ある日のメンテナンス


先日首都高を走ったとき、アクセルとブレーキに違和感を感じていた。ふけない、効かないというようなはっきりとした感じじゃなく、いつもの操作の反応がおかしかった。
プラグの焼け色も良かったし、エンジンオイルも交換して1000kmも走ってない。パッドだってそんなに減っていなかったし、エアーが混入していたらもっとスカスカになるはずだった。

色々原因を考えているうちに、故障ではなく不調じゃないかと思った。ということでエアフィルターとブレーキをクリーニングする事にした。

ブレーキは3000km走ったときにクリーニングした。バンディットに比べるとカタナのブレーキはスラッジがよく出るみたいだ。実際はそんな事は無くて、スラッジが溜まりやすいだけなんだろうけど。
キャリパーを外してブレーキクリーナーと洗剤・柔らかいブラシで掃除する。硬いブラシや強い洗剤はシールを傷めてしまうので使わない。クリーニングだけでかなりタッチが良くなる。これでダメならキャリパーをオーバーホールするしかないけど、今回はクリーニングだけで十分効果があった。

続いてエアフィルターをきれいにする。カタナのフィルターは円筒形の乾式エレメントをスポンジが包んでいる形状。とりあえずスポンジを洗ってみる事にした。洗濯機だと形がくずれそうなので手もみで洗う事十数分、ようやく絞った水が濁らなくなった。考えてみればもうじき7000kmになるのに今まで一回もクリーニングしてなかった。十分乾かしてから取り付けて、少し乗っただけで調子が戻っているのが分かった。カスタムとか言う前に、メンテナンスをちゃんとやらないとね。

乾式のエアフィルターは基本的には交換する物なので、今後の事を考えてライコランドにK&Nのリプレイスフィルターを見に行った。雑誌とかでもいい評価をされているだけに、僕としては吸気抵抗の低下によるセッティングへの影響が気になったので、店員に色々質問してみた。たまたま捕まえた店員がカタナに強いショップでの経験がある人だったのでこちらが聞かない事まで教えてくれた。

すでにマフラーを変更している状態でフィルターを換えたら間違いなくセッティングに影響が出るということだった。マフラー変更で抜けが良くなって、フィルター変更で吸気抵抗が減る。混合気はかなり薄くなり、ノーマルキャブでのセッティングはそれ程範囲が広くないため上手くいかないこともあるとの事だった(今問題なく動いているのは、納車時は混合気が濃い目に設定されているおかげらしい)。しかもその店員が言うには国内仕様の場合、点火系を逆車と同じアナログに変更しないと、セッティングの効果が出ないというのを何度か経験しているとのことだった。
本当かどうか分からないけど、デジタルの点火ユニットはろくな事をしてないと実感していたので信じる事にした。現状に不満があるわけじゃ無く、メンテナンスを楽にするためのフィルター変更がセッティングまで影響されてはかなわないので今のところはノーマルで行くことにした。
1時間以上話に付き合ってくれて、売上が無かった店員の××さん、すみませんでした。

その後で店内をうろついていたら、APからようやくSY用のブレーキパッドが出ているのを発見、やはり'00のGSXR750と同じだった。
ノーマルもそれなりに効くけど、ストロークが大き過ぎるような気がしていたんで、次は少しハードなやつを入れてみよう。

購入してから5ヶ月が過ぎ、走行距離も7000kmまであと少しになった。
フロントフォークのオイルは交換していないし、あちこちのピボットのグリスも劣化しているだろう。このあたりからメンテナンスを始めなければならないと思う。



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2000年09月11日作成
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