暇だし検査の内容に興味があったので初めてユーザー車検に行ってきた。今回は金銭的な余裕が無かったので自分でやったが、整備をほとんど自分でやっているだけに車検のときくらいはプロの目で視てもらうのも必要だと考えている。コストにしても普通の会社員なら代行料は仕方が無いし、僕の場合ほとんど点検のみで整備してもらうときも必ず連絡をしてもらって消耗品ひとつにしても勝手に交換させないのでバイク屋に頼んだからといって高いという印象は持ってない。長くバイクに乗ってる人たちが車検が安くなったと思うのはユーザー車検云々じゃなく、自賠責が3分の1以下に(僕が初めて要車検のバイクに乗ったときに比べて)なったからじゃないだろうか。前置き終わり。
最初に車検を受ける前の準備や用意するものについて。今回の内容は春日部自動車検査登録事務所での車検を元に書いてあるんで他所でも同じとは限りません。用意する書類については同じですが。
準備ができたらいざ春日部自動車検査登録事務所へ。最終的に携行するのは
まず、陸運振興財団の窓口で申請書を購入する。申請書は「継続検査申請書」「自動車検査票」「自動車重量税納付書(検査自動車)」の3枚一組で30円。代書屋もあるけど、記入台にある見本を見て書けば5分もかからないので自分で書いた方が良い。「継続検査申請書」は機械で読み取るため鉛筆での記入で判が必要。「自動車検査票」には走行距離を書く欄があるのでバイクを降りるときに覚えておこう。
同じく陸運振興財団の窓口で重量税と手数料の収入印紙を購入、というかお金と申請書を渡せば向こうで所定の位置に印紙を貼り付けてくれる。申請書ができたら陸運局の窓口で申請。このとき自賠責など用意した書類と予約番号の確認がある。申請書に間違いが無ければいよいよ検査をおこなうことになる。
係員の案内にしたがって検査の建物に乗り入れる。車は順番待ちで渋滞していたがバイクは他にいなかったので待ち無し。バイクに跨ったまま検査官に書類を渡してハイ・ロービーム、前後左右のウィンカー、フロント・リアのブレーキランプ、ホーンと排気音量のチェックをする。少々緊張してたのでホーンスイッチとセルスイッチを間違えたのはご愛嬌。
エンジンを切ってバイクから降りると係員が柄の長い鉄の棒(ハンマー?)で車体をチェックする。見ていたのはブレーキ、ホイールの取り付けボルトの締め付けとレバー類の動き、あとチェーンの伸びあたりだった。もしかしたらハンドルの動作確認もしてたかも。
計測する機械に入って前後のブレーキ、速度(40km/h)を検査。機械が動作し始めるときに意外とバイクが揺れるので間抜けな声を出さないよう注意が必要だ。速度や準備完了をフートスイッチと呼ばれるものを踏んで知らせるんだけど、これはスイッチというか鉄板が縦に出ているだけなので間違えてリアブレーキを踏んだりしないように。というか僕はやっちまった。だって微妙に位置が遠いし。
少し進んでライトの光軸を検査。前回からライトをマルチリフレクタに換えていたのでズレているかと思ったが一発OK。サイトのネタとしてはここで再検査とかになった方が良かったんだけど。ライトは光軸だけでなく光量も調べるのでバイクによってはアクセルを開けた方が良いかも。
調べた情報だと別の係員に書類を渡して終了印をもらうという流れだったのだが、僕の場合はコースを抜けてもたついていたら終了印を捺した書類を返してもらった。検査が終わったら受付の窓口に書類を渡せば、新しい車検証とステッカーが交付され車検終了。
実際に検査にかかった時間は5分程度で手続き全体でも20分程度だった。ここで車検証の一部を引用する。
自動車の検査は、安全・環境の面について国が定める基準に適合しているかどうかを一定期間ごとに確認するものであり、次の検査までの安全性等を保障するものではありません。確認なんで時間なんかかからないのが当然だし、常に車検が通るレベルにしておくのもまた当然のことと言うわけですな。
したがって、使用者は、日常点検整備や定期点検整備を確実に実施するとともに、使用状況に応じて適切に保守管理を行う必要があります。