日光


2000年7月29日
雲がかかってます
金精道路から

 前日も残業で寝たのが2時過ぎだったけど朝5時半にパッチリ目が覚める、平日はこうはいかない。
 加須インターから東北道へ、何を勘違いしたのか鹿沼で降りてしまい、しばらくしてから間違いに気付き、再び東北道に乗る(高速を走っている時の記憶があやふやなんで、どうも寝てたらしい)。
 宇都宮から日光宇都宮道路へ。地元ナンバーの車がかなりとばしているので、こっちもスピードを上げようとするんだけど、前回捕まったせいかしおしおとアクセルを閉じてしまう。「あつものにこりてなますをふく」状態になってしまった。持ち点があと1点だし、この方がいいかも知れない。

 いろは坂は、そこそこ車がいるんで流れよりちょっとだけ早いペースで走る。こういう回り込むようなコーナーが連続する道では四輪は大体ラインオーバーして走るから、たとえバイク用の車線でも気を付けないといけない。中禅寺湖を横目に金精峠へ。金精道路は路面も良く、中高速コーナーが多い快適なルート、なんだけど僕はやっぱりスピードを出せない。コーナーへの進入はそこそこなんだけど、立ち上りでアクセルを目一杯開けて加速するつもりでも、車体が起きた所でパーシャルにしてしまう。もっとも金精道路は景色がすごくいいんで、クルージングでも十分楽しい。僕は気が多いのか、知らない道を走っているとどうしても周囲を見回しながら走ってしまう。ちょっと景色のいい所とかでコースアウトしそうになる事がよくあったりする。ここでもやってしまった。
 道路沿いにある丸沼や菅沼は静かで、中禅寺湖のあたりよりも味がある。森に囲まれた青緑色の沼っていうのは何か「棲んで」いそうな雰囲気がたまらなく好きだ。ここにはキャンプ場もあるんで、人のいないときに来てみようかな。R401と合流するところで引き返してまた金精峠を越える。今度は安全(?)を確認したのでペースが上げられる。カタナは絶好調なんだけど、こっちはいまいち。色々考えながら走っていると、バスの後ろについてしまった。さすがに有数の観光地だけあって昼近くになると観光バスがやってきてしまう。登りのワインディングなのでバスが真っ黒の排気を出して走るのに辟易して、適当なスペースを見つけて一服する。かなり車が増えてきた様なので、こちらも観光でもすることにした。
 戦場ヶ原は何を見ればいいのか分からないのでパス。竜頭の滝は上の駐車場から下まで降りていったまではいいんだけど、登りで息が切れてしまった。運動不足も行き着くところまで行ってしまったようだ。竜頭の滝はいっぺんに見渡せるところがあるといいんだけど、緑の多い季節だと木の間からのぞくしかない。中禅寺湖の東側だけ雲がかかっていて華厳の滝は霧で全然見えなかった。華厳の滝はしぶきのせいで霧が出やすく、結構見えないときがあるらしい。駐車場にバイクを停めた(100円)だけにちょっと悔しかった。

 華厳の滝のあたりに並ぶ店を適当に選んで昼食。観光客相手の店は大体美味しくない、集客を店の味じゃなくって観光名所に頼っていると勉強する必要が無くなるからだろうか。とりあえず腹を満たして、雨のいろは坂を下る。バスで流れが悪くなっているのを横目にさっさとすり抜ける。あの車体で切り返したりしないで見事に運転する技術に感心してしまう。雨はいろは坂のあたりだけ降っていたようでR122への分岐するところではすっかり晴れていた。

見えにくいけど滝になってます
岩盤剥き出しの松木渓谷

 R122は緩やかなコーナーが続く気持ちのいいルートで、道に沿って流れている神子内川は水がすごくきれい。特に観光資源にはなっていないようで、車を河原に乗りつける場所が無く、川で遊んでいる人とかはほとんどいなかった(だから水がきれいなんだろうけど)。こういうところで1日何もせずのんびり過ごしたい。まぁ、そう思うだけで実際にはそんな時間に耐えられないけれど。
 足尾町に入りただ地図に渓谷とあったので何も考えずに松木渓谷へ向かう。行ってみたら、切立った岩盤が剥き出しになったまるで高山帯みたいな景観に驚いた。足尾銅山の煤煙や山火事によって植生が壊滅してしまった結果、松木渓谷はこの雄大な景観を得との事。もし森がそのまま残されていたら土壌の流出も無く、並みの渓谷かただの谷だったかもしれないと思うとなんか複雑だ。調べてみたらこんな所でもイヌワシや、オオタカ、クマタカなどが生息していることを知って、さらに驚いた。
 ふと停めていたカタナの影を見ると、エンジンの辺りの影がゆらゆらしている。かなりエンジンが熱くなっているせいで陽炎ができたようだ。さすが空冷エンジンだと思う。


 R122に戻り、今度は県道15号・柏尾峠に向かう。ヒグラシの鳴き声と木漏れ日を浴びて走っていると道の悪さもあまり気にならない。柏尾峠は何も無く、そのまま横根山への道に入る(このルートは峠の東側の方は道路も良く、景色もいい)。横根山の山頂には前日光牧場があって、牧場の方で通行時間の制限(午前10時〜午後5時 *うろ覚え)をしているのであまり時間が無い。終点が駐車場になっていて(山頂までは車は入れない)、見渡す限りの牧場は北海道を思い出させた(夏だからかな?)。ツーリングに行って、ツーリングに行きたくなるのも変だけど、このときすごくロングに行きたくなった。
 ここから井戸湿原や温泉などに歩いて行けるけど、ちょっと距離がありそうなので一服して考えた結果、この暑さで20分も歩いたら温泉に入る気がなくなっていそうなのでこのまま引き返す事にした。
 最後の写真はこのあとの草木ダムで撮ったものだけど、着いたタイミングがよかったのか少し傾きかけた日差しと、緑が「いい感じ」だった。腕が悪いんで写真には反映されて無いですけど。


橋の真中に停めてはいけません
草木ダムの中央の橋

今回の走行距離:493km カタナでの1日の走行距離では最長だった。
総走行距離は忘れました。





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2000年08月10日作成
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