馬蹄形縦走

日  時;2003年8月2日〜3日(夜行1泊2日)

メンバー;(L)Yさん、Nさん、Wさん、H氏、宮内

 

梅雨明けが発表されていない7月30日に谷川へ行こうという話がYさんから出てきた。当初はNさんとの二人で行く予定だったようであるが、自分含め三名が参加希望を出して計5人で行くことになった。1日の夜、横浜駅と荻窪駅で人を拾って土合駅へ向かう。駅構内で仮眠をした。

2日。
朝のうちは曇り空。時間が過ぎるにしたがって晴れ間がのぞく。

今日は白毛門から清水峠もしくは蓬峠まで行く予定。東黒沢にある登山口から登り始める。毎度のことながら松ノ木沢の頭までが遠く感じる。途中、白毛門沢の滝が見えたりして「夏は沢だなあ」などと思わずつぶやく。頭からは谷川方面が見えるがガスで残念ながらはっきりと見えないが、Nさんが7月に行った一ノ倉南稜が見えたりした。白毛門山頂からは笠ケ岳、朝日岳に遠くには清水峠や蓬峠が見えた。笠ケ岳で単独の女性に先に行くと「花がすごいよ」言っていたので期待して進むと避難小屋付近からお花畑が広がる。みんなから歓声があがる。花の種類も豊富。谷から吹き上げてくる風が気持ち好い。「夏の縦走はいいね〜」と現金な言葉が出てしまった。笠から朝日へ向かう途中でH氏ペースダウン。夏山が初めてということもあったようだ。ここはアップダウンの多い区間である。途中、ナルミズ沢方面が見えたが支沢の大石沢には雪渓が残っていた。朝日岳では地塘が広がり、かつ花々も咲き乱れている。宝川温泉方面への木道を少し歩くと水場発見。冷たくて美味しい。夕飯のサラダに使う野菜を冷やす。このころから雲が広がってきた。
しかし、湿原のある斜面の向こうに見せる青空は夏の青・青・青だ。夏山に来た実感が湧く。JPから清水峠方面へ向かう。なだらかな下りが続き、中々清水峠に着かない。ここも花が咲いている。清水峠には予定より遅く到着。蓬峠に進むと17時過ぎるのでここで本日の行動終了。ここに建っている避難小屋はきれいだが冬季のためか窓が小さく暗い。金属製の鳥居の前にテントを張る。水場は土合方面の登山道沿いと清水方面の登山道沿いにあるが清水側は涸れていた。峠から5分ほどのところにある。峠で泊まった登山者は我々以外に5人ほどだった。

笠ケ岳避難小屋先のお花畑

朝日岳水場付近からの空

トマの耳

3日。
朝から晴れ。空には赤い火星が大きく見えた。この日、午前中は暑くなく快適な歩きとなる。
蓬峠までの登山道は、笹原の中を歩く。夜露にぬれた笹でズボンが濡れる。しかし天気が好いので休憩時にほぼ乾いてしまう。七つ小屋山までは緩やかな登り、朝一番の登りにちょうどいい。山頂からは平標山方面が望める。こちらから見る武能岳はさえない形。北の方には巻機山が見える。割引沢と米子沢には残雪があるようだ。割引の方が多い。奥利根側にもあった。蓬峠へは緩やかに下る。峠からひと登りで武能岳到着。茂倉岳が大きくせまる。いったん下ってから2ピッチで山頂。山頂には10人ほどの団体。蓬峠に泊まった模様。振り返ると武能岳が険しい姿を現した。行ってみたい武能岳西尾根も雪が付くとナイフリッジで手ごわそうだ。オキ・トマの耳方面を見ると人人だらけ。そこまでは一ノ倉沢方面の岩場を見ながら歩く。着いた山頂は別世界だった。それまでの静けさが懐かしい。文明の利器であるロープウェイのせいか60から70歳ほどのおばあさんが歩いていた。

トマの耳からは昨年行った万太郎本谷のBPが見えた。新築され常駐管理人が入った肩の小屋に行く。雑誌等で見たことのある馬場さんがいた。小屋もきれいで冬季開放もされるようなので利用したい小屋である。当初は西黒尾根下降であったが天神尾根下降に変更して文明の利器を利用して下界に戻った。

谷川というと岩のイメージしかなかったが、今回すばらしい花々と緑に出会い、その穏やかな山稜と谷はその懐の深さを改めて感じさせ、ひとつのイメージで山を語ることはできないことを・・様々な表情を見せてくれた山に・・感謝したくなった。

 

コースタイム

8月2日
土合駅5:47→松ノ木沢ノ頭8:10〜8:20→白毛門9:08〜9:28→笠が岳10:17〜10:38
→朝日岳12:07〜12:48→JP→清水峠14:22

8月3日
清水峠4:58→七つ小屋山5:38〜5:50→蓬峠6:34〜6:50→武能岳7:31〜7:51
→茂倉岳9:29〜10:00→トマの耳→肩の小屋12:14〜12:26→天神平14:01

 

交通
(金額)
車(一人当たり4500円)
その他
(金額)
地図
(エアリア)
谷川
地形図
茂倉岳
温泉
上牧温泉・風和の湯(500円)
土産
その他
天気図 (8月2日8月3日)