北陸ツーリング 1


2000年4月28日〜5月5日
普通に暮らしています
五箇山の合掌造り

 4月28日

 前日までキャンプするかどうか迷っていたが、結局テントは持たずに10時過ぎに出発。外環〜関越〜上信越と特に渋滞もなく進む。横川SAから先は1車線が増えるので、詰まりやすいため松井田で高速を下りる。
 碓氷バイパスは長野方面に行く場合は登坂車線があるので車をパスするのも楽だし、高速気味のコーナーも丁度良い感じなので、あまり減速せずにリーンウィズでコーナーに入って行くと簡単にステップが地面に擦ってしまう。

 このまま浅間サンラインからR406を長野方面に向かう。このルートは地元の友達が教えてくれた、遠回りしなくて良いので混んでなければ高速と変わらない時間で長野に着ける抜け道的ルート。しかも浅間サンラインから見える浅間山と千曲川の段丘や、R406の菅平付近のワインディング等、楽しめるルートでもある。
 出発が遅かったため、信州中野から上信越道にのる。この辺りは高速道路なのに「動物注意」の標識がある。新潟県に入ってからはあちこちに残雪が見られるようになり、日が傾きはじめた事もあって風が冷たく感じるようになった。でも、カタナの空冷エンジンにはこのくらいの肌寒さの方が調子が良い。

 北陸道に入り名立谷浜で下りる。この出口から海沿いのR8までは、高低差が結構あるので日本海が良く見え、ヘアピンカーブをいくつか抜けて行く事になる。高速でスピード感覚がずれているのでオーバーランしそうになる。
 R8は車が少なければ海岸線を走る快適なルート。この日の日本海はべた凪で、夕日の照り返しがきつかった。

 朝日からまた北陸道にのり高岡を目指す。今回のツーリングでは、前半は高岡で働いている兄の家に泊めてもらい後半はツーリングクラブのみんなと高岡の旅館に泊まる事にしているためだ。
 北陸道からは立山連峰がよく見えるが、少し霞んでいた。後で地元の人に聞いた所、この時期は黄沙なんかの影響で立山がはっきり見える事は少なく、3月頃が一番奇麗に見えるという事だった。
 7時過ぎに高岡に入ったところで、携帯に兄から連絡が入り指示通り職場に向かう。ちなみに兄は高岡サティにテナントとして入っているTJで貴金属を売っているので、これを読んだ人で御近くに御住まいの方は、是非ここで買って下さい。
 で、直接住まいを教えてもらいアパートに向かう。仕事を終えて帰った兄と食事に行き、1時ごろ就寝。

 この日の走行距離 530km。

 4月29日

 7時に出発。R156を南下する。砺波市街を過ぎるとすぐ山に入る。スノーシェッドが多いが、わりと切り立った谷を走る快適なワインディング。豪雪地域と呼ばれる地方にはあまり行った事が無かったので、積雪の影響が見られる地形や植生はすごく新鮮だった。
 道の駅たいらでアフリカツイン乗りの人と話す。何でも10連休が始まった所なのに会社から呼び出されてしまったのでこれから帰るという。僕も経験があるので、笑ってはいても半ベソ状態だろうと思うと掛ける言葉が無かった。

 五箇山に入ると合掌造りの家が見られるようになる。規模は白川郷ほどではないけれど、観光地化が進んだ白川郷より雰囲気がある。白川郷はほとんどの家が観光客相手の店になっているのに対して、こちらは普通に生活している家の方が多く、観光客も少ない。
 五箇山は十津川と同じような隠れ里としての歴史があり、昔は谷の間に藤の綱を渡して、その綱に下げた籠で行き来をしなければならないほどの山里だった。また、加賀と同様に一向宗が盛んで、雑賀の鉄砲を支えた当時国内唯一の煙硝(硝石)の産地でもあった。

実際横を走ると、すっげーって感じです 家の傍をこんなキレイな水が
R156祖山ダムのあたり 白川郷にて

 R156は五箇山から先は緩やかなカーブが続く様になる。道幅も広いので結構ペースが上がってしまう。白川郷について有料の駐車場にバイクを停める。ここはタダで停めさせてくれた。
 すごい人出でまるで休日の都心のような雰囲気だった。さすがに白川郷は集落としての規模が大きいので見応えがある。一回りして五平餅を食べて、飛騨高山に向かって出発。

 R156は相変わらずハイペースで進めてしまうので、あっという間に御母衣湖畔の荘川桜を通り過ぎてしまった。満開のようだったので残念だけど、戻るのもなんだったのでそのまま進みR158/R472を通り高山方面へ。
 高山市街はかなり渋滞していた。何とか駐車場に入れてもらい(親切な誘導員のバイト君がタダで停めさせてくれた)上三之町を見物する、ここもすごい人出。造り酒屋で試飲をやっていたけのを、生唾を飲み込み我慢する。
 市街を歩きながら有名な飛騨牛の串焼きを食べる。これは1本250〜300円でかなりんまい。何件も店があるので見つけるたびに買っていたらすっかり満腹になってしまった。一緒に売っている地ビールが飲めたら・・・。

 まだ時間は早かったけど、夕方から雨の予報が出ていたので高岡に戻るためR41を北上する。R471/R472と分岐するあたりからは車も減り、山の中を走るようになる。ワインディングというほどではないけど深い谷沿いを走るクルージングに最適なルート。ちょっと迷ったりしながら5時ごろ兄の家に戻る。
 バイクから荷物を下ろして一息ついていると雨が降り出してきた。

 この日の走行距離 210km。

To be continued





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2001年05月12日作成
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