奥志賀林道で |
10月12日
涼しくなったせいで熱が気にならなくなったので、相変わらず微熱は続いているが久しぶりに長野に蕎麦を喰いに行くことにした。快晴のため秋にしては強い日差しと、放射冷却でやや冷え込んだ空気のなか暖気しながら走り出す。
外環〜関越道はニュースの通り渋滞。交通量が多いだけでゆっくりとは流れているため逆にすり抜けに神経を使う。花園からは普通に流れていたので松井田妙義まで一気に抜ける。無料化した碓氷バイパスを越え長野へ。浅間山を眺めながら浅間サンラインを走る。実際には近すぎてよく見えないが。
県道4号〜R406の山越えで長野に向かう。途中ショートカットのつもりで県道34号(長野菅平線)を通る事にする。地図で見ると長野市へはR406より早く着けそうなのに意外と車が少ないのを不審に思うが、山に入ってその理由に気付いた。狭い幅員とヘアピンの連続はこの手の道にはありがちだが、かなりの急勾配なのだ。車で下りを走りたくはないだろうとおもう。
千曲川を渡り長野市を素通りして県道403号、有名な真光寺ループ橋を通って路面の良いワインディングを気分よく走る。木漏れ日の下、クルージングに向いている戸隠バードラインを抜ける。バードライン終端にある蕎麦屋、二番館が見えたので寄ろうかと思ったけど今回はうずら屋に行きたい気分だったのでそのまま県道36号で北上する。
県道36号から |
戸隠中社の駐車場にバイクを停め、中社前にあるうずら屋へ行くと結構待っている人が居る。3時をまわっていたので残っているか不安を感じたが、あと数人というところで順番を確保できた。中社にお参りをしたりしながら待ち、することがなくなった頃ようやく店に入る。前に来た時から時間が経ちすぎて味なんかは覚えてないけど、小分けされて笊に盛られた蕎麦に戸隠らしさを感じる(どっかで読んだけど、いわゆる「小割け」の形で蕎麦を出したのは戸隠が最初らしい)。
通ぶってざるを喰ったためずっかり冷えきった体をカタナに乗せて、本来の植生がわりと残されている県道36号でユースのある野尻湖へ下る。紅葉には少し早い感じだけど、傾いて赤くなった日差しの効果かなかなか秋らしい雰囲気。R19から野尻湖畔へ。すぐにそれっぽい建物を見つけたので戻って確認してみると野尻湖宮川旅館ユースホステルだった。
珍しくバイク乗りの人と同室になる。その人は鈴鹿から来て明日は早朝に出て戸隠山を登る予定で、僕も早く発つ予定だったので2人ともさっさと寝てしまった。
10月13日
6時ごろ目を覚まし、同室の人より一足先に出発する。快晴だけど放射冷却抜群で、寒い。野尻湖の北岸の細く、やや荒れた周遊道を抜け県道96号を野尻湖越しに妙高山(黒姫山?)を眺めながら滋賀高原方面へ。うすい朝霧の中、道端の霜を見て身震いが出るがカタナはエンジンも暖まって絶好調だった。
野尻湖畔 |
R292を南下し滋賀草津道路へ。時間が早くまだ観光客もあまり出ていない中ストレス無く走り抜ける。しかし追い越し車線のあるRの大きいコーナーはいつもどこを走って良いのか分からなくなる。標高が高くなるにつれ、葉が色付いて行く(植林面積が減っただけか)なか、結局一度も同じ方向に行く車とからむことは無かった。
県道471号〜奥志賀林道に入る。こういう1〜1.5車線くらいの山道はカタナだと結構大変だが、僕は大好きだ。やや早い紅葉と、水がきれいな雑魚川を撮影する。予定していた秋山郷方面は通行止めだったのでそのまま津南へ抜ける。
空を飛ぶような魚沼スカイライン |
このまま三国峠を越えて帰るのが想定したルートだったが、予定より早く新潟に出てしまったのでちょいと北上して魚沼スカイラインを通る。県道560号から一気に尾根に上がって尾根筋を通るこのルートは最高に展望が良い。360度、とは行かないけど左右を見て両方に展望が広がる気持ちいいワインディングだ。
そのままR17で三国峠へ。だいぶ前に夜ここを走った時、突っ込みそうになって冷や汗をかくような思いをしたが今あらためて走って見るとあれはなんだったんだろうというような普通の道だった。トラウマを払拭し、関越道月夜野〜沼田を使って沼田市街をパスして県道62号を南下する。
県道62号は地元車が結構多く、幅員が狭いところでは車がすれ違うため詰まったりするがよく整備された走りやすいルート。黒保根に出てやや渋滞しているR122からR50に出る。普段ならR4やR125のバイパスで帰るところだが、この日は春日部のキャプテンというバイク用品店のセールでヘルメットを買うため佐野藤岡から東北道に乗る。
7時半に岩槻で東北道を降り、すり抜けを駆使して春日部へ向かう。7時50分に店に着き(8時閉店)サイズだけ確認してX8-Rを購入し、帰宅。
自業自得とはいえ、最後に所帯じみたツーリングになってしまった。