荒沢岳前クラ尾根〜花降岳中尾根

2002年4月5日(金・夜発)〜7日(祝)(1泊2日)

メンバー;源水・杉浦・宮内

 

1日目

白き山に囲まれた世界。歩き始める。ほどほどに雪がある。多少のラッセルをしながら高度を上げる。雪か沢で行ってみたい毛猛山や未丈ヶ岳。越後駒が見える。一昨年あそこに行ったという日々を振り返る。登るにつれて稜線や花降岳中尾根が見える。中尾根は雪が少なそう。核心部に近づいてくる。途中、正規ルートは雪が崩れていて行くことができない。岩を廻り込んで土の斜面を巻いて上へ出る。そこから雪面を歩く。前クラの岩場は難しかった。杉浦さんがリードした最初の岩場は何とか行けたが、次の源水さんがリードした岩場は、阿弥陀北稜の比ではない。ホールドが細かくシュリンゲや草木に頼って登ってしまった。岩場を越えると再び雪面を歩く。天候が崩れてきた。雲が出始め、風も出てきた。天場の場所を探しながらトップで歩く。木々がなくなる手前、稜線が見える地点で終了とする。先に進んでも平らな所が下から見てなさそうなので荷を下ろす。テントは2人用ということもあって小さい。あっという間に整地し終わった。

2日目

2人用のテントの寝心地はよかった。3人では起きていると狭くて辛いが、横になっている分には結構空間があった。
前夜までの雨は上がり、ガスの中、山頂へ向う。展望はまったく無し。山頂での感動はあまりなかった。花降岳への分岐、まだガスの中。どうしようか悩んでいるうちに薄れてきた。行く事にする。すると少しずつ晴れてくる。行いが非常に良い。奥利根の山山や平ヶ岳が見える。歩く所は、ガスの中では結構きつい所だった。所々雪庇の根元が口を開けている。かつ不安定だ。花降岳の山頂で完全に雲がとれる。中尾根は、最初こそは雪面歩きだったが、そのあとは薮こぎだった。雪庇はほとんど崩れていてあぶない。尾根自体も痩せ尾根だ。アイゼンが根っこや枝に引っかかる。暑く喉が渇く。疲れた。「こん畜生こん畜生」と思いながら、とっとと行く源水さんの後を追っかける。1個所木々に向って懸垂下降があった。ロープを出したのはここだけ。その後、アイゼンを外し、樹林帯の中を降りて行く。何だか気が抜ける。だらだらと歩いていると樹林帯を抜けた。雪の緩やかな斜面に出る。雪の上を歩けるのが嬉しい。源水さん共々自然と微笑んでしまう。駐車場近くの川沿いではデブリの上を歩いた。あずまやは増水した水の流れの中だった。駐車場で雨具等を乾かす。朝のガスが嘘のように晴れていて暑い。1時間ほどアスファルトに広げて干した。帰りに寄った温泉を出る時、前を浦和浪漫のシールを貼った4駆が走り去っていった。どこへ行ったのかとしばし車内の話題となる。

 

コース及びタイム

4月6日;駐車場7:00→前クラ9:30→終了12:45→1690m付近天場14:00
4月7日;天場<6:00→山頂7:30→花降岳9:00→駐車場13:40