二子山西岳中央稜

日時;6月2日(前夜発・日帰り)

メンバー;L小池、源水、倉林、宮内

記録係;宮内

6月1日。各自の家に寄りながら八王子経由国道299号で向う。ずっと一般道で来たが3時間半程で到着。片道150Km程。

林道わきに8台程駐車できる場所でテント。小池さんと二人だけ少しビールを飲んで2時ごろ就寝。夜半、ぽつぽつと小雨が降る。林道で所々ガスのせいで先が良く見えない所が会ったのを思い出す。急変は勘弁してほしいと願いつつ夢の中。

6時半起床。晴れ。準備をして中央稜取付へ向う。一番乗りだ!
午前8時前スタート。先発は源水・倉林組。後発は小池・宮内組。
小池さんが「どっちが先に登る?」と言う。心の中で「そんな意地悪な問いかけしないでよ」と呟くが本人に言えるはずもない。「核心3ピッチ目を登って落ちてもな〜」という思いと「チャレンジしたいな〜」という想いを天秤に掛けて前者とする。以前、「岩で死んでも俺知らんからね」と酒の席で小池氏、口にしていました。まだ死にたくありません。おかげで心臓ドキドキでした。小池さんが1ピッチ目を登り自分の番。登り始めると気持ちが落ち着いてくる。2ピッチ目は自分がリード。「おや?足で立てているぞ」ビックロックでの成果が少し出ているのかな。笑みが押さえられない。が、ロープを手繰るため下に声を掛ける時は、生真面目な顔を創る。ニコニコしていたら怒られるものね!高度が上がるにつれて周りの景色も広がってくる。

X級の3ピッチ目は難しかった。下から2分の1くらいの所で小池さんが苦労している。「何が難しいのだ!」下から見て思う。登ってみて理解しました。右側の被っている岩に足が吸い付きません。一呼吸おく。5月の三つ峠での大根おろしを思い出しました。雨で濡れていたあの時に比べれば・・左側に立てる所発見。右手はつっぱって右足で立つ。良かった良かった。大テラスで休憩。両神山から赤岩尾根や好きな三角錐の大ナゲシ。西上州の山山が望めた。4・5・6ピッチ目は特に難しい所無く終了。天気が良かった所為もあって、汗をかいた体が心地よい。装備をしまって西岳へ移動。頂上から登ってきた所を見ると結構切り立っていた。「あんな所を登ってきたのか」とちょっと感動。明るい岩と青空のせいかもしれないが、登攀ってすばらしい。重力に逆らって空に舞って、五体に血汗がめぐる(多少冷や汗も含む)この感覚はジェットコースターを楽しむ気分かな。ちょっと違うかも。もっと軽やかに舞ってみたいと思う。(永遠に無理かもしれないが・・)

以前、三つ峠岩トレでシュリンゲの長さが短く、ロープが岩に擦れて流れないと指摘されたのだが、今回はシュリンゲが長すぎてロープがシュリンゲに絡まってきれいに流れなかったのが反省。

次回は谷川本チャンデビューの予定。がんばるぞ!

帰り、赤岩温泉・小鹿野荘で入浴。泉温が低いので沸かし湯のようであったが、温度も自分にはちょうど良く、露天もあり、小奇麗で600円はリーズナブルであった。
本当の核心は帰路にあった。帰り八王子で餃子を食べよういうことになっていた。299号で事故渋滞にはまり、口寂しく、みんなでポテトチップスを食べたのがいけなかった。直前で、胃が脂っこいので小池さんとさっぱり系に変更しようかと話し合うが、他の二人就寝中で無断変更せず予定通り行く。各自、量のあるチャーハンと餃子4つずつ食べる。美味しかったがキツイ。帰宅後、2リットルある烏龍茶のペットボトルを飲み干した。当分餃子はいらない。