ランカン尾根から笊ケ岳

日  時;2005年2月25日(夜発)〜27日
メンバー;L宮内、渡辺(要)、平井、溝越

金曜の夜、東名高速御殿場IC、東富士五湖河口湖IC経由で早川町戸屋集落まで走った。戸屋集落から先の林道は枯れ草がうるさいが走りにくいことはなく950m付近にある駐車スペースまで行った。
約2台は停められる。

26日
4時半起床して6時前に車を後にした。空は晴れていた。林道を少し歩いて大金山手前にある橋を渡らずに林道左側にある尾根を登り始める。低木がうるさいが歩きにくくは無い。落葉樹が葉を落としてため非常に明るい。1250m付近の南面からの尾根が合流する植林地帯は南面側を歩く。雪面が締まっていて歩きやすかった。
大金山からの尾根が合流する地点から積雪が増えてきた。膝下から膝上までのラッセルであった。ワカンを着けて歩く。この当りからペースが落ちた。三角点ピークの1827mまでほぼ登り一本調子だったが、ここから先は小さなアップダウンが出てくる。
1827mピークを緩やかに下るとちょっとした岩場部分が出てくる。雪のつき方によってはいやらしい場所である。アイゼンを装着して左側から左上してから右上するように登る。このあともひたすらラッセルで傾斜のあるところは踏み固まらず、比較的平らなところはモナカ状であった
1948mピークから先になって歩くペースが落ちた。急ぎたくとも中々進まない。15時前後から小雪が舞い始め、さらに意気が揚がらなくなった。初日は2261m付近まで行くつもりだった。そこまで行けば登頂できると踏んでいた。しかし我がパーティの実力以上の雪量でたどり着かなかった。2125mピーク手前で腰を下ろした。

27日
テントを暗いうちから出発する。濃い木々の間から星星が見え、月明かりが雪面に落ちていた。昨日付けたトレースをなぞってピークまで行きそこから80mほど下る。下りきった後は岩場を登っていく。岩場部分を越えていくと初めは雪が締まっていたが、その後は昨日よろしくでラッセルになる。1ピッチ目の休憩時の気温はー16℃であった。2261mピークまでは小ピークが2つほど出てきた。歩いている途中で北のほうに北岳と間ノ岳が見えた。2時間弱で2261mピークまで行きたかったが無理だった。ピークからは笊ケ岳の頭部分が見えた。残念だが下山を考えて引き返すことにした。このペースでは無理しても小笊付近で敗退が見えていたのとメンバーに疲労が見えていたので・・
戻りは早かった。トレースが出来ているということもあっただろうが何だか足取りが軽く見えた。暗いうちに歩いたときはいやらしく見えた岩場も明るいところで見るとなんということも無い場所だった。テントを撤収し車の場所へ戻る。昼近くになると雪がぐずついてきた。また陽が高くなると暑くなる。ヤッケを脱ぎ、フリースを脱ぎ・・まるで残雪期の登山のようだった。
1250m付近から先の昨日は雪があった斜面に落ち葉が見えている。非常に歩きにくかった。昨日の陽気で融けてしまったようだった。
車の場所も雪が無かった。

取り付き尾根

暗い中、笊ケ岳へ向かう

朝焼けの冨士(27日)

大ギャップ・テン場へ戻る(27日)

遠かった笊ケ岳の頭が見える(27日)

テン場(27日)

ランカン尾根の雰囲気(27日)

取り付き尾根遠望(27日)

行動記録
26日(晴れ夕方小雪)
駐車地点5:50→1827mピーク10:45→2125m手前天場16:05

27日(晴れ)
天場4:20→2261mピーク6:50→天場8:30→駐車地点12:40