東黒沢からナルミズ沢

日時;2002年9月6日(金・夜)〜8日

メンバー;L源水、宮内

 

コース&タイム
9月7日
東黒沢入渓地点7:20→白毛門沢出合7:50→鞍部10:20→広河原10:50→魚留ノ滝上部12:50

9月8日
天場6:30→稜線7:35→ジャンクションピーク8:45→笠ヶ岳10:05→白毛門10:50→入渓地点13:00

金曜日中、雨。これは中止になるかなと思っていたが、源水さんから連絡もないので食事の準備をしていると伊沢さんからTEL。明日仕事になっていけないという連絡。

19時45分頃、古川さんからTEL。雨模様だから行きたくないという連絡。留守電に入れ、源水さんからのTELを待つ。20時過ぎに連絡が入る。「どうしましょうか」と言っていたが、言葉じりには行きたいという雰囲気があった。「行くだけ行ってみましょう」と言い土合駅へ向う。さすがに1組しか居なかった。1週間前にも来たのだが、今日は気温が低かった。おかげで風邪を引く。体がだるい。朝、サブの服巻さんと中田さんと会う。二人は白毛門沢に日帰りで行くそうである。

7日。
堰提の上から入渓した。最初はゴーロ歩き、後にナメが始まる。やがて正面に30mのナメ滝が現われた。右岸を登る。本にスリップは禁物と書いてあったがスリップしそうな所はなかった。ナメ滝を越えて少し進むと右岸から白毛門沢が注いでいる。我々はナメ床を進む。途中6〜7mのゴルジュがあったが濡れたくない(宮内)ので左岸から巻く。この沢は樹林帯に囲まれた沢で明るくはない。それでも時折、日の斜光線が射し込んだ時、沢は美しく輝いた。
詰めは笹薮をこぐが、すぐに鞍部に着く。下降地点に赤布があった。ウツボギ沢の支流を下る。1mほどの滝があるだけで難しくはない。ただ源水さんが早い。「のんびり行こうよ」と思った。やがてウツボギの本流にぶつかり先へ進むと広河原に着く。
広々としたキレイな所だった。源水さんが蛇を見つける。休憩した後、ナルミズ沢を遡行し始める。明るくキレイな沢だ。小滝が所々にあり楽しく通過できる。
大石沢出合を過ぎてからの滝は、トロ、釜を腰まで水に浸って取り付くの繰り返し。天気が良く風邪を引いていなければ最高なのだが、生憎体が水を拒否している。曇り空の中でも輝いている青き水に我慢して入り滝を登る。魚留めの手前の滝では釜が深いので左岸の壁をトラバースしていくのだが今回の沢で一番痺れた。ホールドが細かい。源水さんは、手がしっかり掴めるから難しくなかったですよと言ったが、だるい身では手の力に頼るわけにはいかない。足できちんと立たなければいけない。5〜6年前に釜で落ちて死んでいる人がいるので余計に慎重に行く。魚留ノ滝は簡単に直登できた。二俣手前で天場とする。雨が降り出す。取りあえず焚き木を集めたがやはり火が点きにくい。粘ったが1時間ほどであきらめてテントの中に入る。昼寝していると雨が強くなったり弱くなったり、時折雷が鳴ったりと沢水も増水していた。が、天場に影響がでるほどではない。夕食後雨が上がったので再度焚火にチャレンジ。今度は何とか付いて1〜2時間程焚火した。

8日
朝、外に出ると青空が出ている。ラッキー。源水さんが「中田さんが帰ったからでしょう」とずばり言う。しかし青空も遡行を開始すると消えてしまった。今日も曇り空の中。沢幅が狭くなりながらもナメ滝が続く。周りも草原の割合が増えてきて、晴れていれば最高だろうなと思いながら進む。途中、お風呂の浴槽のような釜があった。源頭は草原の中を歩く。1時間半弱で稜線に出た。遡行は終わったが下山が長い。一息いれて朝日岳のほうへ進むと笹薮を泳ぎっぱなしとなる。これが結構疲れる。笹は雨水をたっぷり含んでいる。釜の中を歩いているのと変わらない。足元も見えなく滑りやすい。源水さんと差がつく。ひたすら追いかける。ジャンクションピークまでひたすら泳いだ。
ピークに着くと中田さんと小倉さんからのメールが入る。中田さんは「無事か」というメール。小倉さんは「Jウォールに行きませんか(火曜日に!)」というメール。「小倉さんは水根沢の遡行に行っているのではないのか?」と心で呟いた。ここからは一般道。(整備された登山道と言う意味です)ガスの中、朝日岳のお花畑地帯の木道を歩き、朝日岳を越えてからは時折日も射して暑い。大石沢の出合が見えた。笠ヶ岳へ向っていると向こうから20人くらいの団体がやってくる。少し会話を交わしながら道を譲ってくれた。さらに単独と白毛門では8人中高年Pと8人学生Pがいた。あと白毛門沢を遡行した2人組。白毛門の下降時には新ハイキングクラブ?の旗を持った男性を先頭に6人P。さらに4人Pと結構な登山者がいた。あとはひたすら下る。
「たしかこの辺りで休憩したな〜」とか「ここでロープワークの練習をしたな〜」去年の12月、雪山できた時を思い出しながら歩いた。相変わらず源水さんは速かった。