南アルプス・扇沢遡行〜北岳バットレス四尾根

日  時;2004年9月17日〜19日(夜行1泊2日)
メンバー;L宮内、西

バットレスへ登りに行こうと思い、沢から入山しようと小太郎山に突き上げる扇沢遡行を初日に設けた。前日の夜に中央高速経由で奈良田まで入った。
18日
4時にゲートが開くのだが、我々は寝過ごして5時半起床で10分後に広河原へ向かった。6時50分過ぎのバスに乗って、野呂川出合バス停で下車。少し戻って扇沢出合が見えるところで踏みあとを辿って降り立つ。準備をして7時50分に出発。最初はゴーロ状であったが、滝が出始めると次々に現れてくる。2段15mほどの滝は正面右側から登った。二俣に9時半前に到着。その後も滝が次々と現れた。ほとんど水流沿いに登った。ここの沢の滝は苔で滑りやすい。ホールドも細かく、草付部分を押さえつけるように登ったりするところもあった。また、浮いている岩や石を持った滝が所々にあり、乗った瞬間に剥がれ落ちてひやりとした場面もあった。小滝も緊張感が強いられる。ロープは一切出さずに行こうと思って望んでいたのだが、シュリンゲを出してA0を互いに2箇所でしてしまった。ちょっと残念。二俣の上では遡行記録などには20mの滝があるように書いてあったが、大きくても10mから15m程度の滝しかなかった。しかし繰り返し繰り返し滝を登っていくのは楽しい。奥の二股では沢底の低く多少水流の多い右俣の方へ進んでしまった。奥の二俣出合の左俣には5〜6mの滝が架かっている。記録によると左俣には5段20mほどの滝があったようなので残念。右俣のほうは小滝とゴーロが繰り返された。ゴーロも不安定で浮石が多く歩きにくい。詰めは急斜面のハイマツ漕ぎ。30〜40分ほどであるが疲れた。小太郎山の近くの稜線に出た。ここまで5時間ほどだった。上から見ると左俣の詰めの方がハイマツ漕ぎが楽そうに見えた。草すべりの分岐までは楽だろうと思っていたのだが睡眠不足なのか足取りが重たい、かつ雨が降ってきて疲れが倍増した。結局分岐まで2時間かかってしまった。そこから白根御池まで1時間。合計8時間ほどの行動であった。雨が降っていたので明日のバットレスは厳しいかなと話しながら歩いた。

19日
4時半に一度起床。どんより曇っているので明るくなるまで待って、6時半起床、7時半出発。C沢に8時過ぎに到着。そこに行くまでに戻ってくる登攀パーティが多くいた。無理かな?思いながらも見届けてから撤退しようと考え、かつ西さんがバットレスに行ったことが無いとのことだったので出合まで行っておくのも今後のチャレンジにいいだろうと着いてみたのだが、ザーザーと水が流れている。大滝も水が落ちていた。沢靴を持ってきていれば行けたかもしれないが、雨粒も大きくなり気分が萎えてしまって「下山をしましょう」と西さんと話し、天場に戻った。撤収して広河原へ・・ゲートの開く時間に間に合ったので奈良田には12時過ぎに着けた。下部温泉へ汗を流しに行き、富士五湖方面から岐路に向かったが、河口湖近くで自然渋滞。御殿場IC手前で大渋滞。高速でも事故渋滞に巻き込まれてしまった。しかし、横浜を基点した場合、奈良田へは東名高速経由で行ったほうが片道30Kmほど近いので往路には使えると思った。帰路は時間帯を考えてから・・

自分は今シーズンにいける日がないので、バットレスは来年に持ち越されてしまった。まあ楽しみは多くあったほうが良いでしょうと西さんと慰めあった。

行動時間

18日
扇沢出合7時50分→二俣9時半→奥の二俣11時過ぎ→小太郎山13時前
→草すべり分岐15時→白根御池16時

交通
(金額)
7600円(車;一人当たり)
その他
(金額)
 
地図
(エアリア)
  
地形図
温泉
下部温泉・下部ホテル(1050円)(タオル・剃刀付)
土産
美人のほっぺ(鉱泉入りのお饅頭)
その他
天気図(9月18日9月19日