイレンサーのリベット穴が合わない。仕方なくリベットを挿しながらハンマーで排気口を叩いて位置を合わせてリベットを挿すことを繰り返す。

リベッター

全部のリベットをセットしたら、このときのためだけに購入したリベッターでリベットを圧着させる。安物なので一握りでは取り付けできないし、強い力が必要だし、手も痛くなるが、6回繰り返せばおしまいなので高いものは必要ない。取り付けが終わったところでサイレンサーと排気口の接触部にグリスを塗っておけば良かったと後悔。隙間があるわけでは無いので音洩れは無さそうだが、グリスがあった方が良いし何より次回の取り外しが楽になるのに…。


エキパイにガスケットを塗ったらサイレンサーを元通り取り付ける(ステーが歪んでて元通りにはならなかった)。アイドリングでは思ったより静かにはならなかったが、元々以前より音が大きくなったとは感じていなかったのでそれ程変化を感じなかったんだろう。ただ、ある程度回転を上げたときには多少音が絞られていたように感じたので、それなりの効果はあったと思う。

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2009年07月11日作成
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