台高・本沢川・釜ノ公谷遡行

日  時;2003年11月2日(日)曇り〜時折晴れ間〜曇り〜小雨
メンバー;L宮内、源水、西、(杉浦は体調不良のため断念)

前日に中ノ滝を登攀して心身とも充実した翌日に釜ノ公谷へ・・

午前5時5分。暗い中ヘッドランプを付けて出発。駐車場には車が満杯だった。駐車場から車道を下り、途中から大台辻への看板地点から登山道へ入る。起きたときは空に星空がいっぱいだったが、今は雲が多い。しかし、東の方を見ると雲に朝焼けがきれい。1000mほど下り、水平移動が7〜8kmほどある。出合には吊り橋が架かっている。遡行準備をして右岸から入渓。大岩の間を縫っていく。最初の滝は膝まで浸かって右側から。岩が嵌っている裏側から登る。岩は滑りやすい。さらに進むと左岸から水の乏しいルンゼが出会うところに釜の深い10mほどの滝がある。直登は出来ないので右岸から巻く。腰まで浸かり下部は岩。中間部から潅木を伝って登る。先行して登った源水さんが途中でお助けを出す。その上は岩と潅木で越えると岩を下る。ゴルジュに出くわす。水温は低くない。ザブザブと入って進む。ゴルジュの出口には1mくらいの滝。泡立っていて釜が深いのでは?ということで胸まで浸かって左の大岩を登ろうとするが無理。宮内は左岸の壁の4m位の高さをトラバース。アンダーホールドがしっかりしていてフリクションもいい。二人は滝を登った。思ったより深くなかったようだ。この先はゴーロ。ここで西さんが転んでしまった。ゴーグルをしたまま歩いたので視界が狭かったようだ。所々、滝が出てくるが難しいところはない。やがて両岸が少し立ってくるが滝は小気味よく越えられる。やがて15mの滝が出てくる。左岸を登って水平移動して立木を利用して落ち口に懸垂下降。左岸から枝沢が入ってくると大岩の中を滝が繰り返されている。その先に出てくる岩間6m滝ではシャワークライミング。全身ずぶ濡れだが寒くない。その後も13m・15mの滝が出てくるがいずれも立派で左岸から巻く。13mの上で二俣に分かれる付近から下を見ると紅葉が美しい。やがて沢は右へ直角に曲がる。正面の枝沢には水がない。直角に8mほどの滝があり左側から越える。少し進むと40m+50mの滝に出くわす。あっという間ここまで来てしまった。ちょっとあっけなかった。下で一息いれてから下部ナメ滝は左側を。途中から右側に移って立木帯を歩いて滝を越える。越えると水は激減し伏流になり無くなってしまった。ここから延々とガレ歩き。シュリンゲ等の装備はザックの中に仕舞った。最初の二俣は右。その後は2回の二俣をいずれも左。やがて笹の稜線が見えてくる。直下は藪漕ぎもなく足首ほど笹地帯をひと登りして登山道に出る。そこは三津河落山の頂上。どんピシャである。頂上で切れ込んだ釜ノ公谷を振り返る。装備を外すと身も軽くなる。山の斜面も笹の覆われていて、晴れていれば美しいと思う。今はどんよりとした曇り空。ここから登山道を歩く。途中で空の涙腺が緩んだように雨がポツリポツリと降ってきた。名古屋山付近から東へ直角に曲がるように進んでいくと朝歩いた登山道入り口付近に出る。車道に出ると車・車・車。駐車できるスペースには全て車がある。人も多い。駐車場に着くとバスが何台も有る。人気のあるところなんだと認識。車に戻って杉浦さんと合流して荷を積んで出発。当初の予定より早く着いたのでビックリしていた。入乃波温泉(しおのはおんせん)の民宿へ向かう。走り出すと大雨。良かった・・沢でこの雨に当っていたらえらいことだった。この日は畳の上でぐっすり寝た。

<雑感>
自分にとって初めての3級の沢。前日に中ノ滝登攀をしたせいか体が良く動き、すんなりと遡行できてしまった。滝の数も遡行距離・標高差も手ごろであった。西さんは緊張していて疲れたといっていた。源水さんは相変わらず淡々としていた。来年以降も年に一度は紀伊半島の沢に行きたい。

<コースタイム>
駐車場5:05→大台辻→出合7:15〜40→下部ゴルジュ終了点8:40→大滝下11:40〜12:00
→三津河落山13:20〜40→駐車場14:25

交通
(金額)
車(一人当たり12500円)
その他
(金額)
宿泊;入乃波温泉の民宿6000円。
地図
(エアリア)
大台ケ原
地形図
大台ケ原
温泉
土産
柿ノ葉寿司。奈良漬け
その他
天気図 (11月2日)