ウィンカー移動


 中古で購入したセローには既にリアキャリアがついていた。リアキャリアは恐らく純正と思われるが、ほぼノーマルと同じ位置にリアウィンカーのステーが溶接されている。キャリアはシートやテールカウルよりも幅が広いため、ウィンカーはキャリアの下になり、前後では丁度キャリアの中央の真下になってしまう。その結果、キャリアより大きな荷物を積んだときにウィンカーが隠れたり、ネットなどがウィンカーの視認性を妨げる位置になり易い。そうでなくてもキャリアを使うときにはウィンカーが邪魔になる。

 そこでウィンカーを邪魔にならない位置に移動させるため、車体を調べてみた。キャリアの後方のフックを外してそこに取り付けられないかと調べてみたが、一見ネジ止めのように見えるフックだが取り外しはできないようだった。キャリア以外だとナンバープレートのネジ穴を利用するしか加工無しでウィンカーを取り付けられそうな場所は無かった。

ステー

 ナンバープレートは70度ほどの傾斜がついているのでホームセンターで売っているL字型の金具でウィンカーを取り付けると斜め上を向いてしまうが、丁度良い角度の金具は見当たらなかった。前にカタナにエアクリーナリッドを作ったときに余った1mm厚のアルミ板があったのでそれを加工してステーを作ることにした。

 金のこで13cm×3cmのサイズで左右分の2枚を切り出し、両端から2.5cmのところにネジ穴をドリルで開ける。一方はウィンカーをとるつける穴(径5mm)、もう一方はナンバーを停めているネジを通す穴(径7mm)。ナンバーのネジ穴から5cmほどのところで曲げると丁度テールランプの横の位置にウィンカーが来ることになる。


 配線は取り回しを調整すればギリギリ届きそうな気もするが、テールカウルの外側を通りことになるので万が一引っ掛けても余裕があればすぐには外れないように長めに20cm延長した。見ただけで20cmと見積もったけど、実際配線を解いてみると5〜10cmの延長で十分だった。

 20cmのケーブルの両端にギボシを取り付けたものをウィンカーと本体のハーネスの間に取り付ければ良いのだが、このセローはなぜか右のウィンカーはギボシが無く直結されていた。しかも普通は+−を識別するために皮膜の色が違うはずなのに、ウィンカーもハーネスの両方黒のみだった。手持ちのギボシに余裕がなかったので、左用に20cmの延長ケーブルを1つ作り、右はウィンカーのケーブルを半田付けして20cm延長し、ハーネス側とウィンカー側にギボシを取り付けた(ちなみに元の直結ではケーブルを縒り合わせただけで半田はされていなかった)。

延長ケーブルとウィンカー 配線

 ものができたらウィンカーを外して、延長ケーブルを挟んで作ったステーとウィンカーを取り付ける。配線がだいぶ余ったのでシート下のフレームにタイラップで寄り道させて垂れ下がらないようにした。

 ステーが1mm厚のアルミで、手で曲げて角度をつけているので遠くない時期(といっても3年先とかで1年2年は持つと予想)に曲げたところがポッキリ折れるだろう。ステーを作るのにそれ程時間はかからないし、出先で折れてしまってもウィンカーは車載工具で元の位置に戻せるので問題ない。

 期待通りウィンカーを気にせず荷物を積んだり、ネットを掛けられるようになったので積載が楽になった。

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2009年07月23日作成
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