裏磐梯を中心に


2010年 5月 1日〜 5月 3日
猪苗代湖と磐梯山

 5月1日

 渋滞を避けるためやや遅めに出発するも、4号バイパスが結構混んでいたので途中東北道を使う。こちらは郡山の方が渋滞しているらしいが佐野辺りは問題なく、白川で下りてとりあえず羽鳥湖を目指す。GWのツーリングは久しぶりだが、雪を冠った那須岳を見ながらこの時期のツーリングはこういうのを見ることができることを思い出した。

 車の少ないK37を快走し羽鳥湖へ。ここでGPSを忘れたことに気が付く。この辺りはまだ新緑の芽も無く、殺風景な羽鳥湖を眺めながらR118〜K235で猪苗代湖畔へ。馬入峠を越えて集落に出ると進む先に磐梯山が見えてくるので、いかにも会津に来たという感じがする。K236を北上して青松浜で猪苗代湖の正面に見える磐梯山を暫く眺める。湖畔だからか強く冷たい風が吹き付ける。今回は冬装備で来たが正解になりそうだ。

磐梯山
猪苗代湖畔

 K376〜K9で反時計回りに湖畔を走る。一部道路がそのまま湖岸になっているので強風でコンクリートに叩き付けられた水が(足元だけだけど)かぶるし、何より風が冷たい。R49に合流してR115を北上しようと考えていたが、標識を見逃して名倉山の手前まで走ってしまう。今日の宿は十年以上前に泊まった事のある裏磐梯YHに素泊まり。場所が分かりにくかった記憶があるので明るいうちに到着してから食事に出ようと思っていたが引き返さず進み、R121を北上して喜多方市内で食事をする。ちなみに喜多方でラーメンを何度か食べたことがあるけど当りを引いたことがないので、喜多方市内の幸楽苑で済ませた。

夕陽
田んぼの向こうに日が落ちる

 陽が落ちて急に冷え込みがきつくなったR459を東に向かう。山に入ってから街頭も無いこの国道はかなり不気味だ。しかも待避所とかには50cm以上雪が積もっていて寒い。裏磐梯の道の駅を過ぎてあと数キロのところからは疲れもあってかなりしんどい上に、やっぱりYHの場所が分からず迷う。この日は風呂に入ってすぐに寝てしまった。

 5月2日

桧原湖
朝の桧原湖

 7時にYHを出発してK2を北上。西吾妻スカイバレーではなく、長井川沿いの名無しの林道での県境越えが目的だ。磐梯山を眺めながら桧原湖沿いを走り、それらしい分岐から北へ向かうが道が雪で埋まっていた。雪で行き止まりになっている場所の脇に水芭蕉が咲いていた。もしかしてコレがあるからここまで除雪していたのか?

水芭蕉
水芭蕉

結局西吾妻スカイバレーで米沢へ。ここを走るならカタナの方が楽しいというか、ある程度勾配の強い登りのワインディングではジェベル200ではかなり回さないと立ち上がりがもたつく。幸いまだ朝早く後続車両も無かったのでのんびり走って峠を越える。

スカイバレーから
スカイバレーから桧原湖

米沢市街に入るとさすがに暖かい。上杉神社は桜が満開だったが人が多く、バイクを停める場所も見当たらなかったので寄らずにR287で北上を続ける。最上川の長井大橋そばの千本桜を見るが、若い木が多いからかいまいちパッとしない。地元でもそうだったが、今年は気温差が大きいせいか桜の開き具合のばらつきが大きく、ここでもそうだった。日が差しているのでバイクを降りて歩くと暑いくらいだが、走り出すと風が冷たい。

白鷹町まで行き黒鴨林道へ。途中農作業用の道を林道と勘違いして進んでしまったが、幸いすぐに軽トラが道を塞いでいたので引き返せた。少し先に朝日岳の登山道入り口の掲示があり、そこが林道のようだったので気合を入れて進んで行く。雪解け水が多く砂利も少ないためヌタヌタなので、コレは大変だとか思いながら走っていると、2kmも走らないうちに雪。県境の状況で予想はしていたが、こちらの方が標高が低いので大丈夫だと思っていたがやっぱり駄目だった。林道入り口の側溝に農業用の水が流れていたので、手で掬ってジェベルに付いた泥を落とす。手が痛くなるくらい冷たい水だった。

仕方なくK11で南下し、途中太郎桜?(名前忘れた)を見て道の駅いいでで鎧姿のライダーに遭遇する。同じバイク乗りということで少し話したが、その人の周囲には少し空間が出来ていた。

土湯峠
土湯峠から磐梯山

R113から以前通れなかったR399で東に向かうが、またしてもR399は通行不可。仕方なくR13で福島へ。この道の県境越えはR17に良く似てる。磐梯吾妻スカイラインを通らずに土湯峠を越えるため、K5〜R115で南下して道の駅つちゆで時間調整。夕暮れの土湯峠からの展望を見たかったんだけど、待ちきれずに出発して5時ごろに土湯峠に着いてしまう(この時期の日没は6時ごろ)。K30は有料道路へ接続する道のため、観光道路として展望台とかの整備はされていないけど走るだけなら十分楽しめるかなり良い道。風が強く寒いので夕暮れまでガマンできず猪苗代方面へ下り、猪苗代市街で夕食を摂り連泊の裏磐梯YHへ戻る。

耐え切れないほど尻が痛いので、明日で切り上げることにしてコースを練る。

 5月3日

 6時過ぎには準備を終えたが、まだ早く寒いのでYHからすぐのところにある五色沼の毘沙門沼だけ見てから出発。磐梯吾妻レークラインではサルと遭遇するが、カメラを出してるうちに逃げられてしまった。レークラインは吾妻山を見るなら東に、磐梯山を見るなら西に走るのが良い。

レークラインから
レークラインから吾妻方面

来たコースを逆に進み猪苗代湖の南岸に出てK235から黒沢林道に行くが、ここも残雪で走れなかった。4月の下旬にドカ雪が降ったため雪が残っているとはYHで聞いていたけど、南下しているし大丈夫だと思っていたが…。

R118〜R121で田島方面へ。R289から七ヶ岳林道に入る。この辺は暑いくらいだったので大丈夫だろうと2kmほど進んだところでまたしても残雪。雪の前で一服付けていると2人組みのライダーが上がって来た。大窪林道も同じ状況だったらしく、ドカ雪の話をすると今年の連休は駄目だろうとボヤく。向こうは安が森林道に向かい、こちらはもう帰ることにして分かれる。

次第に新緑が増えて行くR121をひたすら南下し、首都圏から日光方面に向かう渋滞の列の長さに呆れながら必死に尻の痛みを堪えながら帰途に就いた。



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2010年09月23日作成
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