足尾・押溜沢遡行〜下中手沢下降

       
メンバー 山岳会メンバー2人
期日 2007年6月15日(夜発)〜16日
地域・山域 足尾山塊
ルート 餅ガ瀬林道ゲート→入渓地点→押溜遡行→稜線→袈裟丸山→下中手沢→林道
山行形態 無雪期の登山


初めて足尾方面の沢に行った。当初5人だったが最終的には2人になった。

6月15日

移動

関越自動車道・北関東自動車道を利用して、足尾方面へ向かった。見落としやすい林道入り口を通り過ぎ、戻って入る。集落を過ぎてダートを走り午前1時過ぎに到着。空には天の川が見えた。車内で30分ほど飲んだ。

6月16日

押溜沢遡行〜下中手沢下降

 朝の時点では駐車台数は3台だった。空は雲ひとつない快晴。
 まず林道を約1時間歩いた。下降地点がポイント。木製の古い保安林と書いてある看板の先、赤矢印のある場所から餅ガ瀬川左岸に降り立った。
 入渓準備をして周囲を確認。尾根の見え方などを見て間違いないだろうと確認しあう。右岸に渉ると、その先から流れの音が聞こえてきた。目指す押溜沢だった。
 出合は平凡な感じでインゼルだった。しばらくはゴーロ歩き。しかし、梅雨入りしたというのに気持ち良い青空。沢床にも陽が差し込み沢日和であった。下部では小滝が2箇所あったが釜が深く、ぬれたくないと言う思いもあって巻いた。
 左岸から多段20mほどの滝が出合うところで休憩。さらに進むと小滝が出てきた。滝場を過ぎるとナメである。赤茶けた岩盤の上を心地よい音と風に光を感じて気持ちよい雰囲気であった。ナメを過ぎると水量も少しずつ少なくなり、ゴーロになってきた。最後の二俣を左に進む。変わり映えのしない渓相が続き、もしかして終わり?と思っていたら、ナメが出現。倒木が多く残念であるが、少し傾斜のあるナメを登っていった。ナメが終わるといよいよ終わりとなる。荒れた感じがなく最初の一滴に出会った。
 岩盤下部の隙間から滲みでていた水は美味しかった。右岸の尾根に上がり藪漕ぎもなく稜線に出た。時間もあったので袈裟丸山の頂上を目指した。稜線からは男体山・日光白根などの山々が見渡せた。空気がとても澄んでいた。ヤシオツツジが咲き、笹に囲まれた登山道は風も通り気持ちよかった。
 はじめて来たが「なかなか良い山じゃん!」と思った。山頂にはハイカーが数組居て人気のある山なんだなと思った。山頂からは富士山や八ヶ岳、谷川方面まで見渡せた。昼食をとり、寛ぎ、記念撮影をして下降地点まで戻るように歩いた。写真や景色を見ながらだったので時間がかかった。小丸山はトラバース路と登頂路があったが登りましょうということで山頂へ向かう。袈裟丸山を見納めて下る。
 登山道脇にビニール紐があるあたりから下降にはいった。笹の斜面は傾斜がきついので、まっすぐには降りずにトラバース気味に降りた。「トラバースしすぎじゃないか」と言われたがとにかく回り込んで下降した。沢に降りるところで懸垂をした。沢の上部を見ると笹の斜面の下は絶壁だった。まっすぐ降りなくてよかったと思った。浮石だらけの沢を下る。右岸から沢が合流したあたりから水が出てきた。ゴーロで歩きにくく主に左岸沿いに水に中には入らないように歩いた。
 中間地点近くの仕事道が合流する地点で釣り師に出会う。「沢沿いに歩くより、仕事道を歩いた方が速く降りれるよ」とお教えいただいたので、教えの通り仕事道を利用した。「釣れますか?」と聞いたら「入渓者が増えて型が小さくなった」と答えていた。仕事道から沢を見下ろすと水量及び岩も大きくなっていたので難儀していたかもと感謝した。やがて仕事道がなくなり沢の戻る。少し下ったところが餅ガ瀬川だった。朝に見た巨大堰堤の上に降り立った。堰堤の上で装備を外し、林道を20分ほど歩いて戻った。

入渓地点

釜のある滝

明るいナメ地帯

二俣上のナメ始まり部分

最初の一滴部分

青空に映えるヤシオツツジ

袈裟丸山山頂

下降地点

下中手沢出合地点到着

行動時間


12日
ゲート6:30→入渓地点7:30→押溜沢→左岸20m滝出合8:45→ナメ地帯9:30→最初の一滴10:59→稜線(登山道)11:19→袈裟丸山山頂12:00〜25→小丸山13:10→下降地点13:21→下中手沢出合15:33