米子沢から上トトンボ沢下降ブサの裏沢遡行の予定だった

日  時;2003年8月30日〜31日(夜行1泊2日)
メンバー;L宮内、源水、小倉、西

 

29日夜。関越自動車道塩沢石打IC向かう。関越トンネルを抜けると大雨。ICから大沢駅へ移動して仮眠。昨年の3月に来て仮眠したが、その時とは違い今は夏。快適だった待合室は蛾がたくさんいて寝る気にはならない。駅の渡り廊下で寝る。

30日
 朝起きると小雨。とりあえず清水へ移動。桜坂の駐車場には10台ほどの車が止まっていて、全員が井戸尾根経由で巻機山へ向かうようだ。沢装備のパーティはいない。
 6時半。準備をして出発。林道を歩き堰提を全て巻いてから沢に降り立つ。小雨もやむ。水量は多い。7時過ぎに遡行開始。ゴーロ帯を歩く。沢筋を避けるように右岸左岸を歩く。右岸からの支沢の先にて大滝に出くわす。水量が多いので巻きに入る。左岸を巻く。これが藪漕ぎできびしい。途中で右岸を巻けばよかったと後悔しつつも戻りようがないので見えない沢底を意識しつつ大高巻き。4段40m滝の上で20m懸垂をして戻った。ここからは沢沿いに進む。水量は多いが滝を越えるのが厳しくなるほどではない。15mのすだれ状のきれいな滝を越えて、ゴーロ歩きを少しするとゴルジュ帯に入る。最初の3〜4ほどの小滝は越えていったがその先はルートが見出せない。水圧に耐えられる自信もなく、再び左岸を巻きに入る。ここはさらにヤブが厳しい。ゴルジュ帯を一気にクリアするために大高巻きとなる。40〜50m登ってから斜下降に入る。自分が先頭で巻いたが、自分で自分を褒めたくなるほどうまい巻き方だった。20mの滝の上にピシャリと降り立った。その上の滝は右岸左岸から小さく巻く。20mの滝を左から越えると大ナメである。曇り空であるが中々気持ちいい。中間地点で休憩すると谷川方面の山々が少し見える。まだ先は長いので進む。ナメは好きなところを自由に歩けた。二俣手前の小滝群を過ぎると一気に源頭の様相になった。雰囲気もよい。二俣で右俣入渓禁止の看板を見、左俣を進む。水量も減り、避難小屋へ飛び出した。一息入れて牛ケ岳へ進む。途中でブサの裏沢の源頭が見えたが、びっしりと残雪があり一目で厳しそうだった。山頂に着いたのが15時。ガスで先が見えず、下降点が判りにくい。うろうろとして時間を潰しても仕方がないと思い諦める。装備を外して小屋へ戻る。小屋は2階が空いていたのでそこを占拠。きれいな小屋だったし、荷物を散らかしても問題なくゆったりと過ごせた。某メンバーは大喜び?であった。外は小雨またはガス模様。中は快適。たまにはこんな山行も良いかもしれない。
お茶を飲みながらつまみを食べ、夕食はマーボ春雨を生まれて初めて食べた。そんなに悪くない。アレンジすれば結構いけるおかずかも・・汁物でトッキを食べる。韓国のお餅だそうである。うるち米なのでつるりとした喉越しで朝食に使えそう。
この日は普段よりかなり多い11時間睡眠となった。

31日
 6時起床。ゆっくりと食事して準備して7時半過ぎに出発。朝のうちは西の方に青空も出ていたが5合目付近から雨。この日も井戸尾根を登ってくるパーティが多かった。単独、大所帯含めて6〜7パーティ。源水・小倉・西の三名は下るのが早い。自分はマイペースで下りる。尾根の木々の葉にいきおいはなかった。冷夏のせいだろうか。9時過ぎに桜坂駐車場着。雨は降っている。車に荷物を詰め、時間も早いので越後湯沢へ移動。こまくさの湯に入り駅近くの中島屋でへぎそばを食べて帰浜した。明るいうちに帰宅できるとは思わなかった。

(雑感)
有名な米子沢へ行った。が、水量が多く厳しい遡行になった。実は体の調子が悪くお腹が1日中痛く水に浸かりたくなかった。また天候もパッとせず、高巻きに苦労して予想よりも2時間は余計にかかった。メンバー全員が6月の洗ノ沢での藪漕ぎ経験があったので苦痛にまでならなかったのが救いか。仮に時間的に問題なかったとしても残雪量からブサの裏沢遡行は出来なかったと思った。しかし雨にもかかわらずきれいだったので、次回は紅葉の時期に日帰りで来て見たい沢であった。

 

コースタイム

30日(小雨のち曇り、夜半雨風強し)
駐車場6:25→入渓7:07→30m滝7:51→途中大高巻き40分→ゴルジュ帯高巻き1時間
→大ナメ中間部12:00→避難小屋14:00→牛ケ岳14:45〜15:00→避難小屋15:35(泊)

31日(曇りのち雨)
小屋7:35→桜坂駐車場9:15

交通
(金額)
6200円(車;一人当たり)
その他
(金額)
温泉代300円
地図
(エアリア)
越後三山
地形図
巻機山
温泉
越後湯沢こまくさの湯(300円)
土産
100円の野菜数点
その他
天気図(8月30日8月31日