台高・東ノ川・中ノ滝登攀

日  時;2003年11月1日(土)
メンバー;L宮内、杉浦、源水、西

昨年から行きたかった中ノ滝へ・・

金曜の夜、各自の自宅付近を寄りながら二俣川駅を21時に出発。東名高速・東名阪自動車道・名阪国道を通って針ICで下りる予定であったが天理まで行ってしまった。戻るよりはとそこから一般道を進む。途中間違えながらも午前3時半過ぎに大台ケ原駐車場に到着して仮眠。空は満点の星空だった。

11月1日
朝6時起床。6時半、バス乗り場のところに計画書提出場所があり提出する。ちょっと立ち話をしてから出発。紅葉の盛りは終わってしまったようだ。駐車場から滝見尾根へ向かう。シオカラ谷の吊り橋を過ぎてから滝見尾根を下る。これが急下降!下っても下ってもまだ先がある。途中、中ノ滝や西ノ滝が見える。遠くから見ると立っていて「登れるかいな」と思ってしまった。しかし、空は雲ひとつ無い青空だし、「何とかなるやろ」と思い歩く。東ノ川に降り立つ。中ノ滝まで少し登り返して登攀準備。
組み分けは源水・杉浦組と宮内・西組で登攀。宮内が奇数。西が偶数ピッチを担当する。源水・西はクライミングシューズ。杉浦・宮内は渓流シューズ。

1ピッチ目。
滝の右側から立木へ向かって登り、立木の下からトラバース気味に左へ移動。そこから岩を登る。プロテクションは立木のみ。スタンス豊富で簡単。取り付き部分の垂直の岩にハーケンがべた打されている。人工ルートだろうか?

2・3ピッチ目。
ルンゼ状のところを登る。プロテクションは潅木。左に見える飛沫に虹がかかって美しい。

4ピッチ目。
快適な岩登り。ここで1段目の落ち口に出る。

5ピッチ目。
眼下に落ち口を見ながら右上して岩の左側を登る。プロテクションは取らず。

6ピッチ目。
階段状〜ルンゼ状〜階段状。ルンゼ状が少しいやらしい。渓流シューズだとフリクションが甘い。

7ピッチ目。
2段目の落ち口へ向かって登る。ルンゼ状のほうへ最初登っていくが15m位登ってから1 箇所自分では越えられないところがあった。仕方なく数m下りてから左へトラバース気味に移動。滝の流れの近いところから直上。落ち口のそばに飛び出て終了。今回の登攀で一番難しかったかな?プロテクションは中間地点で潅木1箇所のみ。落ち口そばで休憩。眼下の東ノ川の流れと青空に周囲の岩肌と緑と赤黄色のコントラストが美しい。鹿の鳴き声が聞こえる。上を見れば3段目の滝がそびえる。

8ピッチ目。
10mほど登る。

9ピッチ目。
ロープを1本のみにしてアンザイレンで草木部分を歩く。かすかな踏み跡をたどっていく。やがて残置ハーケンがあるところに出る。ほぼ垂直の壁がある。4m位。2歩目が出しにくい。フリーをやっていれば難しくは無い。

10ピッチ目。
左へトラバース気味に登る。立木にザックが引っかかって動きにくい。左下に3段目の飛沫を見ながら歩き、落ち口に出た。プロテクションは立木。

登攀終了後。
足回りを沢仕様にしてナゴヤ谷を歩く。ゴーロの沢で右に左に飛び石伝いに進む。二つ目の二俣で左に入り、登山道に出て駐車場へ。荷物を車に仕舞って夕食をしに行く。たたら亭というところへ。とりあえず源水さん以外のメンバーはビールで乾杯。源水さんはお茶。かも鍋を食べたが杉浦・西の2名はその後に親子丼を注文していた。テレビで明日の天気を確認後駐車場へ・・空には月が出ていた。本当はいけないのだがテントを車のそばに張って睡眠。

<雑感>
今回の中ノ滝登攀は岩登り。ただ、プロテクションが取れるところが限られている。ビレイ地点では岩角やナッツを決めればいいが登攀中は頼りない潅木のみ。ルート取りを間違えなければさほど難しいグレードではない(あえて難しいルートに行けば別だが・・)“ぜったい”落ちてはいけないことが大切。2人組でワンピッチ当り25分位。

<コースタイム>
駐車場6:30→滝見尾根→中ノ滝取付8:10→2段目落ち口→登攀終了15:30→ナゴヤ谷
→駐車場16:45

交通
(金額)
車(一人当たり12500円)
その他
(金額)
1日の夕食;たたら亭2000円位。宿泊;入乃波温泉の民宿6000円。
地図
(エアリア)
大台ケ原
地形図
大台ケ原
温泉
土産
柿ノ葉寿司。奈良漬け
その他
天気図 (11月1日)