洗ノ沢遡行

日  時;2003年月20日(金・夜)〜21日(土)

メンバー;L宮内、源水、蜷川、小倉、西

 

奥利根方面の沢。笠ガ岳に突き上げる沢である。

20日の夜、二俣川駅を22時に出て、関越自動車道の水上ICで降り、湯の小屋温泉方面へ向かう。奈良俣ダムへ向かう道に入りゲートまで入る。車が1台あった。その後も車が来て自分たち以外に9台になった。釣り人達のようであった。夜半には雨が降った。翌朝に会った地元の人の良さそうな釣り人に、沢をやるなら渓流釣りをしたほうがいいと盛んに進められた。

 21日

 起きると曇り空。準備をして6時20分出発。舗装された林道を歩き、軌道跡らしい踏み跡に入る。ほとんど消えかかっていてやぶこぎとなる。記録等からは左岸から右岸。そして左岸にもう一度渡るところから入渓のようであったが、右岸に渡るところから入渓した。はじめはゴーロを歩き。飽きてくるころ、沢が右に直角に曲がるところで5mくの字の滝に出会う。少し歩くと2段10m。下は左。上は右で簡単に登れる。続けて5or6mのナメ滝。この上が記録上の入渓地。渓相もナメになる。ここからは長いナメ歩きとなった。右岸から2本の支沢を見送り、二ノ沢の出合いで右に曲がっていくところに6mのナメ滝が出てきた。出てきたという言葉適当だと思うくらいナメが長かった。左から簡単に越える。このあと2本のナメ滝の上で休憩中に、西さんが竿を出しに行ったがあたり無しだった。所々で岩魚の姿をメンバーが見ていたので少し期待したが残念。このあとも適度に滝が出てきて楽しい。しかし倒木が多い。三ノ沢前後はナメ滝が続いて楽しい。やがて12mの大滝に出会う。正面左をシャワークライミングで越える。火照った体に気持ちいい。沢はこうでなくては!と蜷川さんと話した。3段7mの手前で昼食とする。素麺を茹でて食べる。暑ければ冷やすところだが、曇り空の中でじっとしていると寒い。半袖でいたので当たり前か・・暖かい素麺がありがたい。時折陽がさす。「幸せ」な気分になる。足元には小さなサンショウウオがいた。(写真を撮り忘れた!)

食後のお茶を飲んで再スタート。大滝の上からは岩に付いているコケで滑りやすい。死んだコケなのかそういう種類なのか判らないがとにかく滑る。手が触れるとべっとり付く。飛び石も滝もそうだった。慎重に進む。釜を持つ7mほどの滝に出会う。源水さんが正面左をリードし後続が続く。自分は右側をヘツリぎみ登る。この沢で一番いやらしいように感じた。五ノ沢を過ぎると小滝が連続してきて小気味よく登る。この辺りから両側の木々が覆いかぶさってきた。水量も減ってくると藪に埋もれてくるようになった。最初のうちは先月行った「石筵川の方が厳しかったなあ」と思っていたが、だんだん濃くなってくるとなかなか厳しい。小倉さんは途中から惰性で歩いている感じだった。黙々と進む。源頭に近づくほど厳しい。ハイ松とシャクナゲが容赦なく行く手をふさぐ。豪雪に耐えてきているだけあって押し上げるのは厳しく、枝に乗って越えていく。笠の頂上が見えるのに・・山頂が見えているがなかなか抜け出ない。はるか遠き頂きであった。2時間以上も揉まれてヤブ漕ぎから開放されて草付を登ると山頂。装備を外す。みんな疲れた顔・顔・顔。周りは春霞の展望で至仏山や上州武尊山、遠くには平ガ岳が見えた。眼下の沢のほうを見ると沢筋は見えず鬱蒼とした木々だけがあった。

1時間近く過ごし下山。先は長い。この時点で温泉は無理かなという思いがあった。ヤブ漕ぎ後の一般道は・・快適だ!澄んでいてきれいな片瀬沼ではカジカ蛙?の鳴き声が響いて、振り返ると笠ガ岳はなかなかカッコいい。高山植物もあった。源頭にはホソバヒナウスユキソウやイワツメグサなどの花々や一般道にはヨツバシオガマなどが咲いていた。下山では小倉、源水、西の三名が速い。途中、咲倉沢避難小屋の屋根に上って寛ぐ。武尊山が大きい。穏やかな日差しが気持ちよく眠たくなる。重い腰をあげて先を進む。途中、林道に2回ぶつかったがあくまで登山道を歩く。最後の45分ほどがきつい。アップダウンが続き、降りている気がしない。谷川方面に太陽が隠れるころゲートに到着。「疲れた・・」入浴場所を探しに車を走らせる。入浴予定の湯の小屋温泉・洞元茶屋の前を通る。と、19時で終了のはずが“ご入浴”の掛札!すぐに小倉さんに交渉依頼を指示。人のよさそうなおじさんがOKと言ってくれた。内風呂しか入れなかったが入れただけでも有り難い。汗を流すと疲れまで流れていくようだ。源水さんが「運転しますよ」と言ってくれたので飲んだ風呂上りのビールもうまい。20時半ごろ温泉をあとにして関越に乗る。赤城高原SAで夕食。二俣川駅の近くで飲酒の取り締まり。抜けていたので問題無しだった。各自の家まで送りまわって自宅に着いたのが翌日曜日の2時半だった。

コースタイム

 ゲート前6:20→軌道跡入り口→入渓地7:20→5mナメ滝上8:00→二ノ沢上8:55
→大滝上11:00→四ノ沢手前11:05〜12:00→笠ガ岳15:45〜16:30
→咲倉沢避難小屋17:30〜17:55→ゲート19:20

 

交通
(金額)
4400円(車;一人当たり)
その他
(金額)
温泉代1000円
地図
(エアリア)
谷川(裏面)
地形図
藤原、至仏山
温泉
湯ノ小屋温泉・洞元荘(1000円)→内湯は19時過ぎても入れる。
土産
無し(買いに行っていない)
その他
天気図(6月21日