黒戸尾根から甲斐駒ケ岳と仙丈岳

2002年4月26日(金・夜発)〜29日(2泊3日)

メンバー;L倉林・柳下・宮内・(長谷川)

 

約1年前、黒戸尾根から甲斐駒を目指したが敗退したために再チャレンジした。
今回は仙丈岳もねらう事にする。4月26日の最終の特急かいじに乗り、甲府で乗り換えて日野春駅からタクシーで横手へ向う。
駅で二人の荷物を見てびっくりした。自分は40リットルのザック。二人は80リットルのザックだった。テント・ロープ・コッフェル・食料等均等に分けているのだがこの差は何?山行中、行動食と衣服の量が違っていた。

27日
小雨の中、歩き始める。ゆったりペースで登る。休憩が長い。1回当り15〜20分。「歩いた〜」という感じはしなかった。去年は笹平から雪が出てきたが、今年は全く無い。晩秋の山歩きの様相。曇り空の中、ただ、ただ、七丈小屋へ向う。5合目からの梯子類もきれいに整備されている。昨年も感じたが物足りない。今から8〜9年前に夏の黒戸尾根に来ているが、そのときは朽ちそうな梯子や岩にステップが切ってあったりして面白かったのだが・・そこらへんの日帰りの山の方が面白い。七丈小屋付近でやっと雪が出てくる。小屋でテント代を払うと一人当り2リットルの水を貰えた。おかげでガスの消費が少なく済んだ。小屋では女性が一人いる。小屋泊りなのに異様に大きい荷物。聞くと小屋管理の白州村に電話したら水はなく、布団も無いと言われて担いできたらしい。2リットルのペットボトルが2本あった。

28日
のんびりと朝食。外で足音。「まだ出発しないのですか」と声を掛けられる。トレースを期待していたらしい。青空の下、彼らより30分以上遅れて出発。雪の上での歩きが気持ちいい。8合目からは北岳や富士山、遠くに北アルプスが見えた。八ヶ岳には雪がなかった。此処から先、岩を乗り越したり、雪面をトラバースしたりと変化に富んで良し。3時間弱で山頂に到着。山頂には雪が無かった。北沢峠から登ってくる人が多く。みんな軽装。荷が大きいのは我々のみ。眺望を満喫した後、北沢峠へ。夏道を歩かず、途中まで直登ルートを下る。駒津峰から先になって少し雪が出てきた。ぐずぐずで滑りやすかった。北沢峠に着いて長谷川さんと合流。仙丈はそこそこ雪があるようだ。ビールを買ってのんびりと過ごす。天場には雪なし。明日の行動について夜話す。明日の帰り、峠から歌宿まで6.3Kmあるらしいので、2時間以上かかる言う3人と、そんなにかからないと主張する自分に別れたが多数に押し切られる。

29日。
月明かりに浮かぶ仙丈を見ながら出発。甲斐駒の頂上にいた、となりテントパーティが先に行く。この日も晴れ。2合目から上で雪がある。二登りほどすると森林限界にでる。小仙丈から先は雪が少なく、所々剥き出しの岩場を歩く。カールにはシュプールが描かれている。山頂からは南部南アや中央ア、木曽御岳が見える。2月に敗退した地蔵尾根には雪がなかった。上から見ても長い尾根だ。よく歩いたと思った。風が強いので休憩もそこそこに下り始める。小仙丈へ戻る途中、柳下君が転倒。アイゼンが石に引っかかったようだ。前に痛めたという右手中指が大きく腫れている。骨にヒビが入っていたらどうしようと心配していた。小仙丈から下り斜面は雪が深いので歩きやすい。前日、長谷川さんは一人で登頂していて、その時色々な人に声を掛けられたようだ。この日もあちこちで挨拶していた。長谷川さんと自分は早足で降りる。天場で2人を待つ間にテント撤収。各自の整理を完了して歌宿へ。林道は所々崩れていて峠まで通行できない状態だった。雪がなければ峠までバスを運行しても良い気がしたが現状をみて納得。のんびり歩いても1時間半で着いた。仙流荘で汗を流し、そこから新宿直通バスに乗って、新宿経由で帰浜した。

コース&タイム(記;宮内)

1日目(小雨のち曇り)
横手駒神社6:00→笹平9:30→五合目小屋12:55→七丈小屋14:40

2日目(晴れ)
天幕場7:00→8合目8:00→甲斐駒9:55、10:15→駒津峰11:35→仙水峠12:45→仙水小屋13:25→長衛小屋天場14:10

3日目(晴れ)
天場4:30→3合目5:20→小仙丈岳7:00→仙丈岳7:55、8:10→大滝の頭9:00→天場10:00、10:50→歌宿バス停12:20